セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

学生が中小中小企業に人が来ないのは中小企業はブラック企業だから

 

景気が回復傾向にあり、さらに少子高齢化で働き手が減っているため、有効求人倍率は1.45倍とバブル期並みの水準まで回復しています。

 

日本経済新聞

求人倍率 バブル期並み 3月1.45倍、26年ぶり :日本経済新聞

 

そのため、大手が大量に学生を採用してしまうと中小企業は人手不足に陥っています。転職えージョントにサービス料金を支払い、ようやく学生の2人か3人を確保できるというくらい困っています。

 

若者は安定志向が強いから中小企業には来ないという経営者は多いけれど、正しくいうと中小企業の大半はブラックだとわかっているから、学生は来ないです。かわいそうな言い方をすると、情報が溢れる情報化社会に自分で正しい情報を得ることができない情報弱者が中小企業に入ります。

 

ホワイト企業アワードで入賞された株式会社アクシアというIT企業がありますが、この企業は社員を毎日6時に帰らせることで賞を受賞しました。

 

第2回ホワイト企業アワード受賞企業決定しました。3月14日表彰式を行います。 | 財団法人 日本次世代企業普及機構(ホワイト企業普及機構)

 

ホワイト企業とは?
次世代に残すべき企業、残る企業の特徴として、「適正な利益・成長」「お客様からの信頼」「従業員満足度」の3要素のバランスが大事であることを、ホワイト企業(次世代企業)の概念として普及させることを弊財団のミッションとして活動しています。

 

大半労働者は6時まで働く契約を企業と結んでいるはずですが、現実はそうではなく、6時に帰るという当たり前のことをするだけで表彰されてしまうのです。

 

中小企業に学生が来ない理由は次の理由です。

 

・データが正しく公表されていない
・公表されたとしても裏付ける根拠がない

 

データが正しく公表されていない

 

中小企業に勤めて思うことは、常に採用したい経営者と学生、経営者と労働者との間には大きなギャップがあります。経営者は労働者を採用しないと、事業が維持できなくなるので必死に採用しようとします。

 

人を採用しようと思うと都合の悪いことは公表しなくなります。やりがいとか、企業理念とか、経営者の考えとか、抽象的な内容に終始します。自分の軸がない人ほど抽象的な精神論や根性論を好む傾向にあります。

 

しかし、働く本質とは生活していくために必要なお金を稼ぐためにすることなので、学生が本当に知りたいのは次のことです。

 

・残業代はいくら出るのか?
・残業代を抜かした基本給はいくらか?
・1年目の残業代を抜かした年収はいくらか?

 

また、社会が豊かになりモノが溢れている時代に仕事をするので、生きるために仕事をしているわけではありません。仕事以外に充実した時間を過ごしたいと思っています。そうすると次のことが知りたくなります。

 

・残業時間はどれくらいか?
・月にまったく残業しない月はあるのか?
・有給の消化率は100%あるのか?

 

この質問に答えている経営者はほとんどいません。答えたところで本当かどうかわからないので学生側もあえて聞きません。ウソの情報を伝えたところで企業に罰則があるわけでもないということをわかっているからです。

 

本来、就職を斡旋するエージェントや求人情報が裏を取って正しい情報を公表する必要がありますが、彼らは企業からお金を貰ってビジネスをしているため、企業に都合が悪い情報を自ら発信しません。彼らは面接の場ではお金の話をしないことを学生にアドバイスします。

 

こういう状況を見ると、情報を公開する義務がある上場企業や、社員のリアルな口コミが流れている大手企業に人が集まるのは当然だと言えます。

 

最近の学生は安定志向が強いから中小企業に来ないといいますが、不満を言う経営者は本質のところは何も理解していません。何年も働いてくれている労働者の声ですら聞けていないのに、外から入ってくる人とのギャップを埋めるのは不可能です。

 

入社前はお客様のように学生をもてなしても、いざ入社すると扱いは180度変わります。社員全員が定時に帰れる日を作っても、新入社員は対象外にされます。

 

本当のことを言えない労働者

 

面接の場では働いている先輩社員から、実際の仕事について聞く機会もありますが。

 

これも期待しない方がいいです。社員は企業から給料を貰っている立場なので、学生と面談したとしても本当のことは言えません。

 

ホワイト企業に学生が集まる

 

社員が毎日6時に帰ることですら奨励される日本の世の中ですが、働き手が減り売り手市場になった事で雇用条件は改善されてくると予想できます。

 

ホワイトアワード賞を受賞した企業のように、労働環境を改善するだけで他社と差別化できるというのはある意味面白い社会です。この企業は労働環境を改善しただけで、有名大学の学生、産後に働きたいキャリアウーマン、優秀な中途のエンジニアが応募するようにり、良いスバイラルが生まれたといいます。売り上げも年々増加しています。

 

学生が来ないと文句を言う前に、中小企業はもう少し正直な情報を公開した方がいいのではと思っています。

 

学生側が知りたい情報を聞いて期待した答えが返ってこないのであれば、その会社は辞退した方がいいです。売り手市場なので他にも会社はたくさんあります。聞きにくい事を聞いて場の空気が悪くなったらその場合も辞退した方が賢明です。

 

定時が6時でも遅いと思う

 

定時に帰れるというだけで企業が奨励される時代になりましたが、そもそも6時まで働くだけでもかなりの時間を拘束されます。

 

6時に帰れるだけで感謝しないといけないというのも、ある意味辛いところです。

 

会社に行きたくために朝の7時には起きる必要があります。夜の6時まで仕事をしたとすると、通勤に1時間近く使っていたら家に着くのは7時半~8時です。この時間だと、夏でも外はもう暗くなります。

 

シャワーを浴びてご飯が食べ終わることには夜の9時を過ぎます。次の日の事を考えると夜の11時には眠りたいところです。そうすると、たとえ6時に仕事が終わったとしても、やれることはほとんどありません。テレビやネットサーフィンをすれば一日が終わります。

 

定時は5時でもいいし、早く出社したなら4時でもいいと思っています。

 

6時に帰れるだけで喜んでしまう時点で、日本の労働環境の悪さを表しています。