今年の夏で長かったサラリーマン生活に終止符を打ちます。
長かったと言っても9年間なので、人生が70年あることを考えると短いサラリーマン人生だったのかもしれません。良い経験が出来て良かったけども、長い間苦悩ばっかりだった、もうこの道に帰ってくることはないだろうなと思う。
大きな決断をする前は、長い期間いろいろと悩むこともあり辛いですが、一度決めてしまうとスッキリします。決めた後は未練はありません。
その後の生活を考えると毎日ワクワクが止まりません。
具体的に辞める時期はまだわかりません。7月に賞与があるため、上司との交渉を開始するのは賞与が銀行口座に振り込まれてからです。サラリーマンのボーナスは後払い制度なので、損をしないように貰う分はしっかりと貰ってから辞めます。会社に在籍するだけで月に20万円以上のお金が振り込まれるので、できれば有給をすべて消化してから辞めたいところですが、それでも長くて8月末までを予定しています。
つまり、サラリーマン生活は残すところあと1カ月程度、長くても2カ月ということになります。
サラリーマン期間を延ばした方がその分資産も増え助かりますが、今後の生活を具体的に考えてみると、現在手元にあるお金でも困ることはなさそうです。やりたいことをやるだけに十分な蓄えはすでにありました。
退職後は失業手当を受け取るために、しばらくベースは日本ですが、その後はアジアをしばらく放浪します。一拠点に留まるのではなく、次のような選択肢を組み合わせて生活することを考えています。
・実家で家族と過ごす、予算3万円
・東京のシェアハウスで過ごす、予算6万円
・海外の彼女の元で過ごす、予算3万円
・物価が安いアジアで過ごす、予算6万円
・語学留学でフィリピンに行く、予算8万円
退職後の資産はおそらく570万円程度、そのうちの株式の金融資産は現在評価で400万円前後です。株のお金は手を付けたくはないため、残りの資産だけで生活したいと思っています。
そのためには今手元にある資源を使ってどうやって生活を成り立たせるか、考えただけでもワクワクします。
サラリーマン時代は、鎖に繋がれた動物園にいる動物のような感覚で生活をしていました。
椅子に座って黙って仕事さえしていれば、生きていくための最低限の生活が保障されていますが、自分の足で生きているような心地がしません。仕事が転職という人であれば、違ったとらえ方になるのでしょうが、少なくとも自分には毎日が退屈すぎました。
仕事を楽しむために、達成感ややりがい、活躍できるフィールドを探していましたが、結局見つけることができませんでした。所詮会社の仕事とは、自分がやりたいことをやるのではなく、誰かがやりたくないことをお金を貰って引き受けるというだけにしか過ぎないからです。
今後はどうやって自分の人生を生きていくか考えるだけでも好奇心が刺激されます。
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動物は基本的に睡眠欲、食欲、性欲という三つの大きな欲望に従って生きている。 そして野生動物がこれらの欲求を満たすためには大変な努力を必要とする。 動物達は生きるため、餌を得るため、メスを獲得するために常に死の危険と様々なストレスにさらされている。
野生動物にとっては、これらの基本的な欲求を満たして、ただ「生きよう」とする行動自体が仕事であり「生きがい」になる。 しかし動物園のように身の危険が無い場所に囲われた動物は敵、餌、SEXのストレスがなくなり退屈でノイローゼになるそうだ。
だから生きがいを失った動物にどのような暇つぶしの遊びを与えるかが飼育係の重要な仕事になる。 つまり動物園で本能的欲求をすべて満たされてしまった動物にもう一つ必要不可欠なもの、それは「暇つぶしの遊び」なのだ。 高等動物はまず本能的な欲求を満たすために行動し、その後「暇つぶしの遊び」を必要とする。
- 実家で家族と過ごす、予算3万円
- 東京のシェアハウスで過ごす、予算6万円
- 海外の彼女の元で過ごす、月3万円
- 物価が安いアジアで過ごす、予算6万円
- 語学留学でフィリピンに行く、予算8万円
- やらないことがリスクになってしまった
- 自分の属性は投資家ではなかった
実家で家族と過ごす、予算3万円
