セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

持ち株の価値が紙切れになったけれど、サラリーマンを辞めて良かった思った日の話

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今年の夏に会社を辞めることにしました。会社を辞める理由は、死を目の前にしたときに後悔したと思う人生を送りたくないから。 

 

看護師が語った死の直前に誰もが口にする「後悔のことば」というのがあります。当然ながら、人は死ぬ前に自分の一生を振り返ります。

 

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1位.もっと自分らしく生きればよかった

いくつもの夢があれど、ほとんどの人は、そのうちの半分も全力を尽くさないままに時間が過ぎ去ってしまうのです。そして、じつはそれが「自分の決断次第だった」ということに気づきます。

 

2位.あんなにガムシャラに働かなくてもよかった

「馬車馬のように働き続けて、人生の時間を無駄にした。もう少し家族との時間を大切にすればよかった」と、深く後悔するのです。

 

3位.言いたいことははっきりと言えばよかった

いろんなことに腹を立て、溜め込んで、泣いて怒って、その結果として病気になってしまう人が、どんなに多いことか…。

 

 

このままサラリーマンを続けていたら、死を目の前にして自分も間違いなくこの3つのことを後悔すると思った。

 

サラリーマンと自分の人生を自由に生きたいと思う人は、価値観が違いすぎて同じ人種とは思えない。同じ場所で生きるのは無理だなと思った。社会主義国家の北朝鮮と、資本主義国家のアメリカと同じくらい差があると思う。

 

サラリーマンを辞める決断をしてよかったと心から思う日があった。

 

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株券が紙切れになった日

 

ある日、持ち株のひとつが紙切れになった。

 

70万円出して購入した株券が無価値になった瞬間です、この日は人生で一度あるかないかの不幸な1日でした。頭の中ではいつかこうなる日が来るかもしれないと思っていたけれど、実際にそうなってみると本当に馬鹿だったなと思う。

 

心のどこかでは、株価が回復して大儲けできることを期待していたのかもしれない。

 

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そんな最悪な気分で会社に出社したら、40代社員から開発用で使っているiPod端末を鍵がかかるロッカーに移したと言われた。その端末は前の日自分の机の引き出しに閉まっておいたものです。

 

わたしが帰ったあとに、勝手に人の引き出しを開けて端末を見つけ出し、ロッカーに入れたらしい。理由は盗難の可能性があるからだと言う。

 

このオフィスはセキュリティが万全で、オフィス入り口には防犯カメラもついている。東京の一等地のオフィスに3万円の価値もない端末を盗むためにリスクを犯して泥棒が入るのだろうか。端末は鍵のついたロッカーにあるけれど、それより価値のある小型のPCは机の上に無数に転がっている。中にはお客さんから借用したサーバーも数台ある。しかもこのiPod端末はお客さんから借りたものではなく、自社用に購入したものだ。個人情報も一切入っていない。

 

ロッカーに鍵をかけて入れるものは間違えてないだろうか?

 

心の中で「そんなどうでもいいことのために、勝手に人の引き出しを空けるなよ」と思った。いつもは気にしないことでも、株で大損しているせいで思わず声が口から出そうになってしまった。

 

席について、成行で売り注文した銘柄を確認すると売買停止になっていた。株は不動産に比べて流動性が高いのが魅力と聞いていたが、日本株はそうでもなかった。

 

終わりの時間がない会議

 

午後からは打ち合わせのために、自社社員4人とクライアントのデザインを請け負う企業に向った。デザインを請け負った会社は若者が集まる街にオフィスを構えている。デザインだけを請け負っているだけあってオフィスも服装もカジュアルだった。

 

半袖に短パンにサンダルにヒゲに黒メガネ、御世辞にもセンスがいいとは言えなかったけれど、今風という印象だけはある。かれらはデザインという抽象的な仕事をしているので、見た目の印象や雰囲気が大事なんだなと思った。対面に座る自分たちは夏真近でも上着を着た全身黒のスーツ、コントみたいな光景でした。

 

見た目はスタイリッシュだったけれど、システムについては素人レベルだった。ドキュメントに絵を描くという誰でもできる簡単な仕事で、クライアントから大金をもらえるのは正直羨ましい。おそらく彼らの月単価は、プログラムを作る自分たちよりも高い。小規模のスマホアプリの開発、片手で収まるようなたった数画面のために男性社員が4人も参加していた。システム業界はそれほど景気がいいらしい。

