イタリアのペルージャという都市
今週の火曜日(7/12)に仕事を辞めて3日が経った。まだ3日しか経っていないのだが毎日がとても楽しい。次の日何しようかワクワクしながら眠りにつく。起きる時間を決める必要もなければ、起きたら会社に行く準備をする必要もない。
その日に何をするかは起きてからそのときの気分によって決めるのである。身体を動かしたいと思ったらジムか散歩に行くし、思考を使いたいと思ったら本を読むかカフェに行ってブログを書く、何もしたくなければ漫画を読むか映画をみるか2度寝する。
これからは、行きたい場所にはどこにでも行けるし、やりたいと思ったことは何でもできる。いつかこんな日が来ることをずっと夢に見ながら仕事をしていた。まさか31歳の若さで実現できるとは思っていなかった。
会社を辞めるときは翌日から出社したくないと伝え、要求を全て呑んでもらい在籍を7月末とし、残りは有給休暇を消化することになった。おかげで今月は会社に行かなくても毎日1万円程度のお金が翌月振り込まれることになる。
退職を上司に伝えて翌日から出社しないと言うと皆に驚かれた、確かに冷静に考えると、ちょっと強引な辞め方をしてしまい申し訳無かった。プロジェクトの開発が始まる前だったこともあるが、上司が理解者であったことも大きい。
今のところサラリーマンの時にできなかった自由を満喫している
・好きな時間に作業ができる自由
・好きな時にお酒が飲める自由
・いつでも昼寝ができる自由
・好きな漫画が読める自由
・スポーツジムに行ける自由
・時間をかけて料理を作れる自由
セミリタイア1日目、好きな時間に作業ができる
前の日予定した通りに会社を辞めれたことが嬉しくてつい飲み過ぎてしまいすぐに寝た。
翌日目が覚めたのは朝の5時だった。セミリタイア生活が始まったという実感は無かったが、とりあえずパソコンを開いていつもの週末のように他人のブログをチェックしたり、記事を書き始めることにした。朝7時にはカフェに行き昼の14時まで黙々と作業をした。
サラリーマン時代は、集中して作業をして居ても会社に行く準備をするため途中で手を止めなくてはいけない。集中力が高く午前中にやって起きたい仕事があったとても12時には手を止めなくてはならない。1時間昼休みを遅らせても、午後の就業時間を伸ばせるわけではない。決まった時間に席を離れ、決まった時間に席に着くことが強要されている。
人と違う行動が必要なときは、いつも許可が必要なのだ。
好きな時にお酒が飲める自由
この日は中国に出張に行った彼女がお昼に日本に帰って来る日である。カフェでブログを書きながら彼女の帰りを待った。
カフェに着くと朝から忙しそうにサラリーマンが仕事をしていた。彼らをみるとつい顔がにやけてしまう、自分はもう会社に行く必要はないのだ。サラリーマンがカフェを出る頃には、私服とパソコンを片手に作業をしている人が何人かいた。彼らも自分と同様にフリーで働いているのだろう。
ノマドという言葉が流行っていることからもわかるように、こういうスタイルはもはや珍しくない。
彼女と遅い時間ランチを家で食べた。
彼女は今週は日本で仕事をするが、そのあと3連休旅行した後はまた中国に戻る。日本のシェアハウスにはもう滞在しないため今週末には部屋を出ることになる。
彼女は1年近くこのハウスに滞在していた、以前住んでいたハウスメイトが送別会がやりたいからと自分と彼女を紹介してくれた。遅い昼ごはんを食べてゆっくりした後、上野駅に向かった。
いつもなら平日の飲み会は大概断っていた。飲み過ぎてしまい次の日にお酒が残っていると、会社に居て仕事をすることが苦痛になるからだ。いつもより時間が過ぎるのが遅いと感じてしまう。
この日はビールを3杯飲んだだけですぐに家に帰った。
いつもなら酔っ払うまで酒を飲むペースが落ちないのだが、この日はゆっくりとお酒を飲んだ。サラリーマン時代のようにお酒を飲みすぎることはもうないのかもしれない。
仕事が終わった開放感と楽しい週末が終わってほしくないという気持ちで飲みすぎることが度々あった。お酒を飲み過ぎるたびに翌日はいつも後悔していた。明日も明後日も、来週も来月も仕事がないと思うとお酒をたくさん飲む必要が見当たらなかった。
