会社に行かない生活を始めてから80日が経った。
最初の1ヶ月は東京のシェアハウス、次の1ヶ月は実家で過ごし、現在はフランスのパリで3週目を迎えた。だいぶ、パリの生活も生活も染み付いてきた、慣れというのは不思議なもので、昔からずっとこんな生活をしていたような感覚になる。3ヶ月前まで普通にサラリーマンとして働いていたのが信じられない。
1週目はパリ市街を観光し、2週目の週末はスイスの国境に近い田舎町の彼女の家に遊びに行った。人生初のジャンボ機以外の飛行機に乗った。
パリは不便な街
彼女が仕事していることもあり、フランスに着いた最初の週は右も左もわからない状態だった。予備知識もガイドブックもない状態でパリ市内を探索した。
今住んでいるところは、彼女の知り合いの売却用のマンションの1室を借りている。そのせいで、何日かおきに不動産と入居者が見学にくるので、その度に家を出たりと不便だった。
最初の週は、WiFiのパスワードがわからずネットに繋ぐためだけにパリ市街地まで探しに行った。
家はパリ中心地から電車で20分、バスで5分かかるので楽ではない。
古い街並みは綺麗だけど、実際に住むとなるとかなり生活し辛い。タバコの吸殻はたくさん落ちているし、トイレは有料、レストランやカフェにあるトイレは汚いし利用しないと使えない。日本みたいにコンビニがあるから、いつでもトイレに行けると言うことはない。
それから、パソコンで作業できる場所も少ないのでノマドには向かない。カフェに入ってもネットすらない所も多いし、大半は充電できる電源がない。ネットも電源も確保できるのはスタバくらいだった。
図書館も街にいくつかあるのだが、身分証がないと利用できないと言われた、15時からオープンする図書館もあった。
また、駅やバスは英語表記がないので外国人に易しくない。レストランやカフェに入ってもメニューはフランス語だ、フランス語で説明されて途方に暮れていたら隣にいた人が英語で説明してくれて助かった。
東京駅にいると、英語の他に中国語や韓国語もアナウンスしてくれる。
滞在先のリビング
部屋から見える風景
1週目の週末
フランスに着いて最初の週末は、文化の日だったためパリ市内の美術館や博物館、大使館が全て無料だった。エッフェル塔やルーブル美術館は人が多いので避けたが、2日間だけで20件以上見学することができた。ちなみにパリ市街地は美術館、博物館だらけだが、どこの建物に入っても10ユーロ近い入場料を取られる。
日本にいた時からの習慣だが、自分と彼女は無駄なことにお金を使うことが好きではないため、遊びに出かけるときは大概家で弁当や飲み物を用意して出かける。
2日間パリ市街地を散策したが、交通費以外でお金を使わない。
朝、家の隣のパン屋でフランスパンを購入し、サラダ、ハム、チーズを挟めてエッフェル塔が見えるところで食べた。
パリ市街
家の裏にある公園
2週目の平日
2週目からは自宅でWiFiが使えるようになったので、市街地まで出かけることはなくなった。こうなると平日の過ごし方は日本に居た時と変わらない。
朝の7時半に仕事に行く彼女をバス停まで見送り、あとは家の中でのんびり過ごす。ネットしたり、動画や本を読みながらゆっくり過ごす。
夕方頃から裏にある公園にランニングかバスケットをしに行く。公園にはバスケットコートがあり、ひとりでバスケする少年と友達になった。パリには日本の10倍の広さがある公園があちこちにある。犬を連れて散歩したり、ランニングする人、公園でワインを飲んでいる老人がいる。彼女が家に帰ってくる時間に合わせて帰宅する。
フランスはサマータイムを導入しているので、日が落ちるのは遅い。夜の8時頃に暗くなり始める。
2週目の週末
2週目の週末、車の相乗サービスを利用し金曜日の夕方に彼女の実家に向かった。夕方の6時に出て家に着いたのは深夜1時を過ぎていた。
翌日目が覚めてリビングに行くと、母親と兄が迎えてくれた。
日本に居た頃、彼女が実家の写真を送ってくれたのだが、実物で見ると期待以上に豪華な一軒家だった。1階は広いキッチンとリビングにテラスがあり、2階はゲストルームも入れて4部屋あった。家のすぐ裏は山がありハイキングコースやスキー場のリフトがある、冬になるとスキーリゾート地になる。
フランスに来てからパリに魅力を感じなかったが、田舎町に来てから印象が変わった。人々は明るくて易しい自然がたくさんあった。翌日には離婚した父親が来て、自分と彼女、彼女の兄、4人乗りの飛行機に乗せてくれた。
ここでランチを食べる
家の近くの町並み
パリでの生活
パリの生活は基本的に日本に居た時と変わらない。朝起きてお金稼ぎのためにパソコンを開く、夕方になると運動、あとは夜ご飯を作ってゆっくりと過ごす。
日本に居た時と同様にお金は使わない。パリのレストランは想像以上に高かった、小さなサンドイッチでさえ5ユーロ、立派なものは8ユーロ、椅子に座って食事をしようとすると最低でも10ユーロから。
パリに来てからまだ1回もレストランで食事をしていない。お腹が空いたらスーパーマーケットに行って安いパンを買う、平日は朝も昼も夜も自炊だ。お酒は飲むが3ユーロのボトルワインを購入し3日かけて飲む。
週末は彼女と出掛けるがそれでもお金は使わない。使うとしたら交通費とスーパーに行き食材を買う時くらいだ。フランスは2ヶ月過ごすので15万円分ユーロに換金して来たが、まだ1万円も使っていない。
来月が楽しみという生活
仕事を辞めるという選択を取っていなければ、こんな優雅な生活を送れていなかった。収入がない事に危機感はあるが、だからと言ってあの頃の生活に戻りたいとは思わない。
生活費を上回るのはまだ当分先だが、少しずつだけどネットで稼げるようにもなっている。
働いていた時は、毎日同じことの繰り返しで時間があっという間に過ぎて行った。今日している事は明日もしている、来月している事は来年もしている。プロジェクトは違うけれど、基本的には同じことの繰り返しだ。毎日同じメンバーと顔を合わせて仕事を片付けていく。そんな生活に飽き飽きしていた。
仕事を辞めてからは毎月違う場所にいる。来月何をするか考えて過ごすのは楽しい。
最初の1ヶ月東京のシャアハウスで過ごしときは、自由な生活が手に入る事に期待が膨らんだ。実家に戻ったら家族とゆっくり過ごす事ができる。その翌月はパリで彼女と過ごす。パリで2ヶ月滞在したら今度はフィリピンのセブ島に留学する。
その後は日本に戻って税金関係の手続きがあるが、また海外に旅たつ事になる。フィリピンに戻るか、東南アジアを放浪するか、彼女の滞在先に移動するか。どこかのタイミングでインドを1ヶ月かけて1周したいとも思っている。
仕事に縛られていた頃は好きなことをする自由はなかった、今は気持ちさえあればいつでも好きなことができる。これほど恵まれていることはない。
本当に少しだけだが、アドセンス以外で収入が発生し始めたのは良い兆候だ。
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