 

彼らは本当に素人レベルです。すでにあるライブラリを使えば、低コスト、短期間で開発ができるのだけれど、自分たちのこだわりのあるデザインを実現するために、普及しているライブラリを使えない、ゼロから作らなければならない。これだけで設計、開発、評価、数百万円飛んでしまう。

 

開発者ならだれがどう見てもコストメリットがない設計である。他アプリのUIを取ってきてドキュメントに絵を描くなら仕方がないかもしれない。プログラムをしらない素人が画面のデザインを設計するのは馬鹿げていると思う。

 

普段仕事をしていて、2008年の金融危機のあとに比べて本当に景気が良くなったと思う、クライアントの財布の紐はだいぶ緩い。2008年の金融危機の前はこんな感じだったのだろうと勝手に予想しています。

 

3時から始まった休憩なしの会議が終わったのは夜の7時だった。会議を主催したデザイン会社の参加者のひとりが、「気づいたらこんな遅い時間になってしまった、今日は有意義な議論ができてよかった、有難うございました」と言った。

 

心の中で、「この人は部屋の中にある時計が見えないのだろうか?会社の就業時間はそれぞれ違うし、個人の都合もあるので、次からは会議の終わりの時間を指定してほしいし、休憩時間なしで4時間は長いし、会議がスムーズに進むように段取りを考えてほしいし、決めた時間は守ってほしい」と思った。

 

会議の終わりの時間を決めないのは今風のやり方なのだろうか?

 

いくら長時間労働の日本でも、就業時間が夜7時の会社はないと思う。

 

会議のあとのどうでもいい打ち合わせ

 

その後、クライアント先と自社の5人で近場のカフェに入って打ち合わせがあった。デザイン会社のせいでスケジュールが大幅に遅れてしまい、その調整をしなければならないからだ。もちろんデザイン会社の社員は参加しない。

 

7時半にカフェに入ってお店を出たのは夜の9時前。

 

渋谷に近くおしゃれな街並みのカフェだったので、金曜の夜遅くに黒のスーツをきたサラリーマンは明らかに場違いで浮いていた。自分がこの光景をみたら、週末の夜もカフェで仕事の話かよ、家に帰るか会社で仕事しろよ、と思うだろう。

 

たぶん彼らは、金曜の夜遅くまでカフェで熱心に仕事の話をしている自分たちの姿を責任感があって本気でかっこいいと思っている。周りの目を気にせず会社のためにプライベートを犠牲にして働く姿はサラリーマンにしかわからない高揚感がある。

 

自分はこの場にいるだけでも恥ずかしかった。せめて多少時間をロスしてでもオフィスに戻って打ち合わせをしてほしいと思ったくらいだ。

  

もう定時をとっくに過ぎているし、スケジュールの話なら全員が参加する必要もない、プロジェクトの責任者ひとりが残ればいいだけの話だ。現に開発者の自分と40代社員は一言も発言していない。プロジェクトリーダーが帰させなかった理由は、クライアントに技術者をたくさん使っているとアピールするためだ。その方が、見積もりをとるときに金額を上乗せしやすい。

 

クライアントの社員は、自分が受け持つ自社のプロジェクトのために遅い時間まで熱心に話を聞いてくれる姿に心から感謝していた。プロジェクトに関係ない自分の境遇とか自社の立場とか話していた。クライアントから仕事を受けるプロジェクトリーダーの目は完全にお金になっていたけれど。

  

地方のサラリーマンは奴隷みたい

 

帰りは40代社員と一緒だった。この同僚は今週から東京オフィスに移動してきました。地方出身で大学を卒業してから地元の中小企業に勤めています。結婚もせずずっと独身、見た目はいかにもアタマが硬そうな典型的なプログラマー、人生で初めての東京在住です。

 

東京に移動するとは知らず、1年前に新車のプリウスに買い替えたらしい。いま売っても購入時の半額になるからと、売らずに実家に置いたままだといいます。さすがにこれは会社のグチが出るのかと期待したけれど、会社のためなら仕方ない、運がなかったと笑っていました。

