ひきこもりじゃない、フリーターでもない、
究極の遊び人生「隠居」ご提案!……私にとって、贅沢は遠くの友人みたいなもの。
ホームレスが世捨て人なら、隠居は世離れ人。
都会の誘惑とは意識的に距離を置き、完全には捨てない。ここがポイント。
二十歳過ぎたら人生は引き算で、周囲のモノも人との付き合いも削ぎ落とし、わが生活の快適と気楽さだけをめざす週休5日制。
これはひとつのライフスタイル。
21世紀版都市型隠居なのだ。
(本文より)
ヤリタクナイことを続けるのはストレス
難易度の高い米国公認会計士の資格を受けるシェアハウスのハウスメイトが、疲れて愚痴を言っていました。愚痴を言うくらいならヤリタクナイことならやらない方がいいというのが私の考えです。
仕事で忙しい中、毎日テスト勉強に追われているのに嫌気がさしているようです。
リビングで何気ない話をしていましたが、わたしが今年一杯でサラリーマンを辞めるというとびっくりしていました。
職場から徒歩10分の場所に住み、毎日定時に帰って料理をし、家でゆっくりと過ごしているせいか、サラリーマン生活に何も不満がない順調な生活を送っていると思われているようでした。
「辞めて収入はどうするの?」
「結婚して子供育てるときに困ったりしない?」
本当は色々聞きたそうでしたが、お金に関する事なので確信的な事は聞かれませんでした。
辞めたら収入はどうするか?
生きていくためにたくさんのお金は必要ではないというのが私の考えです。
住宅費さえなんとか抑える方法があれば、生きていくのは難しくありません。
今現在は職場から近い場所に住むためにそれなりの家賃を払っていますが、郊外に行けば3万円台で住めるところもあります。実家に帰れば住宅ローンを払い終えた一軒屋があり、部屋はあり余っています。一人入居者が増えても生活費が上昇するわけではありません。
私の場合生活費が6万円必要であれば、6万円稼ぐことができたら合格ラインです。この程度であればネット収入だけでも、2~3年あれば稼ぐことができます。足りなければ日雇いのバイトをするなり、実家に帰るなり方法はいくらでもあります。
ネットビジネスをして感じるのは、やればやるほど成果は付いてくるという事です。また、会社勤めと違いやった分はすべて自分にストックされます。自分が好きなことを没頭できる環境が生まれるので稼ぎやすい環境も生まれます。
ネット収入は大半が月に1万円以上稼ぐことができないというのは事実としてあるのですが、サラリーマンと違い成功すると青天井です。
楽観的に考えるのはよくないし、あまり期待もしていないですが、サラリーマンを辞めたら生活できないと言われると反論したくなります。サラリーマンは、生活ができるレベルで安定はしていますが、その代わりにどれだけ労力を費やしても報われることはありません。
それがわかっているからこそ、誰もが宝くじを購入したり、不動産で不労所得、株式やFX、賭博でギャンブル、仕事で一発逆転するための資格を取ろうとするのです。
ネットで生計を立てている人たちの事例を見ていると、稼ぐ人と稼げない人の違いはわかってきます。
自分が持っている情報をアウトプットしてお金を稼げるのは、全体の5%もいません。そうではない残りの人たちは、別のスキルが必要になります。
うまくやれる人とやれない人の違いは、やるかやらないかの違いです。成功方法は調べればいくらでも見つかりますが、多くの人はそこまで突き詰めてやりません。同じ情報を得たとしても、やれない人は収入がほとんど発生しない未確定なものに対して労力を使いたくないからです。
時給1000円と聞けば1時間身体は動くけれど、時給が5円か1万円かわからないものに対して身体は反応しません。これができるのは時間に余裕がある人、失敗する事が前提で軌道修正できる人だけです。
成功した人は皆成功例を公開していきますが、同じことをやる人はごく少数しかいないことを理解した上で公開しています。
サラリーマンというのは、お金を稼ぐひとつの手段にしか過ぎません。サラリーマンでしか生きていけないと考えるのは人生の可能性を狭めるだけです。
結婚できない、子供ができない?
