ブログで月に3万円稼ごう!と思って始めたブログ運営ですが、気がついたら3万円を稼ぐのに1年7ヶ月という膨大な時間を費やしていました。
なぜこれほど時間が掛かってしまったのでしょうか?
1番の原因はネットビジネスを開始するのにブログから入ったことです。毎日記事を書けばアクセス数が増える、アクセス数が増えれば稼げるようになると思っていたのが間違いでした。
成功や失敗体験は人によって異なるので一概には言えないですが、自分の場合、ブログ初心者のためによく言われる「なんでも良いから毎日記事を更新する」というのは100%間違いでした。
本来なら「稼げる記事を書く」ことを目的にしなければなりません。ネットで稼ぐためには、Webマーケティング、検索からの流入を増やす、クリック率や成果率を上げるなど、頭を使って考える必要があります。ブログから入ってしまうと記事を更新することが目的になってしまいます。
この記事では1年以上ブログに費やしているけど、月に3万円ですら稼げるようにならない人の参考になればいいと思って書きます。
自分が稼げなかったのは次の4つの要因が大きいです。
・アクセス数に頼ったブログ運営をしていた
・アフィリエイトに参入する時期が遅れた
・特化サイトを作る時期が遅れた
・マーケティングの知識が皆無だった
失敗1:ブログを始めた1年間
ブログを始めた当初、アクセス数を集めることが稼ぐための1番の近道だと思っていました。ブロガー番付けを見ながら、3万アクセス集めれば1万円、10万集めれば3万円稼げると思っていました。
質よりも量を追い求めた結果、戦略を持たないままひたすら記事を積み上げることに貴重な時間を費やしてしまいます。
雑記ブログを完全に否定したいわけではないですが、特殊な専門知識やマニアックな趣味がある、セルフプロデュースに自信がある、という人以外は稼ぐのは難しいと思います。
雑記ブログでも儲けている人はいますが、生活できるレベルで稼げる人は1000人中1人か2人という世界です。
この1人や2人の影響力が大きいので、雑記でも稼げると勘違いするブロガーが後を絶ちません。現実は大半の人がお小遣いレベルのお金しか稼げません。
アクセス数は少しずつ増えていきますが、それでも取り組んだ労力を考えると元を取るのは難しいのではないでしょうか。特にはてなブログだとアクセスを稼ぎやすいので、雑記系のブログが多い印象を受けます。
現実問題、数ヶ月も続ければアドセンスだけでは稼げない限界が見えてくるので、ほとんどの人が副ブログを派生させたり、アフィリに移行しています。
自分もアドセンスの審査にパスしたらアフィリエイトに参入しようと思っていましたが、1年以上合格できなかったので貴重な時間をブログに消費してしまいました。
失敗2:ブログにASPの案件を貼り付ける
1年間アドセンスに合格できなかったので、ASPに登録して徐々にアフィリ用の案件を使うようになりました。このときの収益は5000円以下、1年も続けてきたのさすがにやり方を変えなきゃいけないと思っていたからです。
この段階でテーマを絞った特化サイトを新しく作り始めれば良かったのですが、ブログのアクセスが中途半端に稼げたせいで、ブログ記事に貼り付けることにしました。
この辺りからサーチコンソールやアナリティクスを使うようになります。
訪れるユーザーの傾向や検索流入を解析するようにしたのですが、複数のテーマでブログを更新しているせいでユーザーが絞れていないことに焦燥感を感じます。
それでも、新しいサイトをいちから作るのが手間だと思っていたので、カテゴリを整理、いらない記事を削除、リライトしましたが、期待するような結果にはなりませんでした。
ブログ記事にASP案件を貼り付けても、数件しか報酬が発生しません。
ここで報酬が全く発生しなければもっと早く軌道修正できていましたが、下手にアクセス数があるとマグレで報酬が何件か発生してしまい、ここでも方向転換が遅れます。
雑記ブログだと複数テーマを扱うのでアクセス数を集めやすいというメリットがあります。しかし、集まるユーザーの傾向がよめないし、どういうページを辿って成果に繋がったのかもわからないので、かえって無駄な作業が増えます。
1度だけあるブロガーの方からnoteを購入してコンサルをお願いしたことがあるのですが、この方も雑記ブログだったのでまともなアドバイス得られませんでした。誰からアドバスを得るのか、というのもとても大事です。
