セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年7月に資産500万円でセミリタイアして、海外と日本のデュアルライフを目指します。
現在ネット収入は5000円。働かなくても良い、新しい生活スタイルを実現したい。

「やりがいとかいらないんで、とりあえず残業代をください。」日本の有給消化率は世界28カ国中最下位

 

 

【主な内容】
第1章 あ、今日は用事があるんで定時に失礼します。――ここがヘンだよ、日本人の働き方
第2章 いえ、それは僕の仕事じゃないんで。――日本のガラパゴス労働を支える「社畜」
第3章 はい、将来の夢は毎日ゴロゴロ寝て暮らすことです!――社畜が生まれるメカニズム
第4章 えー、「従業員目線」で考えますと……――脱社畜のための8カ条

 

どうして日本人は、有給もとらず残業代も要求せず黙々と働き続けるのでしょうか。

 

世界の28カ国、有給休暇、国際比較調査2016によると、日本の有給消化率は50%と参加国中で最下位です。100%消化しているのは、ブラジル、フランス、スペインの3カ国になります。

 

[調査結果]

有休消化率3年ぶりに最下位に!有給休暇国際比較調査2016│エクスペディア

 

有給とは休んでいい日を会社から頂いているので、よほどの仕事好きでない限りは100%にならなくてはいけない数値です。

 

労働時間も契約に定めていますが、たとえ残業が出なくても献身的に働く労働者を大量に目にしてきました。今の職場を見ていると、1~2人が空気を読まず定時で帰る、半数が夜の8時を目途に席を立ち始め、遅い人は10時前後、少数は日付が変わる頃まで会社に残ります。何か具体的な用事がなければ定時に帰るということは許されないという暗黙の了解があります。

 

作業月報には帰宅した時間で毎月提出しますが、給料明細書には時間外労働ゼロで記載されています。


このことに文句を言った社員は今まで見たことがありません。

 

こうしたよくわからない矛盾で成り立っている日本の建前社会を理解できる欧米人はいないと思います。

 

このことを指摘すると空気が読めない社会落伍者として扱われます。

 

日本人が奴隷のように働く理由

 

日本人の労働者が奴隷のように扱われてしまうのは、資本家と労働者の線引きが心理的にはっきりしていないのが問題です。

 

これは労働者側だけではなく、資本家側である会社の役員も純粋にそう思っています。物理的な見返りは何もくれないですが、労働者も資本家と同じように考えて行動することを強要されます。

 

自分が好きなことで起業し、会社が成長するために労働時間なんか関係なくて土日も働きたいという気持ちは理解できますが、それと同じ気持ちを労働者に求めてはいけません。会社は自分の所有物なので成長してくれるのは有難いですが、労働者からみたら他人の所有物です。

 

労働者からみたら、どれだけ働いたとしても会社は自分の持ち物でもないし、金銭的な利益があるわけでもないため明確な線引きは必要です。会社の利益が倍になったら資本家は倍の利益を手にしますが、労働者はせいぜい数%の昇給です。会社の利益が半分になったら、資本家の収入が半分になるのではなく、労働者の給料が半分になるか、労働者が半分いなくなります。

 

前年度の決算は2倍の利益でした。小さい会社ですが数名の役員は、会社のお金で新しい高級車が支給されていました。金額にすると4~5百万円程です。従業員の報酬や数万円増えたにしか過ぎません。

 

利益は社員に還元するべきだと言いたいわけではありません。資本家はリスクを取って会社を経営しています。自分が資本家の側なら間違いなく同じことをします。

 

ただし、労働者に資本家と同じように働くことを期待するのは別です。社員に長時間労働を強いて残業代を払わない、有給を取りにくい環境を作っているのであれば改めるべきです。

 

労働者に対して、資本家と同じような気持ちで働いてほしいのであれば、ストックオプションという形で株式を剰余するしかありません。

 

仕事が人生のすべてではないと思っている人、仕事以外にも熱中したい趣味がある人、資本家のように働きたくないと思っている人は非正規社員として働くしかないですが、そうすると同じ仕事をしても正社員よりも遥かに待遇が悪くなるという問題があります。

 

両極端な選択肢しかない社会は、硬直化し生きづらい社会になります。

 

