現在、フィリピンのセブ島留学に来て3週間が経ちました。
セブ島のIT留学は1ヶ月無料招待を利用して滞在しています。滞在するために必要なビザ、滞在先の管理費や電気代で2万円ほど支払いましたが、授業料、滞在費は全て無料です。
詳しくはこちらを参照。
10〜12月はフィリピン留学の閑散期なので、ブログで紹介することを条件に無料招待をしている学校が他にもあります。普通に働いているサラリーマンであれば難しいですが、比較的自由に仕事ができるフリーランスや自営業、セミリタイア生活者なら、検討することをお勧めします。
Kredo校とは?
今回自分が参加させてもらったのはフィリピンのセブ島にある「Kredo」というIT学校です。フィリピンで英語を教える学校は、数百校以上あるがITと英語を教えているところは数える程度しかありません。セブ島でITを教えるようになったのは比較的最近のことです。Kredo校もまだ設立してから2年も経っていません。
Kredo校は1ヶ月単位で留学する人が多く、月の初めに同時に生徒が入学しオリエンテーションが開かれます。
生徒数とフィリピン人講師は20人程度、日本人スタッフは5名程いました。生徒は40代の自営業の方が数名、30代でフリーランスで働く人、コールセンターで滞在費と授業料が無料で働く方が数名、IT企業で働くことを前提にゼロ円留学をしている人、親子留学で子供と一緒に来ているお母さん、あとは休学中の学生の方が数名でした。
学生の夏休み期間であれば学生が多くなると思いますが、そうではないので社会人の方が多かったです。閑散期ということもあり、様々な分野の方がバランス良く留学に参加していました。
英語だけを目的に留学している方もいましたが、IT留学の目的はフリーランスの仕事をしていてデザイン以外にもプログラミングを習いたい、自分でビジネスをしていてITの知識を身に付けたい、大学生やゼロ円留学で来ている方は純粋にITを学びたいという理由で来ていました。
Kredoがある建物はITパーク内にあります。ITパークとはフィリピン政府が経済特区に指定している半径2km程の地域のことを指します。パーク内にはIT関連の企業が集まり、セブ島には珍しい高層マンションが立ち並びます。
パーク内では純粋な屋台が入れない、路上では喫煙や飲酒ができないなど、フィリピンではかなり特殊な地域です。
ITパークのメリットは治安が良く(日が暮れても女性がひとりで歩けるほど)清潔で綺麗なレストランやカフェが多いですが、デメリットはその分料金が割高になる事です。ITパーク内のそれなりのレストランで普通に食事をしようとすると、日本の中級レストランと変わりません。
授業について
授業は英語とITコースを受講しているなら、1コマ50分のクラスが英語4コマ、IT4コマになります。ITは1〜3人のグループ、英語はマンツーマンか2〜3人のグループレッスンです。
自分の場合は、午前9時から13時までは学生2人とITクラス、午後2時から2コマはグループレッスン、残りはマンツーマンレッスンでした。2週目からは全てマンツーマンになりました。基本的には月初めにスケジュールが決まりますが、講師や生徒の都合によって変わるようです。
ITクラスについて
初日のオリエンテーションの時に、英語力とITのレベル、留学生が何を勉強したいかスタッフの方と相談しカリキュラムを決めます。自分の場合、IT経験もあるし英語もそれなりにできるので、基礎的なグラフィックを学ぶか、PHPのプログラミングを習うかどちらが良いか聞かれて前者を選択しました。
プログラミングについてはある程度知識がありますが、グラフィックについてはほとんど知らなかったからです。
【1ヶ月カリキュラム】
1週目:グラフィックデザイン
Illustrator/Photoshopでログや写真加工
2週目:WebページHTML&CSSの基礎
3週目:HTML&CSSを使ってWebページ作成
4週目:WordPressの基礎
ITクラスはフィリピン人講師から英語で教えられますが、特に難しいということはありません。講師のパソコン画面をスクリーンに表示してくれるので、簡単な日常会話が理解できるだけの英語力があれば十分ついて行けます。また、少人数なので質問もしやすくわからないところがあれば、講師がすぐ隣で教えてくれます。
授業の教材はすべてオンライン上にあります。そのため、予習も復習もネットにさえ繋がっていれば簡単に確認できます。初めてプログラミングを習う人にも簡単に理解できるような内容です。
1週間目のIllustrator/Photoshopの授業を受けてみて思ったのですが、やはりデザイン系は人によって向き不向きがあります。一緒に受けた自分と大学生の男性は、ツールを使ってテキスト通りに何となく描ける程度でしたが、大学生の女性は初めて受けたとは思えないほどレベルが高いモノを作成していました。教えている講師もびっくりする程です。
PHPのプログラミングを受けていた別の女性からも話を聞きましたが、プログラミングを英語で習うのはデザイン系よりもやはり難しいようです。マンツーマンで受けていますが、付いていくのがやっとだと言っていました。個人的にはお金を払って授業を受けているので、付いていくのが難しいくらいが丁度良いと思います。高いお金を払って簡単なクラスだとやりごたえがないので。