サラリーマンを辞めた後は、定期的な収入を失うことになるため、目標はひと月5万円程度で生活したいと思っています。どれだけ多くてもマックスは10万円以下に抑えるつもりです。生活費以外にも、ビザや移動費などを考えると、生活費は少ないにこしたことはありません。
退職後は住所の本拠地を実家に移し、厚生年金から国民健康保険に切り替えます。
日本ほどセーフティネットが充実している国はないので、政府の年金や保険は最低限払います。病院代を自己3割負担、大きな手術が必要なときにも手当を受けることができます。収入がない期間は免除申請もできます。このあたりは、まだ確認しておかなければならないことが色々とあります。
失業手当が支給されるのは退職してから3カ月後、3カ月間支給されます。受給期間中は月に1回ハロワークに顔を出す必要があるため、日本に滞在しなくてはなりません。
日本に滞在して安く生活するためには実家で生活するのが一番です。高校を卒業して実家を出てから、サラリーマンの長期休み以外で家でゆっくり暮らすことはありませんでした。兄弟は皆、結婚して家を出ているため、部屋は余っています。
両親ともにまだ働いているので、家賃ゼロ、食費ゼロ、光熱費ゼロで生活できます。
退職後に唯一の支払いである携帯代を支払ったとしても、月に2万円、多くても3万円あれば充実した生活を送る事ができます。この間、失業手当を受け取るため、月に12~13万円資産を増やしながら自由に生活することができます。
ネットビジネス、市のスポーツジム、図書館に行くなど、お金が掛かることはしなくても充実した生活を送ることができます。よくよく考えてみると、自分にとって一番の娯楽とは会社にいかないことです。
今までは東京から実家に帰省するために、新幹線で往復3万円払っていましたが、深夜バスの料金をチェックしたら平日の最安値は片道4000円でした。働いていた時は気にすることもなかったですが、4分の1の値段で帰省できます。時間がないという理由でいかに無駄なお金を払っていたかがわかります。
当分お金に困ることはないですが、生活費に困ったら両親が元気なうちはいつでも帰る事ができます。
東京のシェアハウスで過ごす、予算6万円
東京に住んでいると刺激があります。とくにシェアハウスに住むと色んなタイプの人がいます、外国人の短期旅行者、留学者、留学やワーホリなどの一時帰国で不安定な仕事に就く日本人など、話題にこと欠くことはありません。
働いていると過剰サービスでストレスが溜まる場所ですが、東京ほど住みやすくコンパクトで便利な都市は他にないのではないのかと思っています。労働者からみたら過剰サービスでも、受ける側からみたら高品質のサービスです。
多少お金を払ってでも東京でしばらく暮らすのも悪くありません。
少し都内を離れ郊外のシェアハウスに行くと、家賃、光熱費、ネット代込み、キッチンがフル装備で3万円で生活できるところがあります。地方で割安な物件を探しても3万円近くはします。
贅沢さえしなければ、東京で住んでも6万円程度で生活できます。
ただ、新しい出会いがあるという点で実家よりも良いですが、コスパを考えたら東京に住む理由はとくにないのかなと思います。1か月程度短期で滞在することはあっても、ここに留まる必要はとくにないです。
沖縄に同じような物件があれば、アジアに近いという理由で沖縄の方を選択します。同じだけの生活コストなら沖縄で暮らした方が刺激のある生活ができます。
海外の彼女の元で過ごす、月3万円
フランス人の彼女が仕事の都合で9月から海外で生活します。おそらく、中国かその周辺のアジアで暮らすことになります。
自分がサラリーマンを辞めることにした最大の理由は、転勤後も彼女と一緒にいる時間を確保するためです。自分よりも高収入の仕事に就いているため、収入が少ない自分が仕事を辞めた方が合理的だからです。近い将来、サラリーマンを辞めてネット収入だけで生活することを目標にしていたため、このタイミングで辞めることを断る理由はありません。
彼女が家賃を払ってくれるため自分は払いません。そのため、その国の物価にもよりますが、そこに滞在することができたら、月に3万円程度の出費で暮らすことができると考えています。
ただ、滞在するためにビザを取得することを考えなくてはいけません。