本来は正規社員と非正規社員に壁を作るのではなくて、資本家側と労働者側にはっきりと壁を作るべきです。

 

フランス人と日本人の違い

 

海外の途上国で働いていた時に、英語を上達するためによく欧米の外国人旅行客に話しかけていたのですが、彼らは年に1カ月以上休みを取ってゆっくりする人が多いです。彼らからみると日本のような働き方は理解できません。

 

昔から堅苦しい考え方が苦手なので、日本社会よりもヨーロッパの考え方の方に惹かれてしまいます。ヨーロッパは保護主義が強く、若者の失業率が22%という負の面もありますが、それでも年収300万円も得られないで、長時間労働でも必死に会社にしがみ付こうとする日本社会よりはよっぽどマシに見えます。

 

日本では働いていないというだけで世間の目がキツイからです。

 

自分がフランス人と付き合っていますが自由に休みが取れて、ある程度自由が効く働き方は羨ましく感じます。

 

ゴールデンウィークに1週間沖縄を旅行し、その後はフランスに帰って1週間過ごしています。仕事の都合で帰国しましたが、会社に出社したのは1日だけで、あとは実家に帰ってゆっくりしています。フランスから帰国してからは、友人が日本に遊びに来ているので日本を旅行するために、また1週間休みを取っています。

 

トータルで1カ月近い間休みを取っていることになります。

 

わたしは今まで日本企業で働いていて、1週間有給で休んだ人を見たことがありません。1週間の大型連休に1週間休みを追加して2週間休む人もいません。

 

1年間に20日も有給はあるので、ルール上はやろうとすればできるのですが、「プロジェクトメンバーに迷惑をかけてはいけない」という暗黙のルールがあるせいで実行に移せる人はいません。

 

そもそも、残業代が支払われていなくても率先して働く人が大量にいる中で、こうしたアクションを起こせる人はまずいないです。

 

まずはムダなサービス残業をなくすことから始めてほしいです。

副収入が毎月10万円稼げるしくみ、ネット収入を得るのに向いていない人

 

 

インターネットの世界でお金を稼ぐのは当たり前になりつつあります。これだけ初期費用ゼロで始められるビジネスは他にはないので、当たり前といえば当たり前の話になります。

 

ネットだけで生計を立てられると考えている人は、少し前までほぼいませんでしたが、そういう生活をしている人がネットに公開するようになり徐々に浸透している感じがあります。

 

ちょっとネットの世界を覗いてみると、サラリーマンをしながら副業で10万円稼ぐ人、ネット収入だけで生計を立てている人は大量に見つかります。

 

その反面、今だにネットでお金を稼ぐことはできないと考えている人がたくさんいるのも事実です。

 

自分が生きている狭い世界では、ネットで収入を得ようとしている人は見つけることができません。10人出合ったら10人とも会社だけの収入で生計を立てています。

 

こういう人たちと話していると、考え方が時代遅れに見えてしまうものです。

 

誰でも簡単にとは言わないですが、月に3万円程度であれば1年も頑張ればネットで得られるようになります。これは会社員の仕事で月に3万円上がるよりも何倍も価値があることです。

 

他人のために働いても価値はない

 

ネットで稼ぐことが100%正解だとは思っていません。

 

本業の仕事が向いていて、収入源が1本しかなくても満足した生活を送っている人はたくさんいます。ひとつの道で究めるレベルまでいくと、転職しても不利にはなりません。

 

しかし、人並みの給料しか稼げない、仕事に情熱を持てない人が世の中にたくさんいるのは紛れもない事実です。

 

今現在の仕事に将来性を見いだせないのであれば、ネットによる収益化を考えなければいけません。なぜなら、労働して得られる給料はどれだけ働いても生活が楽になることはないですが、ネットによる収入は月日が経つほど自由度が増して生活が楽になるからです。

 

自分が育てたホームページは自分の物になりますが、会社のリソースにどれだけ愛情を注いでも自分のものにはなりません。ネット収入を得るために勉強したことはすべて自分のものになりますが、ひとつの会社で得た知識は大概はその会社でしか通用しません。外に持ち出せる知識は多くはありません。

 

神経を擦り減らしながら会社のために働くことこそムダなことはありません。同じだけの労力を費やすのであれば、自分の所有物に対して行うべきです。

 

