セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年7月に資産500万円でセミリタイアして、海外と日本のデュアルライフを目指します。
現在ネット収入は5000円。働かなくても良い、新しい生活スタイルを実現したい。

社会人IT未経験者が3ヶ月間のIT留学で就職できるのか?就職する前に留学するメリットは?

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海外で英語とITを同時に学ぶ「IT留学」の広告をよく目にするようになりました。

 

英語と世界標準言語であるプログラミングができれば、世界のどこに行っても活躍できる、将来仕事に困らないと言います。

 

本当に3ヶ月間のIT留学で、プログラミング初学者がIT企業へ就職することは可能なのでしょうか?

留学するメリットとは?

社会人がITを学ぶために仕事を辞めて留学したのに、IT企業へ就職できなかったでは膨大な時間と費用が無駄になります。プログラミング未経験者がIT留学をして、希望通りにIT企業に就職できるのかは留学に参加する上で重要な要素になります。

 

結論からいうと未経験者でもIT企業に就職することは比較的容易にできます。正確にいうと、現在IT業界では仕事の需要が伸びているにも関わらず、人手不足の状況が続いているので留学しなくてもIT企業に勤めること自体は難しくありません。

 

そうするとわざわざ留学する必要性はなくなってしまうのですが、エンジニア経験者がIT留学でゼロからプログラミングを身に付けてから就職する事のメリットを考えて見ました。

 

3ヶ月間のIT留学で仕事がバリバリできるような甘い世界ではないけれど、プログラミングを習得してからIT企業へ入社することで次のようなメリットがあります。

 

【メリット】

・人材派遣会社を避けられる

・自分に合う職種を選択し易い

・開発案件の仕事に就き易い

・開発拠点が海外にある企業に就き易い

 

未経験者でもエンジニアになれる理由

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 2017年は、有効求人倍率がバブル経済期を超えて1974年ぶりの高水準になっています。有効求人率は1.48倍という高さ、失業率も完全失業率の5%を大きく下回る2.8%です。

求人倍率 バブル期超え 4月1.48倍、43年ぶり水準 :日本経済新聞

 

IT業界も他業界と同じように売り手市場で人材は不足しています。IT企業は3K(キツイ、帰れない、給料が安い)と呼ばれるほど長年若者に人気がない業界で、開発業務をしている規模の小さい企業では圧倒的にエンジニアが不足しています。エンジニアの平均年齢もここ数年で上昇している。

 

人手が足りていないことに加えて、近年はビッグデータの解析(人工知能)やクラウド、IoT(モノをネットに繋げる)に対応したいメーカー企業が多く、仕事の量は増加傾向にあります。

  

ということもあり、例え未経験者であったとしてもIT企業に勤める事自体は難しくありません。また、多少お金を出してでもエンジニアを雇いたい企業が増えているので、エンジニアの待遇も以前より改善されています。

 

実際に自分が勤めていた企業も、大手クライアントからの仕事は増え毎年売上げが右肩上がりに上昇していました。にもかかわらず、新卒採用では人が集まらず常に作業の方が余っている状態です。

 

日本人エンジニアを採用できない分は、人件費の安い外国人スタッフを採用することで埋めていました。会社が欲しい人材は若手の外国人よりも日本人エンジニアの方です。

 

その反面、未経験者が突然IT企業で働き始めることのデメリットもあります。

 

IT業界は2〜3年で職場を移動する人が多く、専門職で転職市場が成熟している業界なので、企業は経験がある人材しか良い条件で採用しない。Javaの開発経験がないとJavaの仕事で採用されないし、スマホアプリの開発経験がないとアプリの開発案件で採用されません。

 

未経験者でも快く採用してくれる企業は、給料が極端に低く人材派遣会社に都合良い人材として扱われ易い傾向にあります。

 

日本のIT業界は労働条件が劣悪な企業が多いです。

→ かつての米国のIT企業と違って、日本のIT企業に多重派遣や多重下請け構造の問題がなくならないと思う理由

 

人材派遣会社で働く可能性

正社員の"特定派遣"が認められているIT業界は、社員としてエンジニアを採用し他の会社へ派遣させる"客先常駐"という働き方が度々問題になっています。客先常駐をしていない企業の方が珍しいくらい派遣は日常茶飯事です。

 

案件が終了すると常駐先と契約が終了し今度は違う現場、常に職場を転々として働くことになります。"客先常駐"の問題点は、技術職であるはずのエンジニアがキャリアアップできないことです。

 

常駐して外部に委託するような仕事は、いくらでも代わりが効く作業なのでキャリア形成は難しく、企業側に都合の良い使い方をされてしまいます。例えば、建設現場で下端の労働だけを担当する労働者は、どこの現場でも同じ仕事しかしないのと同じです。