私の印象ですが、アフィリエイターは再現性がある方法論を目指し、ブロガーは抽象論が多いような気がします。私にアドバイスしてくれた方は、「実際に稼いでいる人と直接コンタクトして稼げるイメージを持つことが大事」と言っていました。つまり、何も役に立つ話は聞けなかったということです。
仮にこのとき自分がアドバイスする立場にいるなら、ブログは労力の割に費用対効果が悪いから趣味程度の扱いで、しっかりテーマを決めてWebマーケティングすることから始めてください、とアドバイスします。
失敗3:特化アフィリサイトを作り始める
このままじゃいつまで経っても稼げるようにならないと思い、ようやくテーマを絞った特化型のアフィリサイトを作り始めました。ブログを開始してから1年と5ヶ月経ってからなので遅すぎるくらいです。
ちなみに、ネットビジネスに関する書籍を読みながら、1年以上前から特化型のサイトを作ったほうが良いと思っていましたが、新しくサイトを作りゼロからアクセス数を集めるのが億劫で踏み出せませんでした。
最初に作ったアフィリサイトからは報酬が発生しませんでしたが、たくさんの失敗から多くのことを学ぶことができました。
自ら失敗しなければ、成功体験は積めないということをこのとき実感しました。
特化サイトでアフィリをやるとビジネスの基本である、計画、実行、解析、修正ということを自然に考えるようになります。記事を書くことを目標にしていると、この辺りがごそっと抜け落ちてしまいます。
フランスやセブ島に行っていたので集中して作業できる時間は少なかったですが、何が悪いのか学ぶことができました。
2つ目に作り始めたサイトを運営して、1ヶ月目であっさり「5万円」稼げると多少なりとも自信に繋がります。
失敗4:サラリーマン時代の働き方
月に3万円稼ぐために時間が掛かってしまったのは、サラリーマン時代の働き方も影響していると思っています。営業職やマーケティングなど、クライアントと対話したり市場を読むような職務経験がある人は、もっとスムーズに稼げたかもしれません。
企業向け(BtoB)にシステムを開発するIT企業で働いていましたが、手を動かしてシステムを作る側だったので、クライアントの方を向いてビジネスをする経験が皆無でした。また、クライアントも取引先が数社しかないので、完全に閉じた世界での仕事です。
信頼関係がすでに築けているので仕事は取りやすいし、直接仕事を取りに行くのはトップの数名だけです。BtoCのように市場のニーズを捉える仕事とは真逆の世界です。
この閉じた世界でしか生きられないことが仕事を辞めたひとつの理由でもありますが。自分がいたSIerという業界は、中途半端なポジションだと思います。
大手のように安定しているわけでもなければ、Webやベンチャー企業のように市場のニーズを読み競合相手と切磋琢磨競争できるわけでもありません。会社が潰れたり景気の潮目が変わったときに、競争社会の中で生きていけるほど強くもないのに、毎年取引先が仕事をくれることに安心しきってる人たちばかりです。
長い間、閉じた世界でクライアントが望むものを開発するというポジションにいたので、マーケティングや市場の反応を見て試行錯誤するという部分が完全に欠落していました。そのため、ブログを始めた当初も会社の仕事と同じ要領でただ手を動かしてアウトプットすることに満足している自分がいました。
また、ブログは書けば書くほどアクセス数が増えて行くので、悪い意味で記事を更新するという単純作業にハマってしまいました。
まとめ
ネットビジネスを始めたときにアフィリエイトから先に知っていれば、もっと早く月に3万円を達成できたかもしれません。アドセンスに合格しないという不運もあり、1年と7ヶ月も消費してしまいました。
ただ、月に3万を稼げなくて、自分のように悩んでいる人は多いのではないかと思います。日本アフィリエイト協議会が2014年に公開した調査によると、月に3万円以上稼げるアフィリエイターは「3.2%」だけです。
また、ブログのアドセンスだけで月に3万円稼ぐためには、月10万アクセスを集める必要があります。企業が公開するサイトも含めて、10万以上アクセスがあるサイトは5万しかありません。