月に10万円稼ぐのは難しい

 

アルバイトで月に10万稼ぐのは難しくないですが、ネットだけで月に10万円稼ぐというのは簡単ではありません。超えなければならない壁がいくつもあります。

 

その高い壁を越えられず、高額なセミナーにお金をだまし取られたり、途中で挫折する人が後を絶ちません。必死に頑張っても月に5千円ですら稼げないときに、ネットで稼ぐ方法を高額で販売している人はたくさんいます。意思が弱いとお金を払うことで問題を解決しようとします。

 

毎日スポーツジムに通うことが苦痛になっている人にとって、腰に巻くだけで腹筋が鍛えられるなら数万円は安い買い物です。一度挫折すると、似たような商品を次から次へと購入するようになり、二度とスポーツジムへは通えなくなります。

 

しかし、お金を払うことで解決しようと考えてしまうと、逆に成功は遠ざかってしまいます。

 

それだけ成功するやり方が人それぞれで、万人に共通するやり方というのが存在しないということです。

 

自分の強みを見極めて、何を提供したらいいのか分かっている人は強いです。しかし、最初からそれを理解している人はほとんどいません。試行錯誤の上に徐々に自分のやり方を追求していきます。

 

どのビジネスでも本質は、いかに人の役に立つものを提供できるかどうかです。人の役に立たないものをいくら発信しても、金銭のやりとりは生まれません。大切なお金を払うときというのは、支払った対価の延長線上に自分が役立つと思うものがあるからです。

 

ブログを始める動機は自分を表現したい、好きなことを書きたいという理由で始めますが、それだけではお金を稼ぐことはやはり難しいです。もちろん、自分が表現したいことが誰かの役にも立っているのならいいですが、成功者が少ないことからもわかるように、そういうケースは多くはありません。

 

ネット収入に向いていない人は?

 

半年も頑張ったけれど月に5千円しか稼げなかったと考える人はネット収入に向いていません。時間を犠牲にして対価を求めているからです。こういう人は、アルバイトやサラリーマンの方が向いています。そうはいっても会社でしか収入を得られない人は、他人に依存するしかなく不幸であることに変わりはないですが。

 

ネットの世界では、自分の強みを理解して、何に価値があるのか見極められる人は伸びていきます。

 

一番良いのは書きたいことを書き自分を表現するためのブログを日々更新をする、ブログを続けネットの需要と自分の強みをさぐりながら、収益用にもうひとつサイトを作成するのがいいのではないかと思っています。後者では戦略を必要とします。

 

高収入を目指すのか、ネット収入を目指すのか?

 

今の時代の流れを考えると、ネットで10万円稼げるようになるのは難しいと思うけれど、雇われの身で10万円増やす方が難しいのではないかと考えています。

 

知り合いで米国公認会計士の資格を取るために必死に勉強している人がいます。

 

公認会計士は非常にレベルが高い試験です。会計の知識だけでも難しいですが、さらに高いレベルの英語を理解していなければ合格できません。

 

雇われの身として一発逆転を目指すのであれば、たしかに挑戦し甲斐のある高度な資格なのかもしれません。試験に合格できて軌道に乗れば月に10万円以上収入を増やすことに成功できる可能性も十分にあります。

 

しかし、この試験に合格するためにどれだけのことを犠牲にするか考えなくてはいけません。20代であれば比較的犠牲は小さいですが、30代、40代になると犠牲は大きくなります。

 

必死に勉強したからといって皆が合格できるわけではありません、途中で挫折して諦める人もたくさんいます。

 

この知人は年齢が30歳を超えていて、仕事から帰ったあとも、週末も毎日椅子に座ってひたすら試験勉強をしています。また、試験に合格するために、専門学校にもいくらかお金を払っています。

 

端から見てもわかるくらい、明らかに顔に疲れが出ています。

 

話す度にオレは頑張っているアピールをされるのですが、無理をして頑張っている時点で厳しいのかなと思います。辛い思いをして努力をした先に成功が待っていると思うと、現実的に成功は難しくなります。年齢を重ねると自分が好きではないことはやり続けられなくなります。身体が拒否反応を起こしてしまうらからです。

 

労力に対するリターンを考えたときに、元が取れる資格というのは限られています。

 

