セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

ITエンジニアのSIerの仕事がつまらない理由、やりたい仕事ができていないならすぐに転職した方がいい

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大学を卒業してから中小企業のエンジニアとして9年間働いてきた。この間働いた企業は3社、途上国に現地採用でエンジニアとして働いていた時期もある。

 

この仕事を辞めたのは31歳、最後の年の年収は520万円程だった。サラリーマン全体の平均年収が440万円しかない、中でも中小企業の収入は相対的に少ないことを考えると、自分としては上出来だった。

 

自分が在籍していた企業は、大手メーカーの仕事を請け負う独立系SIerに属する企業、SIerとはお客であるメーカーの業務を把握、分析しユーザーの要望にあったシステムを開発し納品するIT企業のことをさす。

 

ベンチャー企業などエンドユーザー向けにBtoCで稼いでいる企業とはビジネスモデルは180度異なる。この分野については経験がないためよく知らない、これから話す内容もSIer企業に限定される。

 

ただ、日本のIT企業は大半がSIer企業で成り立っている。自社のプラットフォームを持ち直接エンドユーザーとやりとりできる仕事はかなり限られる。日本でエンジニアといえばSIer企業と捉えて問題ないだろう。

 

両者の割合は明確な数値があるわけではないが、例えばECサイトの2015年の市場規模、日本国内のBtoC向けは13兆円しかない。対してBtoB向けは200兆円もある。

 

ベンチャー企業などBtoCビジネスはメディアなどで話題に上がりやすいが、規模としては大きくない。100人エンジニアが入れば、BtoCで働くエンジニアは6人しかない。プライベートで同業者に会うことは多いが、過去にBtoCで働くエンジニアに会ったことは一度もない。大半がお客さん先に常駐して仕事をしている。

 

9年間働いたこの業界で、なぜこれ以上働きたくないかというと次の理由からだ。

 

・古臭い考え方の人間が多い

・エンジニアの人身売買が多い

・プログラマーがプログラミングできない

・日単位でスケジュールが管理されている

・安定志向が好きな人間が多い

 

古臭い考え方の人間が多い

 

ITエンジニアというと、流行りの業種で古臭い慣習にとらわれず、実力主義で自由なワークライフを想像する人は多い。しかし現実は違う。

 

日本は世界中で製品を販売するものづくり大国なので、お客さんは製造業が中心だ。そうすると自然と製造業の慣習に従うことになる。彼らは歴史が古い企業が多く、平均年齢が高く頭の硬い人間が多い。日本のプログラマーやエンジニアの大半は製造業の奴隷になっている。

 

国外で外貨を稼ぐ彼らが掲示するエンジニアの単価は高い。それが自社で独自のサービスを作る企業のネックになる。リスクをとって売れるかわからない自社製品を開発するよりも、エンジニアを派遣した方が楽に儲かるからだ。

 

頭が硬い大手メーカーの社員は同じように頭が硬い人間が好きだ。そうするとIT企業で出世していくのも頭が硬い人間ばかりになる。

 

頭が硬い人間は、効率いい仕事よりも我慢や忍耐を好む傾向があり、無駄なことが好きだ。業務を効率化して早く仕事を終える人間よりも、辛いことでも文句を言わずに耐え忍ぶ人間を尊重する。

 

例えば社員が全て客先に常駐しているにも関わらず、業務時間外に月に数回ひとつの場所に社員を集める。お客さんの意向、次に自社の意向、最後に社員の意向が優先される。彼らの時代遅れ感はすごい。勤怠など自動化せず手書きで直接提出することを求める。不景気で人身売買のビジネスの風向きが悪くなるとになると、土日に社員自ら率先して勉強会を開く。

 

人身売買をしている企業に集まる人間は相当頭が悪い。

 

会社の売り上げが減っている時にプログラミング言語の勉強をプライベートを犠牲にして週末に始めようとする。そんなことをしても売り上げに1円も貢献しない、勉強したければひとりで勝手にやればいい。事務所までの電車賃と電気代で余計な無駄金だ。

 

プログラムの勉強のためにPCが必要になるが、皆社外に出向し客先のパソコンを使うため自分のパソコンがない。勉強会のためにPCを発注しようとしたら、PCを買うお金がないと言われオフラインで紙とペンを使って勉強したのである。

 

 人身売買が多い

 

大学を卒業してから入社した会社とその次の会社は、エンジニアをお客さん先に常駐させてお金を稼ぐビジネスモデルだった。大半のIT企業がそうなのだが、彼らは自分たちのことを正社員だと思っている。しかしやっていることは、時給で働く派遣やアルバイトと何も変わらない。

 

