以前こんな記事を書きました。
1記事2000円で納品してくれたら、サイト運営の知識を共有します
この記事を読んでコメントをくれ、是非やりたいと言ってくれた方がいたので、お願いしました。結果、2週間も経たずに離脱され、大きな失敗になりました。
外注化は難しいと聞いていましたが、自分が思っていたよりも何倍も難しかったです。まだ気持ちの整理ができていないですが、今後のためにも記事にして振り返る事にします。
予め伝えるておくと、愚痴っぽい内容になります。なので、読んでいる方はあまり良い気はしないですね。また私が書く内容は、あくまでも私だけの主観です。相手にも色々と考えや都合があり最終的に出した結論ですね。
相手の気持ちも尊重しなければならないですが、ここでは私の思いを中心に書きます。
記事製作を他人に依頼する側の勝手な都合と、解釈する人も多いと思います。
外注化の前提条件は?
過去記事に書いていますが、次の条件でブログに掲載しました。
- 1記事2千円で依頼する代わりに、サイト運営のノウハウを教える
- 100記事(20万円)でやり切る事が条件
- 納品する記事の数は、相手のペースに全て任せる
- ひとつの記事は、最低でも1〜2回リライトしてもらう
- 出来高制で、期間中に発生した報酬の10%を毎月支払う
この条件でお願いする理由は、クラウドワークスのように記事を納品するだけでは期待通りの結果が得られないからです。安い単価で記事を納品してもらう代わりに、発生額100万円(承認率は30%)を超えるサイト運営の知識を教えることが、ポイントになります。
なので、サイト運営を学びたい前提がなければ、成り立たないですね。単純に記事毎に報酬を求める人には向いていません。
結局のところ、質が低い記事は何百個製作しても上位表示されることはありません。そのため、リライトが必ず必要になります。
連絡くれた方は、かなり積極的で是非学びたいと言ってくれました。
ちなみに最初にお願いした金額では安すぎると思い、100記事20〜30万円の予定でしたが、私の方から条件を引き上げました。
・1〜30記事、10万円
・30〜60記事、20万円
・60〜100記事、20〜30万円
当初の予定の2.5〜3倍(50〜60万円)ですね。最初の数記事は時給500円以下でも、慣れれば慣れるほど旨味がありますね。記事製作にも慣れたら時給は楽に1000円を超えます。
1回目の記事レビューが終わった時点では、次のようにも言ってくれました...
「私の方は大変勉強になるので最初は特に価格は気にしていません。1ヶ月、2ヶ月やっていくうちにコツがつかめそうだと思えば、どんな条件でも飲む位の覚悟でいます。」
断られた経緯は?
請けてくれるお話だったので、2〜3回の面談で記事の書き方を教えました。その後に1記事目を製作してもらいます。断られたのは2回目のレビューが終わった時です。
レビューの2日後にこの記事で何割の完成度なのか、その回答次第で仕事を請けるかどうか判断したいと言われました。
記事の質以前に、期待する内容とはほど遠いものでした。
- そもそも、レビューで指摘した内容が直っていない
- 見出しなど、指定した型(構成)に合わせてくれない
- メニューがずれているけど、直していない
- なぜか、画像を差し込んでくれない
60点未満ですとお伝えしました(本当はもっと低いと思ったけれど...)。
その結果、次の理由でお断りされました。
- ようやく契約内容を完全に理解できた、何度も説明させてごめんなさい
- 期待したよりも、難易度がとても高かった
- 100記事やり切る気自信をなくした
- 自分のライティングスキルでは難しい
- 記事を製作するだけで、4時間掛かる(その後にリライトが発生...)
- 感情に訴える書き方が難しくて書けない
最初にスカイプで面談を開始して2週間後のことです。
レビューの時に何度も伝えていました。最初から100点を目指すのは難しい。ライティングは上達するまで最低でも3ヶ月は必要。まずは70点を目指して、リライトは30記事毎にしましょう。最初の数記事は、意識を合わせるためにリライトが多いのは避けられない。
私としては、100記事の製作やリライトは大変であることを、当初から何度も説明していました。また、通常のクラウド案件と違い、記事毎に報酬が発生するわけではないので、請け手にサイト運営の知識を学ぶ前提がないと成立しないですよと。
大事な事なので、スカイプで面談する度に伝えていました。
私の説明が足りていなかったと言われればそれまでですが、彼女は最初から前提条件やリスクを想像できていなかった事になります。
意思疎通ができなかった原因をもう少し詳しく探りたいと思い、電話で少しだけ話したいと伝えました。けれども一方的に断れられ、失敗を繰り返さないように自分で考えてくださいと言われます。
正直イラッとしました...
最初から請ける前提で話していたので、自分の専門サイトのURL、制約のための知識など出し惜しみなくすべて話していたし、レビューでは必要以上に丁寧に説明していました。いま振り返ると、とても軽率な行動だったと反省しています。
まだ気持ちの整理はできていないですが、ここから失敗点について考える事にします。
なぜ外注化に失敗した?