ほろ酔い程度にお酒を嗜み、明日の朝はすっきりと目が覚めた方が1日を楽しむことができるのである。
これからは飲み過ぎてなくなるのだろう。お酒を飲み過ぎた後は次の日頭痛で何もできなくなってしまうのだが、そのことをいつも後悔していた。
カフェ:350円
電車代:280円
セミリタイア2日目、昼寝ができる自由
セミリタイア2日目も朝早くに目が覚めた。やりたいことがなかったのでのんびりと朝のジョギングに行くことにした。 日本橋から歩いて浅草まで向かった。
自分は1日で朝が一番好きだ。朝の清々しい空気、起きた後は頭もすっきりしている。
これからは朝の散歩も習慣の一つにするつもりだ。サラリーマン時代は出社前に疲れることはできるだけやりたいくないと思っていた。一時期朝早く起きてジョギングしていた時もあったが、1ヶ月程度で辞めてしまった。
新しい習慣を始める時はいつも決まって仕事が忙しくない時だが、その習慣が終わる時もいつも決まっていた、仕事が忙しくなる時だ。帰りが遅くなった翌日は早起きが億劫になる。
寝不足で疲れて会社に行くと会社にいる時間が余計苦痛になってしまう。疲れているからといって会社で昼寝ができるわけではない。今は眠たくなったときはいつでも昼寝ができるので、朝から身体を動かしても苦痛になることはない。
会社に居ても眠たいときは自由に眠る習慣を作った方がいいと思う。短時間でも昼寝をすると身体が回復し気力や集中力が上がる。仕事をより効率よくこなすためにも必要だろう。
自分が在籍していた会社では昼寝がとりいれることはないだろう。社員同士がお互いを監視しあっているからだ。その日なにをやったか帰宅前に上司にメールで報告する必要がある。10分単位でも無駄なく働かせたいと思っているのに、昼寝をしていい時間が許可されるとは思えない。
個人的には昼寝しようがネットサーフィンしようが個人の自由で、アウトプットさえしっかり評価されていればいいと思う。社内エンジニアであっても自分たちのアウトプットが評価されているわけではないことがわかる。
好きな漫画が読める自由
朝早く起き過ぎたのと、ジョギングで疲れてしまったので、朝カフェに行ったけれど集中して作業できなかったので、家に帰ってソファに横になって漫画を読むことにした。9時にカフェに行ったけれど9時半にはカフェを出た。
最近、不倫をテーマにした漫画を読むのにはまっている。自分はかなり真面目な性格で、社会人になったら漫画を読むのを辞めて、ビジネス書や自己啓発本を読むべきだと思っていた。ということもあり、漫画を読む習慣がなくなった。
ビジネス書や自己啓発本をいくら読み漁って、仕事が早くこなせるようになったからと言っても、早く家に帰れるわけではない。仕事が早くできれば早く家に帰れると思っていた自分は滑稽だった。
自分の作業が順調でも常に誰かの尻拭いをしなければならない。個人の作業が終わったかどうかではなく、チームの作業が終わったかどうかが基準になるからだ。
残業したくないのであれば、ビジネス書を読むよりもこういう本を読んだ方が参考になる。家に帰れるか帰れないかは本人の気持ち次第でしかないのだから。
キンドル読み放題:
気持ちが楽になる働き方: 33歳 現役の大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。
会社では「長時間労働をやめて」「残業ゼロ」を実現しており、仕事以外の時間を大いに楽しんでいます。なぜサラリーマンでありながら、そんな生活をおくることができるようになったのか。
それは僕がある時から、たとえ非難されてでも、本当の自分の気持ちと向き合い、他人の目線よりも自分の気持ちを優先して生きていくと決めたからです。
最近はキンドルのおかげで家にいても月額1000円でいくらでも漫画を読むことができる。人生とは暇つぶしにしか過ぎないのだが、ギャンブルなどのお金、不倫などの恋愛、仕事をテーマにしたストーリーは面白い。
普段理性的に生きていると退屈してしまうが、人間の欲望ほど面白いものはない。自分の理性も解放される。
キンドル読み放題:
仕事を辞めたらやることがなくて毎日暇になると言う人がいるが自分には理解できない。キンドルさえあれば、毎月1000円で好きなだけ漫画や本が読み放題なのである。