彼女は就労ビザを取得しますが、自分はビザなしか観光ビザで滞在することになります。
ビザは国によりますが、ビザなしで1カ月以上滞在できる国はアジアは多くありません。観光ビザを取得するためにはコストもかかります。
たとえば、マレーシアだとビザなしで3カ月滞在できますが、中国、台湾、シンガポールは14日、香港でも1か月だけです。
バックパッカーがビザなしで長期滞在といえばタイが有名でしたが、最近ではタイも厳しくなっています。ビザなしで1カ月、その他にも、不良滞在者を締め出すために、政府が制限するようになっています。
中南米やヨーロッパは基準が緩く3カ月以上というところが多いです。
彼女の元で暮らすのは、家賃を払わずに滞在できるでありがたいですが、ビザをどうするかという課題があります。周辺諸国に行ったり来たりすることを考えると、かえって高くつくこともあるかもしれません。
そうはいっても彼女が暮らす国を拠点に放浪できるので、メリットの方が大きいですが。
物価が安いアジアで過ごす、予算6万円
東南アジア、タイの田舎、カンボジア、ベトナム、ミャンマーなどはアジアの中でも物価が安い地域です。
月に5万円程度でも生活することは可能だし、陸繋ぎのため移動費の安いバスだけで移動することも可能です。
東京で普通の人が普通に生活していると、手取りの3分の2が生活費として生きているだけで消えてしまいます。20万円の手取り収入があれば、家賃と食費、生活費だけで12~14万円が消えます。
東京は生きるためのコストが極端に高い場所だと言えます。
アジアの格安ゲストハウスは1泊宿泊しても500円以下で滞在でき、ローカル食もバランスは偏りますが、1食100~200円程度です。月の生活費はホテル代で1万5000円、食費2~3万円、移動費1万円で生活できます。
住む場所にこだわらない人にとってこれほど有難いことはありません。自分は途上国の環境が悪いインドで仕事をしていたということもあり、どこでも暮らしていくことができます。
現在もシェアハウスの共用部屋で暮らすことで、東京の真ん中に暮らしてますが、少ない給料ながらも月に10万円以上貯めることに成功しています。イビキがうるさいアメリカ人が同居人ですが、耳栓とアイマスクがあればぐっすりと寝ることができます。共用部屋に慣れておくと、どこまでも生活費を抑える事ができます。
彼女の滞在先が決まって、生活に余裕ができたら、アジアの物価が安い国をしばらく放浪しようと思っています。
語学留学でフィリピンに行く、予算8万円
アジアを放浪したいですが、ゆっくりとひとつの場所に滞在したくなるときもあります。また、ずっと一人でいると話相手が欲しくなるときもあります。
そういうときは、フィリピンの格安の語学学校に通うのも選択肢のひとつにしています。
以前サラリーマンの夏休みに一週間だけ滞在したことがあるのですが、マニラのある最安値の学校は、1か月マンツーマン2時間の英語授業、宿泊、3食食事が付いて6万円という場所があります。娯楽費以外は必要ありません。
英語のクラスは2~8時間選択できますが、目的は英語の勉強ではないため2時間で十分です。
食事は現地のローカル食ではなく、良い環境で勉強に集中できるようにと日本食に近い料理が準備されます。食事と格安料金で他の学校と差別化しています。
現在東京で住んでいるところは、共用部屋のシェアハウスで6万円ですがそれと同等の値段です。英語が勉強できて、3食の食事、寝る場所もついて東京の家賃と同じ金額なので、仕事から通うためだけにこの家賃を払っていると思うと、少し馬鹿らしく思えてしまいます。
退職後は、しばらく落ち着いてやりたいこともあるので、多少割高になってもフィリピンの語学学校で生活するのも悪くはないと思っています。物価が安い国を放浪していた方が、生活費は安く抑えられますが、ネット環境があるひとつの場所に滞在し、腰を落ち着けて収益を得るためにやらなければいけないこともあります。
やらないことがリスクになってしまった
退職後は以上のようなプランを考えています。
退職後の3か月間は海外で生活し、その後の3か月は日本の実家で生活する、彼女が住む場所に移動し、また落ち着いたら海外を放浪する。彼女が住む場所と、日本の実家を拠点に1~3カ月程度で住む場所を変えれたらいいと思っています。