 

キャリアアップするためには、開発案件の仕事に就かないといけないが、開発案件で働けるかどうかは、すべて出向する客先の運次第です。

 

ある現場では末端のプログラマー、ある現場ではテスターや資料作り、ある現場では保守や運用など、人数合わせのために働かされることになります。開発案件に就かなければ、転職でもアピールポイントが薄いため、年齢を重ねれば重ねるほど市場価値が下がります。

 

未経験者を採用してくれる大半のIT企業は3次請け4次請けが多いが、下の階層に行けば行くほど仕事内容や納期はきつく給料も安くなります。

 

IT業界が35歳定年説と言われるのは、派遣社員を受け容れる元請け企業から見たときに、中年エンジニアよりも若いエンジニアの方が体力があり、都合良く扱い易いからです。

 

35歳を超えて専門的な知識がなければ採用してもらうのは難しいのは、IT企業だけではなくどこの業界でも言えることです。

  

 

開発案件の仕事に就き易い 

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プログラム経験者の場合、就職活動の際に企業とのミスマッチも減り、望んだ仕事に就き易いです。というのは、経験者だと自分で何ができるか知っているし、何をやりたいかわかった上で企業選択をするので、見当違いな企業に入るリスクが減ります。

 

未経験者が人材派遣会社に良いように使われてしまうのは、経験がないからまずは経験を積もうと入社できるところを前提に就活するからです。

 

IT留学でWebを学んだ人はWeb技術者を募集している企業に応募するし、スマホのアプリ開発を学んだ人はアプリ技術者を募集している企業に応募します。高い留学費用を支払いプログラミングを習ったのに、保守運用やテスターになりたいという人はいないです。

 

未経験者は開発案件に就けない

IT業界に入社してくる未経験者は、心の底ではモノづくりがしたいと思ってこの世界に飛び込んでくるが、開発ができる案件に就けるのは一部の幸運なエンジニアだけです。

 

ゼロから新しいものを作れる開発案件なんて世の中には多くありません。ゼロから開発できる案件は学べる事が多く仕事とは思えないほど楽しいが、未経験者でこれができるのは運が良い人だけです。

 

ITスクールは、3ヶ月でWebページを自作から運営できるまでのスキルを学ぶ事ができます。留学期間に、どの分野のエンジニアになりたいのか考える時間を持つことができるのはメリットです。もし受講したスキルが自分に合わなかったとしても、軌道修正は楽に行えます。

 

留学が終わり就職活動するときに、自分が作ったものを面接時に見せられるようにすると内定も貰いやすくなります。

 

ブリッジSEとして働く可能性

フィリピンのような発展途上国でプログラムを学ぶ事で、海外に開発拠点を持つ会社の面接に受かり易くなります。この業界は内向きなタイプの人が多いので、海外で働きたいと思う人は多くありません。

 

自分が在籍していた企業でも、1〜2週間の短期なら海外出張したいが、長期で滞在したいと言う人はほとんどいません。日本にいるとネット環境は良いし、食生活も良いです、わざわざ生活水準が低い途上国で働きたいと考える人は多くありません。

 

インターネットのおかげで対面で会う必要はなく、国境を超えて働き易い環境にはあるが、お互いの文化を知り信頼関係がある上で仕事をした方が良い関係を築けます。

 

途上国でプログラムを学んだというと、海外に開発拠点がある企業に採用されやすくなります。実際に自分の場合も、海外留学で英語を学び、帰国後も実務経験を積みながら英語の勉強をしていたおかげで海外で働くことができました。

 

格安で留学する方法

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3ヶ月フィリピンのセブ島で英語とITを勉強しようと思うと100万円近いコストが掛かります。授業料以外に滞在費も含まれるのは有難いが、個人的にはこの費用は高いです。

 

自分ならITと英語を学んでこの業界に飛び込もうと思ったら、まずは安く留学できる方法がないか探してみます。

 

フィリピンのセブ島の場合、9〜12月は閑散期に入るためキャンペーンで割引をしている学校は多い。また、最近は「0円留学」などある一定の条件を満たせば授業料無料で参加できる学校もあります。


ゼロ円で学べる学校もあります。

→ 【NILS(ニルス)のITゼロ円留学】セブ島で英語とITが学べて学費と滞在費が6ヶ月間無料

 

実際にIT留学に参加した感想

→ 【セブ島 IT×英語Kredo】元エンジニアが1ヶ月間ITと英語を学んでみた感想

 

オンラインでもプログラミングを学べます

→  プログラミングを効率良く学ぶためには、オフラインスクール(IT留学)か?オンラインスクールか?