セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年7月に資産500万円でセミリタイアして、海外と日本のデュアルライフを目指します。
現在ネット収入は5000円。働かなくても良い、新しい生活スタイルを実現したい。

働かない生活を実現するためにも社会から寄生虫と言われようが実家は有効活用した方がいい理由

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長い間離れていた実家に住み始めてから5日が経ったが 実家生活は快適である。滞在費無料で実家に住むことで次のメリットを享受することができる。

 

・3食食事付き

・ひとり部屋

・家賃、光熱費無料

・湯船に浸かれる

・クルマが自由に使える

・冷蔵庫に食料が常にある

 

金額にして10万円くらいの価値がある。やっていることは世間的に見たら実家に住み着くニートと何も変わらない。世間体を気にしない人にとったら最高の場所だと思う。

  

 

実家に住むことのメリット

 

先週から失業保険の手続きのために実家に戻ってきた。住所を東京から実家に移したのは仕事を辞めて東京の家賃を払う余裕がないからに尽きる。

 

実家に滞在する予定は来月フランスに行くまでの1ヶ月間と、失業保険受給期間の3ヶ月間滞在することになる。

 

どうして今まで実家に住むことを避けていたのか自分でも理由がよくわからない。冷静に考えると、両親はともに現役で働いているし、住宅ローンを既に払い終えた実家の部屋は余っている、家族と一緒に共同生活をすることで得られるメリットはたくさんある。

 

今の日本的価値観で言えば、10人成人したら10人が独り立ちして正社員として働くことが求められているが、これはいつから植え付けられた価値観なのだろうか。成人して大人になってから実家に居座っていると社会からは寄生虫のように言われてしまう。

 

最近はシェアハウスや、シェアカーが流行っていることからもわかるように、所有する必要がないものは他人と共有で使うことによって安く済ます傾向にある。一人で暮らし、キッチンや浴室、リビングルーム、エアコンや家具を占有できるのは、それだけで贅沢な暮らしをしている。

  

元々は日本社会も現在の東南アジアのように家族との共同生活が主流だった。社会が豊かになるに連れてモノや土地、建物を占有するようになった。

  

実家に住むことでタダで滞在できるのであれば、その選択肢を取らない理由は見つからない。タダで滞在できれば仕事をする必要がなくなる、仕事をしなければ時間が大量にあるため、自分の好きなことをして過ごすことができる。これだけで働かない生活が手に入る。

 

最近の自分の価値観は、成人した家族が5人いれば2人だけが働いて生活を成り立たせればいいと思っている。残りの3人はフルタイムの仕事に縛られないようにし、好きなことをしてお金を稼ぐことに専念した方がいい。フルタイムで働く2人はいつでもスイッチ可能だ。

 

東南アジアに憧れる中高年は多い、彼らはアジアの生活が懐かしいと表現する人たちもいる。日本で無くしてしまった、家族や他人との結びつきがあるという。東南アジアの地方に行くと農業で生計を立てている家が多い、そのため働かなくても自給自足でなんとか生活が成り立つ。都会に出て仕事にありつけず稼げなくても、実家に帰れば飢えに苦しむことはない。

 

そのため、その日暮らしで先のことを考えずダラダラと過ごす人は多く、日本社会のような仕事一択のストレス社会とは無縁だ。日本のような先進国は農業を手放してしまったため、家に帰っても自分たちの居場所はない。

 

地方でひとり暮らしをすることの無駄

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海外勤務をさせてくれた前職の会社の本社が地方にあったため、日本に帰国したあとはその流れで4年間地方に部屋を借りて暮らしていた。仕事内容には満足していたのだが、今にして思うとこの時に支払っていた家賃と生活費は無駄だった。

 

短期だけで見るとサラリーマンの仕事は常に割に合わない。それでもサービス残業や、長時間労働に耐えて現在の仕事を続ける理由は、将来のキャリア形成と年齢を重ねることで得られる会社組織のメリットだろう。退職金や昇給制度を見ればわかるように、長く勤めることで得られるメリットは沢山ある。

