南インドのゴアのビーチ
みな本当にやりたいことは頭の中ですでに答えが出ている、その選択肢を取れないから人は悩むのである。
進むべき道を迷うのは、どこに行きたいか本当は分かっているから
危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。
ほんとはそっちに進みたいんだ。
だから、そっちに進むべきだ。
集団に馴染むために個性を殺すな。1人ひとりが本気で考え、自分の思いを爆発させなければ、世界はつまらなくなる。
人生を真に貫こうとすれば、必ず、条件に挑まなければならない。いのちを賭けて運命と対決するのだ。その時、切実にぶつかるのは己自身だ。 己が最大の味方であり、また敵なのである。
アマゾン:自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)
岡本太郎
やりたいことがあるけれどその選択肢を取ることができない、そういう人たちにとって真っ直ぐに生きている人の言葉は"毒"になる。心の声を素直に聞きたいと思っている反面、理性が働き打算的に生きようとする。
勤め先を選ぶときに好奇心で行きたいと思う道が必ずある。でも最終的に選択するのは安定した会社を選ぶ。安定した会社には安定したい人間が集まる。安定した道は衣食住が確保されているので安全だが、本当にやりたい道からは遠くなる。
言い訳を見つけてしまう
人は様々なことに言い訳を見つけて、やりたいことから遠ざかってしまう。
20代の頃はもっとお金があればやりたいことができるという。そのために会社のためにがむしゃらに働き昇進することが一番の近道だと思う。会社に情熱をもてるのは将来お金に困らない生活を送るためだろう。
30代になると少しずつお金が増え、会社でもある程度の地位につくが、その反面仕事を辞めるのが怖くなる。20代の頃より会社にもお金にも依存してしまい、余計やりたいことがやれなくなる。もっと若ければよかったいうが、20代の時は若くても別の理由を探していた。
40代になると、住宅ローンや教育費のためにたくさんのお金が必要だ。サラリーマン生活も折り返し地点に入るので、あと20年頑張れば定年になる。そうなったらもう仕事を辞めるチャンスはない。
60歳過ぎて年金をもらい好きなことはなんでもできるのだが、その頃には若い時ほどの情熱や気力はもうない。定年過ぎて時間ができたからといって、突然やりたいことが浮かんでくるわけでもない。知り合いの定年した親の話を聞いていても、家でゴロゴロして過ごす人は結構多い。自分の両親もそういう生活を送るだろう。
また、最近では下流老人という言葉が流行ったように、真面目に働いていたとしても遊んで暮らして行けるだけお金がある人の割合も減っていくだろう。
若ければ若いほど自分らしい生き方をするチャンスだが、その選択肢を取れる人は少ない。年齢を重ねればその内できると期待するが、実際には年齢を重ねれば重ねるほど選択が難しくなる。
理想は副業で稼げればいいけれど
30歳を過ぎて、思い切った決断をできな人はこの先もできないと思う。
サラリーマンが仕事を辞めることを後押したい訳ではない、仕事を辞めたい人が辞めれば良いと思っている。誰にもできる生き方ではないし、これが最適解だとも思っていない。理想は会社員の仕事でやりがいを見つけ、安定収入を得ながら楽しく働けることが1番良いと思っている。
しかしサラリーマンの仕事が楽しいと思える人なんてそんなに多くはない。
サラリーマンの仕事がつまらないと思っているのであれば、いずれは大きな決断に迫られるときが訪れることになる。
「仕事を続けながら本業の月収並みに稼ぐか?」それとも「仕事を辞めてブログなど副業に集中するか?」という議論をよく見かける。
可能であれば誰だって前者がいいが、大半の普通の人は難しいだろう。
仕事で人並みに稼ぎ、本業の仕事以外でも十分に稼ぎ、いつでも仕事を辞められる立場に居ながらサラリーマン生活を続けている人を見ると尊敬する。自分もこの道を目指して居たが、これを達成するためにはあと10年は働き続ける必要があった。
普通の人が普通に生きるだけでは稼ぎにくい時代になっている。年収400万円で余裕がある生活か、年収600万円で仕事でプライベートが一切ない仕事のどちらが良いかという問いをよく見るが、実際には年収400万円で仕事に縛られ好きなことをする余裕が方が圧倒的多数だ。
年収200万円のフリーターで自由な生活を取るか、それともたかが年収400万円で会社に縛られるかどちらか良いかという質問の方が正しい。
時間は待ってくれない。仕事を辞めたいと思っている人は、サラリーマンの仕事が苦痛だから本業以外の仕事で稼ぎたい。仕事がつまらなことに加えて、会社に長時間拘束されている人の方がが大半だ。
プロセスが楽しめないものは成功できない
自分も副業である程度稼いでから仕事を辞めるのが理想だと思っていた。途中から副業で稼ぐのが苦痛になってしまった。
仕事で働きながら副業もしていると自分の時間なんてほとんど取れなくなる。平日は夜遅くまで会社にいるし、週末もカフェや自宅でパソコンと向き合う生活を送ることになる。彼女とゆっくり過ごす時間だってまともに取れなくなる。
自由になるために副業しているのに、副業のせいで自由から遠ざかっている自分に違和感を感じるようになった。
仕事を辞めてからセミリタイア生活はとても充実している。
サラリーマン時代は、本業の仕事を辞めたらもっと真剣にブログのマネタイズをやると思っていた。アフィリエイト用のサイトも作るだろうと思っていた。実際にはほとんど手をつけていない。
自分の心に正直になって、今やりたいと思うことしかやらなくなった。やりたいことといっても大それたことではない。ただソファに寝っ転がって読書したり、無駄に都内を歩き回ったりなんでもないことしかしていない。
仕事を辞める前は、十分でない資産と稼げない副業にいつも不安があった。仕事を辞めてからは、この資産と副業でどれくらい働かない生活が継続できるのか考えるのが楽しくなった。
過去の自分は目標を達成するためのプロセスはつまらないものだと思っていた。今は目標を達成するためのプロセスが楽しめないのであれば、目標を達成するのは夢のまた夢だと思うようになった。
いと思える。プロセスがつまらないことが長続きできるわけはない。だからこそブログを書くのも楽しくなった。
セミリタイアブログは、働かない生活を実践するためのプロセスそのものになる。
セミリタイアというよりニートに近いのだが
人生を踏み外したいという欲求は誰にでもあると思う
セミリタイア生活のデメリット