セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年7月に資産500万円でセミリタイアして、海外と日本のデュアルライフを目指します。
現在ネット収入は5000円。働かなくても良い、新しい生活スタイルを実現したい。

セミリタイアして海外を放浪してみたいと思っていたけれど、9年間踏み切れなかった理由

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自分が海外を放浪して自由に生活してみたいと最初に思ったのは、22歳のときに伝説の投資家ジム・ロジャーズの「世界バイク紀行」を読んでからだ。

 

Amazon:冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 (日経ビジネス人文庫)

 

インターネットがない時代にバイクひとつで駆け回るストーリーは衝撃でした。また、その国の経済や歴史、地理の深い知識があり、世の中のことを何も知らなかった自分にとって、冒険心と知的好奇心が同時に満たされたのは初めての体験だった。

 

この本を読んだときの衝撃を超えるほど面白い本にはまだ出会っていません。

 

その後海外に強い憧れをもつようになり、海外に語学留学したり、途上国で仕事をしたりと、何度かチャンスがあったけれど、セミリタイアして海外を放浪するという決断をすることになったのはつい最近のことです。

 

ジム・ロジューズの本に出会ってから、9年も要したことになります。なぜ、長い間この決断に踏み切れなかったのか考えてみました。

 

理由は、自分の理想とする放浪生活を送っている人がリアルの世界で見つけられなかったからだと思う。最近になってセミリタイアに踏み切れるようになったのは、ネットの世界で自分が理想とする放浪生活をしている人を目にする機会が増えたからだ。

 

 

リアル世界の放浪者とネット世界の放浪者がいる

 

自分は、仕事を辞めて3ヶ月語学留学していたり、途上国で仕事したり、海外旅行したときにはバックパッカーが集まるユースホテルに泊まるなど、放浪生活をしている人に会う機会は多かったです。

 

しかし、自分もいつか放浪生活を送りたいと思いながらも、彼らの生活スタイルをみても羨ましいと思うことはほとんどありませんでした。やりたいことができて幸せだという人は多いですが、心から幸せそうには見えない。

 

理由は、ワーホリや語学留学、世界一周、お金を使ってやりたいことをやっている期間は楽しいのだけれど、その暮らしが持続可能な生活ではないからです。

 

いつかは自由な旅を終わらせなければなりません。

 

旅が終わるタイミングは人それぞれだが、次の3つのどれかに落ち着くケースが多い。

 

・お金が底を尽きる

・安定した生活が欲しくなる

・ワーホリの年齢制限を迎えて帰国する

 

日本に帰ったら、日常で使うレベルの簡単な英会話、あとは働いていない空白期間があるため、日本を離れる前の仕事よりも労働条件は下がります。

 

こういう将来を想像すると、どうしても気持ちが萎えてしまうのだ。

 

30歳すぎてお金を使い果たして一文無し、さらに給料は20代前半並み、自由を求めて日本社会を飛び出したけど、結局日本の組織にしがみ付くしかない。

 

ワーホリや放浪者が日本を飛び出して、海外でビジネスを成功させたり、日本に帰国して起業して成功するケースは、全体の3%もないように思う。大半は、数年好きなことをして遊んだからと、再び日本のサラリーマン生活に戻ります。

 

自分はシェアハウスに住んでいることもあり、そういう人達はたくさん見てきた。

  

中国で会った世界を旅するバックパッカー

 

以前、会社の夏休みで中国の成都に行った時に、世界一周中のバックパッカーに会った。彼は右回りで世界一周をしていて、中国は最後の訪問国、お金が尽きたらあとは日本に帰るだけだった。

 

世界一周するのが夢だったらしく、社会に出て仕事を始めた時から必要な資金を貯めていました。年齢はそのときの自分と同じで28歳、実家に暮らし贅沢は一切せず、5〜6年かけて旅行の資金300万円を貯めたといいます。

 

お金が尽きたら日本に戻ってまたサラリーマン生活に戻ることになるため、必死に節約していました。前日の晩成都に着き観光地まで行きましたが、夜も遅いため公共機関も止まっていたようです。そのため、しぶしぶタクシーを使おうとしたら、観光地プライスで要求されました。タクシーは観光客の足元をみて値段を決定します。そのお金を払いたくないからと、重いバックパックを背負いながら一晩中歩いて、この安宿まで歩いてきたといいます。

 

バックパッカーにとってお金が尽きるということは旅の終わりを意味します。

 

その次の日に、同じ安宿で学校の先生をしているという旅行者に会いました。彼は、学校が長期休みに入る期間を利用して、1ヶ月以上の旅行を毎年数回しています。

 