サラリーマンを辞めると結婚できない、子供ができないと考える人は多いです。たしかに日本的な考え方でいったらそうだし、日本に住んでいたらその通りだと思います。
結婚できるかどうかは、結局のところ相手次第です。
パートナーがいれば、どちらかが働いていれば当面生活は成り立つし、お金が足りないと思えばどちらも働くことで生活は楽になります。
お互い年収300万円しか稼げなくても、世帯収入は600万円になります。贅沢をしなければ生活費は1人で暮らすのと大きくは変わりません。
子育てにしても、大学まで行かなければ教育費はそれほどかかりません。高校でも無償化という話があるくらいです。日本の大学を見ればわかるように大金を払ってまで通う程の価値がない学校はたくさんあります。
それでも通いたいのであれば、自分で返すことを前提に奨学金を借りて通うべきです。
自分の彼女はフランス政府から授業料を出してもらい、生活費の安い中国の優秀な人が集まる大学に通っていたのでほとんどお金は掛かっていません。
サラリーマンを辞めたら結婚できないと考えている人って、相手に対してお金がないと存在価値がないと認めているようなものです。仕事をしていないことが理由で、気が合うなと思った女性に対して、積極的に行けず自らチャンスを潰している人は少なくありません。
大概男性はお金がないと振り向いてくれないと思っていますが、そういう女性であれば一緒に居ない方が幸せになれるので、それはそれで良かったと思うべきです。
日本に住んでいると、「働かざる者食うべからず」という言葉があるように、とくに男性だと生きづらさがあります。
これも個人の価値観にしか過ぎません。日本で生まれ育ったからそう思っているだけで、場所が違えば考え方は異なります。
東南アジアに行くと男性よりも女性の方が働いています。女性のヒモで生活している男性はたくさんいます。男性は女性に飽きられないスキルを磨いています。
フランスなど男女平等が強い国にいくと、お互い平等なので男性が多く負担する必要はありません。男だからたくさん稼がないといけないという考えはありません。
本心はお金を稼ぎたいから
ハウスメイトは、米国公認会計士の資格を必死に勉強していますが、わたしから見ると間違った方向に進んでいるように見えます。
厳しい言い方をすると、高い目標を持つことで今の自分の現状を正当化しているだけにしか見えません。
本当にこの分野の仕事がしたくて資格を取りたいと思っているのか、それとも高い収入が欲しい、周りから評価されたい、高い地位を得たいと思っているのか、おそらく後者です。
資格の勉強が悪いと思っているわけではないのですが、本当にやりたいことではなく、無理をしてやっているのなら成功は難しいです。もちろん頑張ったその先には、試験に合格して良い生活が待っているかもしれませんが。たとえ合格しなくても、学んだことはムダではないかもしれません。
20代の頃は海外生活に憧れてワーホリしたり、生活するために肉体労働したり、株で短期売買をしていたそうです。そして30代になり日本企業で働きながら、公認会計士の勉強をしています。
本当にやりたいことは公認会計士の仕事ではないように思います。ネット収入で30~40万円稼いでいる人がいるとどこからか聞いてくると、今度はそっちに流れるような気がしています。
彼はやりたい仕事を探しているのではなく、お金を稼げる方法を探してるからです。
500万円でセミリタイア
30代になりいままでの人生とは真逆の道を歩もうとしています。
20代で学んだことは人生頑張りすぎないということです。今までの自分も高い目標を立てては、身体に鞭を打って打ち込んできましたが、同じことは30代ではできなくなります。
IT業界の底辺の企業で働きはじめ、ようやく人並みの給料を貰えるようになりました。この間、収入を上げるために2度転職したり、参考書を読んで勉強したり、海外で働くために英語を勉強したり、人一倍努力をしてきました。費やした投資の割にリターンはとても小さいです。
会社に依存するだけで、とくに何も努力してこなかった同年代と収入は対して変わりません。
早い話が自分が得意ではないフィールドで勝負をしていたということです。
30代になるとやりたくないことは、本当にやりたくないという気持ち強くなります。無理にやろうとすると身体が拒否反応を起こします。
人生とは所詮暇つぶしです、暇つぶしと考えると必要以上に頑張るのはムダなことです。仕事はマネーゲームにしかすぎません。ヤリタクナイ仕事に固執する必要もありません。
サラリーマンを辞めるときは、資産が1~2千万円を超えて、仕事以外の不労所得などで収入が10万以上あることを期待していました。
これだけの状況を作るためには、あと4~5年今の生活を続けると思うと億劫になります。
資産が500万円しかなくても、2年くらい生活できるだけのキャッシュが手元にあればいいやと思うようになりました。たくさんお金があったとしても、すぐに食いつぶすわけではないからです。
残念なのは、株式相場が大きな調整局面を迎えた時に、安定収入がないために買いに行けないことです。後悔するのはこれくらいで他にはありません。
こういう考えに変わったのは、フランス人の彼女ができてからです。
最小限の生活をしていれば、時期に収入が生活費を上回るようになります。人生を楽しむためには好きなことでお金を稼ぐしかないと思っています。