 

この仕事を辞めて今になって思うことは、結局辞めてしまうのであれば、我慢して耐えたあの生活は無駄だったということに尽きる。頑張った先に何かがあるというのはマンガやアニメだけの世界の話だ。

 

地方でクルマのない生活を送っていたため、会社の近くに部屋を借りていた。周りは田んぼばかりの何もない田舎で、行動範囲は限られ、仕事以外でほとんど知り合いができなかった。非常に退屈な4年間を過ごした。

 

 

同じような境遇の同僚とお酒を飲みながら、何のために自分たちはここで働いているのだろうかという話をよくしていた。会社に行くために自分たちは高い家賃と生活費を捻出している。実家の近くで働けばこの出費はいらない。

 

月に手取りが18万円しかないのに、光熱費を含めた家賃で5万円、食費に3万円、保険や携帯に2万円、これに娯楽費を差し引くと月に手元に残るお金なんて3万円もない。クルマがない生活をしているから貯金ができるが、これにクルマの維持費を足すと貯金すらできない額だ。

 

本業の仕事が忙しい上に家事や食事は全て自分で用意しなければならない。炊事、洗濯、掃除をしていると平日に自由に使える時間なんてほとんどない。残業してしまえば睡眠時間を削って働くことになる。

 

働くために生きるような生活を4年間も過ごしてしまった。

 

ひとりで苦労して暮らしたからといってお金が増えていくわけではない。苦労すればするほどお金は減っていくのである。

  

地方出身者が実家のない地方で働くメリットは何もない。地方の安い給料でも生活が成り立つのは実家があるおかげである。実家がない、クルマを保有している独身労働者の生活は破綻状態にある。

 

東京は半年しか滞在しなかったが、 それだけで世界が変わってしまった。フランス人の彼女と付き合い、フルタイムの仕事から解放され、海外をベースに生活することになった。地方に住んでいれば一生変わらない生活を送っていた。

 

もしも同じような境遇の方がいるなら、実家に帰って地方で働くか、東京に出るかのどちらかを選択した方がいい。よほど待遇がいい、優良企業でない限りは地方で働くことのメリットはない。 

 

20代独身なら地方で働くよりも東京で働いた方がいいと思う理由、考え方を変えるだけで貧困は誰でも楽に脱出できる - セミリタイアしたサラリーマン投資家

 

 

新築を購入する弟

 

湯船に浸かって足を伸ばしてリラックスしていると、しみじみと実家で暮らすことのメリットと新築でマイホームを建てることのデメリットを考える。

 

自分より4つ下ですでに結婚し子供が2人いる弟がいるが、彼は新築でマイホームを購入し実家の近くに住むことになる。夫だけの給料だけでは生活が厳しいのか、産まれたばかりの子供を嫁の親に預けて働いている。 

 

自分には部屋が余っている実家があるのに、どうしてそこに住まないのか理解ができない。どちらかの両親と一緒に住むことによるデメリットはたくさんあるが、それでも得られるメリットの方が大きいだろう。

 

もちろん、長期で住むのであれば家賃代わりにいくらかお金を入れる必要はあるが、それでも両親を含めた1人あたりの負担額は大きく抑えられる。

 

育児や家事を分担することで時間が生まれる。空いた土地や部屋を有効活用することでお金に余裕が生まれる。お金に余裕が生まれるとフルタイムで働くことから解放される。マイホームを持つことの喜びは理解できるが、銀行から2000万円の住宅ローンを借りてまで価値があることなのかは自分には疑問だ。

 

手元に2000万円があれば裕福な生活を送ることができる。3%の配当が出る株を買えば年間で60万円の配当金を得ることができる。これだけでボーナスが1回分増える、このお金で毎年2回家族で海外旅行をしてもお釣りは出る。

 

自分の両親は、親戚家族が誰もいない場所で住宅ローンを借りて家を建てた。生活に余裕がなかったので母親もほぼフルタイムで働き3人の息子を育てた。父親は毎日テレビの前でお酒を飲んで過ごしていた、学生時代にお金に不自由ない生活を送ることができたのは母親のおかげである。