成功者で資格の取得を率先して進める人はほとんどいません。必要な知識はその都度覚えていけばいいし、無理して覚えたところで身にはならないからです。机上の問題集であれば尚更です。

 

もちろん、試験内容を頑張って頭に叩き込んで合格できたら、今よりも収入を大きく増やすチャンスはあります。

 

しかし、ネットで個人で稼ぎやすい時代になったことを考えると、同じだけの労力を使うのであればネットで稼ぐことを考えた方が近道ではないか、ということのが私の考えです。

 

公認会計士になったとしても、所詮勤め人であるということには変わりはありません。

 

ネットで稼げるようになると住む場所や働く時間に捕らわれない自由な生き方を選択できます。稼げない人がたくさんいるのも事実ですが、ネット利用者は何千万といるので上限は天井知らずです。

 

自分が好きなことに没頭して他と差別化できるというのも面白いです。

 

20代の頃であれば好きでないことでもある程度頑張れることができますが、年齢を重ねるとヤリタクナイことはヤリタクナイという気持ちが強くなります。

 

30歳を超えて一生懸命頑張る姿は偉いと思うのですが、精神的なストレスは辛そうです。

 

ネットで稼ぐにしても、資格を取得して稼ぐにしても、どちらの道を選んでも大変なのに変わりはないのですが、ネットで30~40万円稼いで脱サラしている人たちを見ると、この道の方が楽に人生を生きているように見えてしまいます。

 

2017年の株式投資はバフェットに追従して米国のハイテク企業に投資をした方がいいのか?

 

ウオーレン・バフェットがIBM株を3分の1売却したことで、投資戦略を見直す人が増えています。

 

わたしもそのうちの一人です、少し前までIBM株を買おうと考えていました。米国株の人工知能を開発する企業に投資したい、配当性向も高いしバフェットが積極的に買っている銘柄なので自信を持って買うことができます。

 

バフェットが購入していたIBMはIT関連のハイテク企業ですが、アップル、グーグル、アマゾン、フェイスブックとは方向性が違います。

 

IMBはBtoBのビジネスで収益をあげています。BtoBとは、Business to Businessの略で、企業法人を相手にして事業や商取引を行う会社のことをいいます。少し堅い企業、つまりビジネスモデルがしっかりしているという点です。

 

IBMの社員は、現在のIT企業を象徴するようなジーンズではなく、黒スーツを着て仕事をしています。これは、エンドユーザーではなくビジネスマンを相手にビジネスをしているからです。

 

バフェットは兼ねてから、テクノロジーは理解できないからこの分野には投資をしないと明言していました、そのバフェットがIBM株を購入したのは驚きましたが、IBMは本来のハイテク企業とは異なる企業であることを理解しなくてはいけません。

 

IBM株を売却しましたが、アマゾンとグーグルに投資をしなかったことを後悔していると言っています。バフェットが買いたかったのはIBMではなく、アマゾン、グーグルだったということです。

 

バフェットを参考にして投資判断をしている人は、このタイミングで自分の投資判断を大きく見直す必要があります。バフェットに追従してハイテク産業に投資するのか?それとも過去のバフェットのやり方に従うのか?判断が難しいところです。

 

バフェット氏「失敗した」 アマゾン投資機会逃し後悔 :日本経済新聞

 

 

バフェットが売却した理由は?

 

バフェットを研究しているブロガーさんの記事によると、バフェットがIBMを売却した理由は、IBMに重点的に投資するよりも他のハイテク企業の方がより儲かると判断したから。IBMに投資し続けることで、他の投資機会を失っているからだといいます。

 

わたしにはバフェットの真意がわかるわけもないですが、たしかにその通りなのかもしれません。

 

ハイテク産業が大規模な予算を組んで研究開発している人工知能が、社会を圧巻するのは間違いないですが、IBMのワトソンはグーグル、アマゾン、フェイスブックに比べて質が劣ります。近い将来、IBMのビジネス領域も彼らに浸食されるのかもしれません。

 

ハイテク企業は買わない方がいいと思う理由

 

投資判断は各人それぞれ違いますが、わたしはハイテク企業には今の段階では参入しないことにしています。それは以下の理由からです。

 

・ハイテク産業は競争が激しい
・現在の株価が高過ぎる

 