 

自分ならクルマを売って損をした分を保証してほしいと会社に訴えてしまう、人によっては会社を辞めるには十分な理由だと思うのだが、この40代社員にとったら小さいことらしい。

 

このクルマに買いかえた理由は、前のクルマが10万キロを超えたので売ったらしい。地方の企業に働いているが、東京に来る前はお客さん先の企業に常駐していた、自宅から職場まで往復で100キロを超える距離をクルマで毎日通勤していた。当然ながら通勤に1時間以上かかる。しかも10年以上。

 

走行距離は1週間で500キロ、1ヶ月で2000キロを超えます。500キロあれば東京から京都手前、2000キロあれば東京から台湾、400日あれば赤道上を地球一周できる距離です。前のクルマも燃費がいいプリウスだったらしいが、プリウスは燃費がいいからガソリン代が少しだけ儲かったと言います。

 

大手の優良企業ですら急な転勤が理由で会社を辞める若者がいる時代なのに、地方のいつ潰れるかもわからない中小企業、そこまで服従できる精神がすごいなと心から思う。

 

正直、何度も「あたま大丈夫ですか?」といいたくなった。

 

そう思った反面、自分と価値観がまったく違うこの人の下で、プロジェクト開発が始まると思うとぞっとした。

 

サラリーマンを辞める決断をして心から良かったと思った瞬間でした。

 

東京にいると今では転職もあたりまえだし、外国人を目にする機会も多いし、日本人独特の固定概念はあるけれど、それでもまだ多様性がある社会だと感じる。一方で地方に住んでいると、今だにこういう価値観のサラリーマンは多いです。大学を卒業して地元の企業を選択すると、よほどのことがない限り会社を辞めるという選択をすることはありません。

 

この社員は極端かもしれないが、こういう考えを持った人はとても多い。彼らと一緒にいると自分とは違う世界のように感じてしまう。

 

辞める理由は馬鹿らしいから

 

いつもは定時になったらすぐに帰るけれど、この日家に帰ったのは夜の10時を過ぎていました。

 

株券が紙切れになった日に、ついてないことがたくさん重なり、精神的にも肉体的にも疲れた。仕事でイライラしたおかげで、朝に大損したことは忘れてしまうくらい長い1日だった。

 

シェアハウスに帰って、お酒を飲みながらルームメイトにグチをいいました。

 

彼も同業のエンジニアで20代前半です。彼は自分と同じで国際恋愛をしていて、外国籍の彼女がいます。

 

近い将来仕事を辞めて日本と海外のデュアルライフをするという話をしています。彼もサラリーマンをずっと続けるつもりはないようで、セミリタイア生活に興味を持っているので、投資の話とかネット収入の話など、興味深々で食いついてくれます。おかげで気分よくお酒を飲むことができる。

 

自分はお金が十分ではないままセミリタイア生活に突入するけれど、まあある程度需要はあるんだなと思う。決して大きな需要ではないけれど。

 

今の若い子たちは組織に縛られないで生きていきたいと思っている。会社の給料は安い、上の世代よりも自分たちの給料や得られる年金が少ないことは、だれがどう見ても明らかだ。

 

収入源をひとつに絞りたくないし、できるなら場所や時間に縛られずに働きたいとも思っている。

  

やっぱり、同じ価値観のもの同士が一緒にいると心地がいいと感じます。間違っても今いる会社には、自分と同じ価値観の人はいません。価値観の違う人同士が一緒にいると、お互いストレスになります。 

 

近々上司に退職願を出す予定です。

 

辞める理由を聞かれた時は後を濁さないために、家族の都合ですとか、プロジェクトを途中で抜けて申し訳ないとか、一生懸命悩みましたとか、そんな話をするのだろうけれど、心の中では「馬鹿らしいから」の一言につきると思う。

 

彼らが死ぬ前にも後悔のない人生を送っているのかどうかはわからないし、他人の人生なので自分にはどうでも良いけれど、少なくとも人の貴重な時間を奪うのは辞めてほしいと思う。

 

皆が会社のために人生を捧げていると思ってほしくない、残業代が出ないんだから定時をすぎたら当然家に帰りたい。

 

 

セミリタイア後はデュアルライフを送る予定

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