1番の失敗は、前提の条件やリスクを具体的に想像させられなかった事に尽きます。私は次のように、自分に都合の良いように考えていました。
「ブログの外注に関する記事を、しっかり読んだ上で申し込んでくれた」
「ブログ運営の経験が1年もあるから大丈夫だ」
「自発的に行動してくれる人、意欲は人一倍高い人だ」
「リスクは何度も口にしたから、もう十分に納得してくれてるはずだ」
「単価を当初の2倍にしたから大丈夫だ」
など、相手がこちらの意図を完全に理解した上で、承諾してくれたと思っていました。
相手の気持ちからすると、
「とりあえず、最初はやってみなければわからない」(まだお金を貰っていないからいつでも断れる)
「1記事製作して3〜6千円、リライトが発生したら全く割に合わない」
「リライトを含めると、丸1日費やしても終わらない」
「時給にしたら300円以下、いやそれよりも低いかも」
「これを100記事続けるなんて冗談じゃない」
「相手が求めるレベルが高くて、安易に請けたら間違いなく損をする」
「最初から、質が高い記事なんて書けるわけないじゃん」
「ひとつの記事で、何回リライトさせる気なの」
「まだお金貰ったわけじゃないし、降りるなら今のうちだ」
「今まで通り、1記事3000円で納品していた方がマシだ」
「3ヶ月続けても、早く記事を書けたり、スキルが向上できる保証はない」
「50〜60万円で6ヶ月間、こき使われたくない」
「記事を書く以外にも、調査、レビュー、修正など想像以上に作業が多い」
実際に話を聞いたわけではないですが、こんな感じでしょうか。想像していたよりも質が高い記事が求められる上に、他にも作業が大量に発生するからですね。
ブログ運営もクラウドワークスの経験もあるので、事前に想像できそうなものですが...
失敗から学んだ事は?
今回の失敗で学んだ事は、相手の言葉は過度に信用すべきではないという事です。
連絡を受けた当初から熱意がある事、すぐにでも請けたい事、この機会に感謝している事を何度も言われました。これらの言葉を聞いて、私も気が良くなっていたのは間違いありません。
もちろん、相手にも悪気があったわけではないですね。難易度、前提条件のリスクを十分に伝えきれなかった自分にも、大きな責任があります。
私は次の当たり前の事が抜け落ちていました。
- 多くの人は、短絡的な成功を期待している
- 多くの人は、忍耐があるわけではない
- 多くの人は、時間当たりの労働対価を求めている
- 多くの人は、保証がない事に時間や労力を費やす事は出来ない
- 多くの人は、お金が得られる方法を知りたいだけで、失敗から学びたいとは思っていない
- 自分が発した言葉には責任を持っていない、1週間前のモチベーションも維持できない
- 他人に納品する記事に、高い完成度を求めていない
「相手の言葉」よりも、もっと「行動」にフォーカスするべきですね。なぜならば、相手が語る言葉は嘘ではないし、その時の気持ちも本心から発せられるからです。でも、2週間後や1ヶ月後も同じことを考えているとは限らないですね。
言葉よりも具体的な行動を見て判断する必要があります。また、相手に必要以上に求めすぎるのも良くないですね。自分が費やした時間や労力を、相手に求めるのも間違いですね。
2度と失敗を繰り返さないためには?
請けるかどうかお互いに判断するためには、相手の思考や考えを聞く前に、まずは1記事に対しての報酬を支払う事を考えた方が良いですね。そこで相手の反応を見て、今後の対応を判断した方が良いですね。
書き手のレベルは重要ではありません、大事なのはこちらが指摘した内容をどれだけ意図してくれるかです。
指摘された内容に対してどれだけ自分の頭を使って考えてくれるかで、その人の仕事に対する姿勢が見えますね。
というのも、1回目のレビューが終わった時点で、ちょっと怪しいなという予感がありました...
・指定した構成(見出し)でいきましょうと伝えても、最初からそれに沿っていない
・1回目のレビューで指摘しても、構成を合わせてくれていない
・そもそも、指摘した内容も修正されていない
・形だけ直っていても、なぜそれがダメなのか考えていない
・Wordpressに記事を書いてと伝えても、2度もワードで提出される
・画像を準備しても、それを差し込んでくれない
また、求められる記事のレベルを知る事で、相手側も100記事のボリューム感を想像できますね。
この対応で、少なくとも今回の失敗は避けられると思います。
今後の外注化の予定は?
外注化をどうするかはまだ未定です。とりあえず、今いる一人は継続できるように精一杯頑張りますが、それ以降どうするかはまだ考えていません。
正直なところ、今回の失敗で自信をなくしました。また、同時に2人を見るのは気が重いですね。この2週間は外注化を始めるに当たって、色々と大変でした...
- 記事の書き方や構成など、ノウハウを資料化してサーバに配置する
- 2サイト分のキーワード選定を行い、記事を全てエクセルに抽出する
- ドメイン取得、サイト開設してワードプレスのアカウントを追加する
- A8で扱う案件を全て抽出する
- 専門に特化した書籍を20冊近く購入して、その知識を仕入れる
- 週に2〜3回(1〜2時間)のレビューを行う
請けるのを辞めますと言われたのはショックでしたが、最後の一言にもドッと疲れました。同じ失敗を繰り返さないために、できればお電話で少しお話をしたいと伝えました。
返ってきた言葉は...
「すみません、電話でお話は難しいです。こちらとしてはもう引き受けない理由もお伝えしました。ご自身で今後同じ失敗を繰り返さないように考えてみて下さい。」
いやいや... あなたがそれを言うんですか...。散々、前提条件(100記事やリライト)のリスクを何回も説明しましたよね...。それでも請けるといったから、ここまで時間を取って教えていたんですけれど...。 まずは単価を気にせずに、1ヶ月2ヶ月できる限り学びたいと言いましたよね...。
質が低い記事は1円の価値も生まないので、こちらも妥協はできないですね。価値を生まないと、誰も得をしないゴミ記事しか生まれないです。価値が生まない記事を作っても、誰も得しないですね。
サイト運営の知識を教える上に、100記事で50〜60万円でも足りないとなると、もう少し考える必要がありそうですね。
今回の失敗でたくさんの事を学べました。まだまだ、自分の経験値が足りていなかったのは事実ですね。
また、書いた内容は全て私の主観です。記事を依頼されて納品する側にも持論はあると思います。読んで悪い気持ちになったらすいません。