スポーツジムに行ける自由
午後は昼寝をした後にスポーツジムに行った。サラリーマン時代は好きな時にスポーツジムにも行けなかった。理由は仕事が忙しくなると定時に帰れなくなるからだ。行こうと思えば夜の8時や9時に行くことができるのだが、そこまでして行く価値は自分にはない。
これからは平日の朝でも、昼でも、夜でも自分が好きな時間に行くことができる。仕事が忙しくて行けないということもなくなった。
夜は彼女が家に帰る時間に合わせてスーパーに買い出しに行き晩御飯を作った。この日はシーフードのトマトパスタを作った。安定収入がなくなるため、できるだけ節約した生活を送ることになるが、食費に関してはその限りではない。
自分も彼女もお金には細かい性格だが、コンビニ食や格安のインスタント食に走ることはない。多少高くついても、野菜やフルーツは毎日欠かさず食べる。食事については話し合ったことはないのだが、付き合う前からお互いこういう生活だった。
仕事で忙しい現代人は手軽な食事で済ませることは多い、シェアハウスに住むサラリーマンを見てもカップラーメンとかコンビニ弁当で終わらせる人は多い。身体は自分が食べたものから作られると思ったら、たとえお金がなくてもコンビニ食は口にしたくない。化学調味料が多いことも嫌だが、美味しくない上に量も少なく値段の割に質も悪い。
セミリタイア後に節約のために、小麦粉だけの料理や、パスタ麺とパスタソース、インスタントラーメンだけで過ごす人もいるが、セミリタイアした後こそ食事には気を使うべきだろう。安定収入がない時に身体を壊したら首が回らなくなる。
カフェ:300円
ジム:400円
食材:1800円
セミリタイア生活はやっぱり楽しかった
3日目は朝の7時からカフェに行ってブログを書くことにした。毎日楽しくてしょうがない。
夜は寝たい時に寝て、朝は起きたい時に起きる。夜寝不足だからと行ってストレスになることはない、眠たくなければそのまま起きているだけ、日中は寝たい時に寝ればいいのだから。
最近の一番の楽しみは、サラリーマンが出勤する時間に朝散歩することである。人と違うことをするってこんなに気分がいいものだったなんて知らなかった。
冷静に考えてみると、大学を卒業してからの生活があまりにも会社に縛られていた。実質会社に拘束される時間は、平日の9時から18時までなのだが、気がついたら生活の全てが会社に支配されていた。
週末行ける場所も限られるし、1日の過ごし方も会社に左右される。
サラリーマン時代の固定化されていたフルタイムの仕事にはもう戻ることはできない。それくらいフルタイムという仕事形態は苦痛なのだ。
お金がなくなったら都内で時給の高いアルバイトで探すか、介護職につこうと思っている。東京は人手が足りないこともあり、大手外食チェーン店のバイト代は日中でも1400円と上昇傾向にある。時給を上げても外国人しか集まらず困っているからだ。
アルバイトで働くことの一番の魅力は、自分で時間を調整できることだろう。週に2回だけ生活費を稼ぐためだけに働き、後の足りない分は自分のビジネスを育てるために時間を使うことができる。
会社員のようにどれだけ必死に働いても自分のものにはならないのだから、スモールビジネスを育てた方がいいだろう。
介護も同様に人手不足で、時給で2000円を超える仕事がチラホラ増えてきた。介護職の資格を取るのはそれほど難しくはない。
もちろん介護職は楽な仕事だとは思っていないが、プログラマーやエンジニアの仕事よりは楽だろう。彼らの単価は2000円を超えないところはザラになる。長時間椅子に座ることで下半身が衰え、液晶画面を見続けることで眼精疲労で頭が禿げる、運動不足で肥満になる、納期に追われ精神が病んでしまう。高度な知識を使っていても、ライバルは途上国の人件費が安いエンジニアである。正直割に合わないだろう。
キャリアなし、時給が保証され働いた分だけ給料がもらえるというのは有難い。
キンドル読み放題:40代で早期退職して5年間セミリタイアしてみた
仕事を辞めてから「IT×英語」留学にタダで行くことになった
自由になったのでしばらくフィリピンで留学するつもりだ
ITエンジニアは自分が思っている以上にハードな仕事だった