自分がIT業界で働いているということもあるのですが、ハイテク企業は競争が激しいということです。グーグル、アマゾン、アップルが優れた社員をたくさん抱えて、優れた製品を開発し、優れた企業であることに代わりはないのですが、それでも変化が激しすぎるということ。

 

この業界にいるとインフラなど単純なビジネスでお金儲けをしている企業が羨ましくなります。

 

電気やガス、水道、鉄道、かれらは労力も頭を使う事もなく、独占企業だからという理由で大金を稼ぎます。世の中が複雑になり、サービスが向上するほどこうした安定したビジネスに投資したくなります。

 

もうひとつ気になるのは、やはり株価が高すぎるということです。どの企業も2008年の10倍です。

 

たしかに、IT企業は他の産業とはルールが違う、高いと思っているといつまで経っても買えない、というのはわかるのですが、それでも高すぎるのです。

 

ハイテク企業が苦手なバフェットがIBMに投資をすると聞いたときは、なるほどなと思いました。IBMは他の企業と違いBtoBビジネスで堅いビジネスを展開しているからです。加えて、人工知能のワトソンという武器もあります。

 

既存のハイテク産業とうまい形ですみわけができています。

 

もちろん、こうしたことはバフェットも十分に理解した上での今回の判断でうす。メディアには発表していないだけで、IBM株を売却した明確な理由があるかもしれません。

 

しかし、バフェットがハイテク産業に積極的に参入するからという理由で追従する人は気を付けなければいけません。

 

伝説の投資家とはいえ、バフェットはすでに86歳です。ハイテク産業に関して投資判断をしているのは、その下にいるコームズやウェシュラーかもしれません。

 

バフェットの功績は間違いないのは言うまでもないですが、ハイテク産業に積極投資をするのは超高齢のバフェットか、バフェットに認められた投資家ということになります。

 

株式投資で大きく負けるのはどういうときか?

 

今回の報道を聞いて将来は何が起きるかわからないので、安全な場所に資産を置きたいという気持ちが強くなりました。2017年あたりからセミリタイアを本格的に考えていることもあり、この気持ちは余計強くなっています。

 

投資を始めた当初は、資産も大してないし失うものは何もないので、より効率的に資産を増やすために集中投資をメインに考えていましたが、今は分散投資に考えがシフトしています。

 

インフラなど安全で堅守なビジネスに資産の6~7割を置いて、残りの余剰資金でリターンが多いけれどリスクが高い資産にお金を投資するのがベストだと思いました。

 

おそらく、前々からグーグル、アマゾン、アップルなどのハイテク産業に投資をしたいと思っていたけど、高値過ぎて入れない、「高いと思っているといつまで経っても買えない」というジレンマに苦しんでいた投資家はたくさんいると思います。

 

こんかいの出来事は背中を大きく押してくれます。しかし、バフェットがハイテク産業に積極的に投資をするからといって、持ち株を減らして今がチャンスだとハイテク産業に投資しようと考えるのは非常に危険です。

 

なぜかというと、大きな勝負に出ようとしたときに大きな失敗をしてしまうからです。

 

バフェットは他の安定した持ち株を所有した上で、ハイテク産業に買い増ししているということを忘れてはいけません。バフェットのように豊富な資金があり、ぶれない投資指針を持っていると、たとえ暴落したとしても買い増しするので最終的に儲けることができますが、普通の投資家は彼のように振舞うことはできません。

 

ジム・ロジャーズの投資方針を思い出す

 

最近は予想を外してばかりとバフェットと比較して人気がないジム・ロジャーズですが、こういう時こそ彼の言葉を思い出します。同じ三大投資家でもロジャーズとバフェットの視点はまったく異なります。

 

ロジャーズは、「みなが今回は今までとは違う、熱狂し始めたら危ない」といいます。バフェットが積極的になったことで"今までとは違う"という状況が生まれやすくなりました。

 

今回のバフェットの判断で、ハイテク産業がさらに過熱することは間違いなさそうです。過去10年で10倍になったけれど、さらに10倍になると考える人が増えるかもしれません。

 

こういう時こそ、電力株などインフラ系に積極的に投資をしたくなります。そして暴落が起きた時こそハイテク関連の株を買いたくなります。