アルバイトエンジニアはお客さん先に出向し、狭苦しい開発室、ボロボロの机、年代落ちのラップトップのパソコンを支給され働くことになる。ラップトップでする仕事は当然ながら効率が悪い。新しいOSやオフィスが発表されてもお客さんの許可なしにアップデートすることは許されない。

 

常駐先と直接雇用関係がないだけで、時間あたりの時給でお金をもらっているに過ぎない。在籍している企業は、常駐先企業と労働者の間に立ってマージンを取っているだけの派遣会社なのだ。こうした業界の慣習に問題意識を持たずに黙って椅子に座って働けるのはある一種の才能のようなものがある。だからこそバカな経営者に摂取されてヘラヘラしている。

 

優秀なプログラマーとそうではないプログラマーは、10倍以上アウトプットが違うが、人身売買の元では皆同じ給料である。

 

自社開発できるほどノウハウがある企業であれば、優秀なエンジニアを外に出すことはない。常駐させて客先の指示通り仕事をしても相乗効果を生まないからだ。どれだけ効率よく仕事をしようが単価80万円の稼ぎしかない。

 

自社内で最適な設計で最小限の労力で効率よくメンバーを使い開発すれば利益率は高くなる。優秀なプロジェクトリーダーがひとりいると300万円以上の働きをする。逆にプログラム知識がないプロジェクトリーダーの元で仕事をすると、お金と労力はいくらあっても足りない。

 

プログラマーがプログラミングできない

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人身売買のビジネスモデルの元で仕事をしていると、そもそもプログラミングすらまともにできる保証すらない。ソフトウェアを開発するためにIT企業に入社したにも関わらず、プログラミングするのが夢のまた夢ということになる。

 

理由は客先企業の都合のいいように使われるからである。自社の社員でもない使い捨て、いつ辞めても困らない人間に経験を積ませようと思うことは当然ない。

 

日本人エンジニアの需要が多いのは、インフラなどバグが許されない大規模開発である場合が多い。インフラは障害は絶対に許されない分野だ。ひとつ障害が発生しただけでニュースのトップ記事になる。

 

インフラの大規模開発の大半はテスト工程である。プログラミングよりもはるかにテスト工程の方が大きい。インフラなど昔ながらのシステムになるとC言語が使われるが、そうすると昔からいる平均年齢が高い中年エンジニアが実装して、派遣で入る大量の若いエンジニアがひたすらテストをこなすことになる。

 

テスト工程も自分が用意したものではなく、過去の遺産や誰かが作ったテスト書をひたすらこなしてくだけである。

 

また、本人の希望関係なく保守や運用に回されることもある。もうバージョンアップが必要ないシステムも保守のために人を割り当てないといけない。アルバイトエンジニアは人数合わせで使われることもある。

 

この業界でキャリアアップしていくためには、まずはプログラムして基礎知識を身につけなければならないが、その機会を提供できる企業は多くない。

 

開発工程は海外の安いエンジニアに流れるし、要件定義、設計、開発、テストと一貫して仕事を請け負えるレベルの企業も多くない。設計は他企業、モジュールごとの開発、テスト工程はまた別の企業になる。

 

順調にキャリアアップできるかどうかは、実力以上に運に左右する。

 

日単位でスケジュールが管理されている

 

この仕事をしてストレスに感じるのは日単位の日雇いバイトのようにスケジュールを管理されていることだ。

 

エンジニアの個人の裁量権というのはほとんどない。この週はプライベートで忙しいから楽に仕事をして、その分来週に挽回しようという考えは許されない。朝早く職場にきて自分の仕事が終わったらからとしても早く家に帰れるわけでもない。

 

毎日その日の作業を報告しその作業が終わらないと家に帰れない。実際には終わらないことの方が圧倒的に多い。仕事が終わらなかった時に、定時に帰ると終わらない理由を必要以上に追及されるが、10時まで残業しているとしょうがなかったとなる。

 

スケジュール表を開くと時間単位でやらないといけない作業がリストアップされている。プログラム知識がなく自分で問題を解決することができないプロジェクト管理者は、いつもスケジュールを気にしている。予定を確認してスケジュールに線を引くことが唯一の仕事で、予定通り線が引かれることで安心したいからだ。

 

仕事を効率よく進めるために、リーダーに作業日報を出してから帰るというルールが義務付けされた。

 

こういうことをするからエンジニアの作業時間が長くなるのだ。別に日雇いのアルバイトをしているわけではない。その日終わらない仕事は翌日やればいいだけだ。

 

自分はルールを守らずに日報を出さずに毎日帰宅していた。

 

安定志向が集まる

 

変化の激しいこの業界に集まる人間は、安定志向が嫌いで変化を求める傾向が強いと勝手に思っていた。しかし、周りを見渡してみると安定志向を持った人間ばかりが集まる。

 