宿泊施設について
宿泊した部屋は2LDK、1部屋に2人で生活することになります。一応自炊できるだけのキッチンがありましたが、かなり狭いので本格的に調理するのは難しいです。外食しても安く食べられるので無理に自炊する必要はないです。
フィリピンの外食だと油ぽい肉料理ばかりで栄養が偏るので、スーパーマーケットで野菜や果物を買い、朝や昼は部屋で簡単に調理して食べるようにしていました。どこの国に行ってもそうですが、自分で自炊した方が安上がりで健康にも良いです。
フィリピンのスーパーは野菜は高かったですが、果物が日本の3〜4分の1とかなり安いです。毎朝リンゴやバナナ、グレープ、パイナップルなどのフルーツを食べるのが一番コスパが良く身体にも良いです。日本だと果物は高いのでできないですね。また、魚の缶詰は安い物であれば30円程度で購入できるので重宝してました。
滞在先は学校から徒歩5分です。24階立ての高層マンションで、施設内にロビーやプールもあります。プールがある階は建物の外側を一周できるようになっているので、早朝や日が暮れた頃になるとジョギングやウォーキングしている人もいます。
朝早く起きたときは、軽く運動してから学校に行きます。適度に運動する習慣があった方が集中して作業することができます。
1日の過ごし方
朝の7時頃に起床し軽く運動、朝食を食べて9時から学校に行き、18時まで授業を受けます。その後は留学生同士でITパーク内の屋台に行くか、地元のレストランで食事をしてから帰宅します。
フィリピンは国産のビールが安いです。日本や欧州はお酒の税金が高く、土地や人件費も高いですが、フィリピンはお店で飲んでもコンビニで購入してもそれほど変わりません。ビールをお店で頼んでも安いところだと120円前後で飲めます。日本と違い席料もお通し代もないので、飲んで帰っても1000円以内に収まります。
ITパーク内のレストランは比較的高いので、慣れてからは気の合う留学生とローカル食堂に行ってました。コンビニで購入したお酒を持ち込んでも何も言われません。コンビニの瓶ビールは500mlで120円。これで料理は300円。2人でシェアすればひとり300円以内で飲み食いすることができます。
個人的には外国人が集まる子綺麗なレストランよりも、地元民が集まる汚いレストランの方が好きです。お腹の調子が悪くなる人もいるので、万人には進められる訳ではないですが。
慣れてくると安いお店を見つけられるようになるので生活費をコントロールできます。例えばマックのコーヒー、アイスクリームは60円で買えます。スターバックスやおしゃれなカフェでも200円程度ですが、普段から節約生活している自分からすると割高に感じてしまいます。
セブ島で3週間過ごしてみて
ITと英語を学んでみての感想は1ヶ月の滞在が終わってから書くつもりです。セブ島に3週間過ごしてみて思ったことは、やっぱり留学は楽しいということ。学校に行ってはフィリピン人講師と英語を話し、平日の夜や週末は留学生同士で遊びに行くので、当たり前といえば当たり前ですね。
特に自分の場合、仕事を辞めてから1ヶ月は実家で過ごし、その後フランスで2ヶ月過ごしてから来たので、久しぶりに日本人のコミュニティに入りました。やはり、同じ価値観を持つ同じ国の人同士で行動した方が居心地が良いのは言うまでもありません。
セブ島の感想は、もう少し南国のイメージが強かったですが思ったよりも都会でゴミゴミしていました。近場のビーチに行こうとすると、隣の島までいく必要がありタクシーで30分程度かかります。
高層マンションも建設ラッシュ、タクシーやクルマの交通量も多いため、排気ガスや砂埃は多いです。セブシティを離れるとまた違うのでしょうが、滞在していたところはシティの真ん中にいたため、南国に来たという印象はあまりありませんでした。
南国気分を味わうためには、週末にアイランドホッピングや離島に行く必要がありますが、外国人向けのビジネスなので外国人向けのプライスです。
ただ、セブ島に住むのは日本人や外国人にとって過ごし易いのは間違いありません。
20代の頃、ITの仕事のために2年間インドで過ごしましたが、自分がいたインドの都市とは比較にならないほど生活は便利です。日本人向けの雑誌も数冊発行されているし、日本食や韓国料理はどこに行ってもあります。日本人向けの需要がたくさんあるので、給料など条件さえ気にしなければ、働きたいと思えば仕事を見つけるのは難しくないです。
自分がインドにいたところは、職場からダウンタウンまでも遠く、ダウンタウンに行っても日本食料理が3つ程あるくらいです。ネットで探しても情報が少ないので街を歩いて自分で見つたりしていました。コンビニもなければ、日本の食材が手に入るところもありません。
セブは良い意味でいうと外国人向けに良く開発されているし、悪い意味でいうと海外生活慣れしている人には少し面白みのない街です。
学生や若い社会人の方など、海外の経験があまりなく外国暮らしをしてみたい人にはオススメです。平日はのんびりと英語を学び、週末は気のある留学生と離島に行き南国を味わい、安いビールやローカルフードを食べるのは良いです。