 

このときの苦労を今では美談のように語るせいか、子供家族も住宅ローンを組み、夫婦2人で苦労しながら借金を返済することが素晴らしいことだと思っている。既に住宅ローンの返済に苦しんでいる同じような境遇の兄に、お金が足りないと言われたら喜んでお金を援助している。

 

そもそも住宅を新築で買わなければ"無駄な努力"をする必要がない。自分たちに収入が少ないことを自覚して身の丈にあった生活を送るべきだろう。援助するからいつまでも身の丈に合わない生活が続いてしまうのである。

 

自分は地方に縛られたくないのでこの実家には長く居座らないが、もしも自分が弟と同じ立場なら迷うことなく実家で暮らすことを選択するだろう。それだけで2000万円以上の価値があるのだから。

 

結局両親が苦労して借金をして建てた家も、今では空き部屋が3つもあり有効活用されていない。あと15年もすれば誰も住まない、建物は無価値、資産税の支払いが勿体無いので土地は売ることになる。 

 

家を出ないといけない理由

 

現代社会では家を出て独り立ちすることが当たり前のように語られているが、これも昔からそうだったわけではない。戦後の高度成長期で日本の産業構造が大きく変わったことによる変化である。

 

農業などの第一産業の割合が減り、製造業などの第2次、サービスなどの第3次産業が急速に増えていった。企業は東京や地方都市に集中するため、家を出て働く単身世帯が増えていったことが大きい。

 

経済が成長し裕福になる過程においては、単身世帯でもそれなりに満足した生活が送れていたが、そうでなければ一人で暮らすことのメリットはない。再び共同生活に戻った方が豊かな人生を送ることができるというだけにしか過ぎない。

 

それが血の繋がった家族だろうが、他人だろうが自分には大きな違いはない。他人と共同生活を送ることでお金が節約できるのであれば、迷わずそちらを選択する。

 

有効活用した方がいい

 

常々思うことだが、社会は今あるものを有効活用した方がいい。それだけでフルタイムの労働から解放される可能性があることをもう少し理解すべきだ。お金が稼げない低収入の世帯でも住宅さえ新築で購入しなければ、それなりに余裕のある生活を送ることができる。

 

貧乏人ほど何かに導かられるように選択肢の少ない道へと自ら突き進んでいく。貧乏人を導いているものは、世間体や価値観、得をする企業のセールスや宣伝だろう。

 

有効活用した方がいい1番の典型は住宅である。空き家率は年々上昇傾向になる、 1958年に2%しかなかった空き家率は現在13%まで上昇している。

 

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住宅の空き家率は13.5%で過去最高に(2014年)(最新) - ガベージニュース

 

中でも山梨県は22%と全国で最大である。町を歩いていると5件中1件が空き家になる割合だ。さらに東京郊外では空室率が3割を超える地域があるという。

 

人口減なのに増えるアパート、空室率3割超-低金利でにわか大家 - Bloomberg

 

これからも日本経済は縮小を続けるし、人口が急速に減少していくことは避けられない。この状況ですら、銀行から数千万円の借金をして新築で家を建てる人の考えが理解できない。低金利でお金が借りやすい時代ではあるが、収入の限度いっぱいまで借りることになる低所得者にとっては、いくら金利が低くても借りない方がいいだろう。

  

人生とは時間そのものだが、働くという最も価値の低いものに貴重な時間を潰している人は沢山いる。今あるものを有効活用すればもっと価値のある人生を送ることが容易に可能だ。

 

自分がセミリタイア生活に突入できたのは、まだ両親が元気で働いてくれていることも大きい。2人いる兄弟は結婚し新築で家を買ったおかげで、実家は自由に使うことができる。

 

空き部屋を他人に貸し出すことで収入を得るのも悪くないかもしれない。 Airbnbを見ていたら外国人が来ないような田舎に住んでいるためライバルが少なかった。

 

セミリタイアの滞在場所を東京から実家へ

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