安く生きる事だけを目標に生活したいというわけではありませんが、世の中には年間30万円で外こもり(海外で引きこもり)する人がいるようです。やる気さえあれば何でもできるんだなと思った。
生活費は年間30万 貧BPさんが「外こもり」を選んだ理由
ふだんの生活は、ゲストハウスのドミトリーに泊まっています。
食事はもっぱら屋台で外食です。
衣服も現地の安いものを身につけていますし、
ビザ代を入れても、節約すれば外こもりの生活費は年に30万円くらいで十分です
年間30万円で生活するのは凄い事ですが、自分の目的は安く生活することではありません。あくまで目的は、やりたいことをしてネット収入だけで生計を立てることです。
無理なく生活できて年間70~80万円くらいで生活できれば、妥当なラインです。
これよりも稼ぐことが出来たら、さらに自分の時間を増やすために企業の株に投資します。
この生活を続けた場合、退職後の現金だけで2~3年は生活することができます。売る予定はないですが現在価値の株式資産を売却した場合は、7~8年は生活できます。
予算とやりたいことを天秤にかけながら、好きなことをして生きていきます。予定よりも使い過ぎたと思ったら実家に帰ってしばらくセーブします。
2、3年かけて、5~6万円のネット収入が得られないのであれば、違う道を探した方がいいのかもしれません。楽観的にいうと、これだけ時間があってやりたいことを突き進んでいけば、稼げないことはまずないのかなと思っています。
広告の自動配信だけでも、30万アクセス集めれば達成できる金額です。非凡な人でもこういう生活を送れるようになったのは時代のおかげです。「サラリーマンを辞めて失敗したらすべてを失う覚悟でやれ」、というのは遠い昔の事のように感じます。
リスクとは、何もやらないことがリスクになってしまったようにも感じます。
手取り20万円稼ごうと思ったら目の前は真っ白になりますが、月の生活費が5~6万円程度なので、ある意味失敗しようがありません。深く考えることなしに、やりたいことを突き進めていくだけでも自然に到達するレベルです。
自分の属性は投資家ではなかった
株式投資を始めた当初は、働かない生活をおくることが目的でした。
この生活水準を得るために、働かないだけの資産を作るには最低でも3000万円の資金が必要になります。3000万円に届かない自分の収支を見ながら、いつのまにか好きで始めた投資もストレスになっていました。
興味を持って始めた投資も、今にして思うと働かない生活を送るためのひとつの手段にしか過ぎません。
働かないことを目的にしているのであれば、働かない生活を送ってしまった方が早いです。そもそもそれが自分にとって目的だったからです。いますぐできる事を先延ばしにしていたのは、自分に決断力がないだけでした。
人生とは所詮暇つぶしにしか過ぎないため、いかに楽しめるかを考えた方が人生は成功します。慎重派で思慮深く考えれば考えるほど目の前は見えなくなってしまいますが、ゲームだと思えば途端にやらない理由はなくなります。
限られた人生、目的のためにストレスを溜めることほど無駄なことはありません。
株式投資でブログを始めたときは、自分の属性は投資家だと思っていましたが違っていました。本業のエンジニアでもありません。このことに気が付くのに9年間も掛かったことになります。必要な過程だったのかはわかりませんが、遠回りしすぎたように思います。
間違った道で勝負をしていてもその道で勝つことはできません。間違った道で努力するよりも、努力することなく結果を出せるフィールドで勝負した方が間違いなく勝率はあがります。
自分の場合、株式投資に好奇心を持っていたのではなく、その先にある、投資の不労所得を得てセミリタイアを実現し自由に生きる生活にワクワクしていたようです。他人のブログを見て投資や経済を調べるよりも、外こもりなど海外を放浪し自由に生きる人の生活を調べる方に情熱を感じます。
投資は趣味の一部として、ブログのサブにすることにしました。
やりたいことができるために必要な生活費を冷静に計算してみると、今の資産でもとっくに実現可能でした。もう少し早く決断していればよかったとさえ思っています。
計算してみたらそんなにお金は必要ではない
海外で遊んで暮らすという選択肢