仕事を辞めてキャリアを投げ捨てる、全財産をつぎ込んで1度に世界を1周する価値はないなと思った。「キャリア」は転職しても消えないが、長期で働いていないとほぼ無価値になります。

 

自分も世界を放浪する旅に出たいと思っていたけれど、これを機会に遠ざかってしまった。

 

これ以外にも、会社の夏休みを利用して英語の語学留学に1週間滞在したこともあるけれど、あまり幸せそうには見えませんでした。

 

理由は、中国で出会ったパックパッカーと本質的には同じだと思うからだ。

 

旅行や留学中は楽しいけれど、お金がなくなればまた日本に戻って働かなかければならない、いつか終わりを迎える旅だからです。

 

語学留学しているというと聞こえはいいですが、単に遊んでいるのと変わりません。英語は単なるコミュニケーションにすぎないし、当然異文化交流をしながら語学を習うのは楽しいです。

 

中国の四川にある九寨溝

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キッカケはネット世界の放浪者

 

そういうこともあり、海外を放浪したいという自分の夢が徐々に冷めていましたが、最近は再び火がつくようになりました。

 

理由は自分がブログを始めたことで、セミリタイアして好きに海外を放浪するブロガーを見かけるようになったからです。彼らの特徴は、インターネットを駆使して情報を集め、少ないながらもネット収入を得て生活しています。情報の感度が高く、月の生活費も極小です、そのため少ないネット収入でも持続可能な生活を送っています。

 

最近の特徴として、株式投資などで数千万の資産を築き、配当金を得ながらお金に困らない放浪者が増えたと思う。もちろん配当金だけでは生活できないが、収入を組み合わせて生活費を捻出している。彼らのブログをみると、ここ2〜3年の間にブログを開設しています。年齢は20代後半から、30代前半が多い。

 

2008年の金融危機で株価が暴落しましたが、その後株価は徐々に回復し、2012年のアベノミクスで急激に資産を増やした投資家が多いことと無縁ではないと思う。

 

リアルの世界では見つけられなかったけれど、ネットの世界で自分が理想とする生活を送っている人がたくさんいます。彼らの生活をみることで自分の海外放浪に再び火がついたのかもしれない。

 

自分の場合、満足のいく資産も貯めれていないし、副収入も満足ではない、セミリタイアのキッカケは彼女の影響が大きいけれど、これがなくてもいずれは同じ道を進んでいたように思う。

 

今年の夏でサラリーマンを辞めます。資産は500万円、副収入は1万円以下、フランス人の彼女に養ってもらうことにした - サラリーマン投資家

 

ネット世界で出会った放浪者と、リアル世界で出会った放浪者の最大の違いは、旅が持続可能かどうかです。

 

ネット世界の放浪者は頭が良い人が多いように思う。彼らはネットの情報を集めて安くて質の高いサービスを利用し、古い価値観に縛られず、支出をコントロールできるだけの自制心があり、投資や経済の知識もあり知的好奇心も高い。自分にとって本当に価値があるものにしかお金は使わない。

 

たぶん、本来であれば組織に属して普通に働いて、ある程度出世して平均以上の収入を得るようなタイプの人たちだ。

 

個人がお金を稼ぎやすい時代になったことで、こうした人たちは組織から離脱して自由に生きる人が増えるとおもっています。

 

過去に付き合った女性も放浪者

 

以前付き合っていた女性は、公務員の仕事を辞めて、トータルで1年半くらい、ワーホリ、語学留学、海外放浪をしていました。付き合うようになったのは、彼女が日本のゲストハウスで働いていたときです。

 

働いていたといっても、住む場所と食事がタダになる代わりに決められた時間無給で働く仕事です。

 

彼女はやりたかったことがやれて幸せだと言っていましたが、他のリアルの世界の放浪者たちと同様にそうは見えませんでした。

 

色々と話を聞いていると、夜眠れなくて睡眠薬を飲むこともあるし、タバコを吸うようになったといいます。ゲストハウスだけの仕事では、生活が成り立たないのでアルバイトを掛け持ちします。ゲストハウスの仕事と、生活するだけのお金を稼ぐためにバイトを入れると、普通のサラリーマン以上に時間がありません。

 

趣味は少し高めの会員制のヨガだったり、外食が多かったりと、なにかと支出がかさんでいました。フェイスブックでは充実した写真を載せていましたが、現実の世界とは違うんだなと思った。

 

好きなことをしたい、という気持ちだけではだけで決断してはいけないなと思った。

 

今年の夏で会社を辞めて東南アジアを旅します。

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