彼らは技術が好きだからこの仕事をしているのではなく、技術職だから他業種よりも安定していると思って入社してくる。そして、そういう人間が集まるから人気がある業種は数年後に斜陽産業になる。

 

安定志向を求める人間の本質は、毎日同じ仕事をしてダラダラ働いても一定以上のお金を受け取りたいと思っている集団である。こういうタイプの人間に賢い人はいない。優秀な人間にぶら下がって生きている。

 

そして会社とはそういう人間の集まりである。頭が悪い人が徳をし、頭が良い優秀な社員はいつも損をしている。皆一部の優秀な社員にブラ下がって仕事しているエンジニアばかりだ。

 

自分は堅苦しい決まり事や、頭が硬い人が多い職場で働くことが嫌いだった。周りの人間も直接口には出さないけれど、規則を押し付けられるのは嫌いなんだろうと思っていた。しかし、そうではないことに最近になってようやく気がついた。

 

安定志向が強い人間はルールを与えられることが好きだ。与えられたルールが厳しければ厳しいほど喜ぶ。なぜかというと忠誠心を相手に掲示することができるからだ。作業日報を毎日提出したいのは、どれだけ1日の作業の中でサボらずに献身的に働いたか見せたいから。業務が終わったら後にミーティングを開いたり、勉強会を土日に開きたいのは、お互いの忠誠心を探り合いたいからに過ぎない。業務時間外に自由を拘束されても、そのおかげでいくら売り上げに貢献したかという事は鼻から誰も興味を持っていない。

 

業務中にネットサーフィンしようが、外出しようが本人の自由で良いと思っている。仕事のアウトプットが評価されれば問題ないからだ。エンジニアとはアウトプットで評価されるべき仕事である。

 

この業界にいて仕事のアウトプットを評価されたいと思っている人間なんてほとんどいない。

 

すぐに転職した方がいい

 

もうこの業界に戻ってくることはないが、それでも9年間働いてよかったと思っている。理由はITについて何も知らないで入社したが、それでもプログラミングができてこの分野に強くなったからだ。

 

現代社会はITなしにビジネスを語ることはできない。

 

給料を貰いながらたくさんのことを勉強させてもらった。特に最後に在籍していた企業は、業界の中ではかなりホワイトだった。1社、2社目はただの人身売買でしか稼げない企業だったが、3社目は客観的に見てもレベルが高かった。

 

結果的に1社目は1年半、2社目は1年未満在籍したが、3社目は待遇が順調に上がったこともあり6年間も在籍した。両者は別の業種だと思うくらいビジネスモデルが違った。

 

地方の小さな中小企業だったが、海外に複数開発拠点があり、外国人労働者を使い自社開発は高い利益率で仕事をしていた。お客さんの要件定義から始まり、設計、開発、テストまで全て担当することができた。当たり前のように思うかもしれないが、これができる企業は意外と少ない。

 

仕事を辞める最後の1年間は自分のアウトプットはほとんどなく、外国人スタッフを複数人使い楽に仕事をしていた。自分が出せるアウトプット量は限界があるが、他人の力を使うと何倍にも増える。

 

こうした経験から、望むような仕事ができないと思ったらすぐにでも転職した方がいいと思っている。

 

結果として最初の1社目と2社目の会社に在籍することで、様々な壁にぶつかり大きく成長できたのだが、エンジニアのキャリアを積む上では無駄になったのは言うまでもない。プログラムを書けない若いエンジニアに存在価値はない。

 

もしも最初の会社で9年間在籍していたらと思うと、自分の人生でこれほど恐ろしいことはない。2008年のリーマンショックで仕事がない時期に会社を飛び出したが、正しい選択だったと思っている。

  

最近のIT業界は人手不足でどこもエンジニアが足りない。こうした背景もあって柔軟な働き方が以前よりも受けいれられつつある。徐々にエンジニアの待遇も良くなっているという実感もある。もちろんスキルがあることが前提だがそれでも若いエンジニアにもチャンスが与えられているのは間違い無いだろう。

 

下請け構造の末端にいたり、保守運用の仕事をさせられているくらいなら転職してしまった方がいい。20代でプログラミングできなくても、責任感があればプロジェクト管理社になれるが、ろくな仕事ができないのは言うまでもない。そんな人間を何人も見てきた。

 

転職するなら早い方がいい、売り手市場の今なら合わないと思ったら半年経っていなけれも会社を移っていいと思う。

 

 

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 9年間でエンジニアという仕事を辞めた。上司に辞意を伝えその日のうちに帰宅した。

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セミリタイア後は月に5万円稼ぐことが目標

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セミリタイア生活を満喫中

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