セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

「やりがいとかいらないんで、とりあえず残業代をください。」日本の有給消化率は世界28カ国中最下位

 

 

【主な内容】
第1章 あ、今日は用事があるんで定時に失礼します。――ここがヘンだよ、日本人の働き方
第2章 いえ、それは僕の仕事じゃないんで。――日本のガラパゴス労働を支える「社畜」
第3章 はい、将来の夢は毎日ゴロゴロ寝て暮らすことです!――社畜が生まれるメカニズム
第4章 えー、「従業員目線」で考えますと……――脱社畜のための8カ条

 

どうして日本人は、有給もとらず残業代も要求せず黙々と働き続けるのでしょうか。

 

世界の28カ国、有給休暇、国際比較調査2016によると、日本の有給消化率は50%と参加国中で最下位です。100%消化しているのは、ブラジル、フランス、スペインの3カ国になります。

 

[調査結果]

有休消化率3年ぶりに最下位に!有給休暇国際比較調査2016│エクスペディア

 

有給とは休んでいい日を会社から頂いているので、よほどの仕事好きでない限りは100%にならなくてはいけない数値です。

 

労働時間も契約に定めていますが、たとえ残業が出なくても献身的に働く労働者を大量に目にしてきました。今の職場を見ていると、1~2人が空気を読まず定時で帰る、半数が夜の8時を目途に席を立ち始め、遅い人は10時前後、少数は日付が変わる頃まで会社に残ります。何か具体的な用事がなければ定時に帰るということは許されないという暗黙の了解があります。

 

作業月報には帰宅した時間で毎月提出しますが、給料明細書には時間外労働ゼロで記載されています。


このことに文句を言った社員は今まで見たことがありません。

 

こうしたよくわからない矛盾で成り立っている日本の建前社会を理解できる欧米人はいないと思います。

 

このことを指摘すると空気が読めない社会落伍者として扱われます。

 

日本人が奴隷のように働く理由

 

日本人の労働者が奴隷のように扱われてしまうのは、資本家と労働者の線引きが心理的にはっきりしていないのが問題です。

 

これは労働者側だけではなく、資本家側である会社の役員も純粋にそう思っています。物理的な見返りは何もくれないですが、労働者も資本家と同じように考えて行動することを強要されます。

 

自分が好きなことで起業し、会社が成長するために労働時間なんか関係なくて土日も働きたいという気持ちは理解できますが、それと同じ気持ちを労働者に求めてはいけません。会社は自分の所有物なので成長してくれるのは有難いですが、労働者からみたら他人の所有物です。

 

労働者からみたら、どれだけ働いたとしても会社は自分の持ち物でもないし、金銭的な利益があるわけでもないため明確な線引きは必要です。会社の利益が倍になったら資本家は倍の利益を手にしますが、労働者はせいぜい数%の昇給です。会社の利益が半分になったら、資本家の収入が半分になるのではなく、労働者の給料が半分になるか、労働者が半分いなくなります。

 

前年度の決算は2倍の利益でした。小さい会社ですが数名の役員は、会社のお金で新しい高級車が支給されていました。金額にすると4~5百万円程です。従業員の報酬や数万円増えたにしか過ぎません。

 

利益は社員に還元するべきだと言いたいわけではありません。資本家はリスクを取って会社を経営しています。自分が資本家の側なら間違いなく同じことをします。

 

ただし、労働者に資本家と同じように働くことを期待するのは別です。社員に長時間労働を強いて残業代を払わない、有給を取りにくい環境を作っているのであれば改めるべきです。

 

労働者に対して、資本家と同じような気持ちで働いてほしいのであれば、ストックオプションという形で株式を剰余するしかありません。

 

仕事が人生のすべてではないと思っている人、仕事以外にも熱中したい趣味がある人、資本家のように働きたくないと思っている人は非正規社員として働くしかないですが、そうすると同じ仕事をしても正社員よりも遥かに待遇が悪くなるという問題があります。

 

両極端な選択肢しかない社会は、硬直化し生きづらい社会になります。

 

本来は正規社員と非正規社員に壁を作るのではなくて、資本家側と労働者側にはっきりと壁を作るべきです。

 

フランス人と日本人の違い

 

海外の途上国で働いていた時に、英語を上達するためによく欧米の外国人旅行客に話しかけていたのですが、彼らは年に1カ月以上休みを取ってゆっくりする人が多いです。彼らからみると日本のような働き方は理解できません。

 

昔から堅苦しい考え方が苦手なので、日本社会よりもヨーロッパの考え方の方に惹かれてしまいます。ヨーロッパは保護主義が強く、若者の失業率が22%という負の面もありますが、それでも年収300万円も得られないで、長時間労働でも必死に会社にしがみ付こうとする日本社会よりはよっぽどマシに見えます。

 

日本では働いていないというだけで世間の目がキツイからです。

 

自分がフランス人と付き合っていますが自由に休みが取れて、ある程度自由が効く働き方は羨ましく感じます。

 

ゴールデンウィークに1週間沖縄を旅行し、その後はフランスに帰って1週間過ごしています。仕事の都合で帰国しましたが、会社に出社したのは1日だけで、あとは実家に帰ってゆっくりしています。フランスから帰国してからは、友人が日本に遊びに来ているので日本を旅行するために、また1週間休みを取っています。

 

トータルで1カ月近い間休みを取っていることになります。

 

わたしは今まで日本企業で働いていて、1週間有給で休んだ人を見たことがありません。1週間の大型連休に1週間休みを追加して2週間休む人もいません。

 

1年間に20日も有給はあるので、ルール上はやろうとすればできるのですが、「プロジェクトメンバーに迷惑をかけてはいけない」という暗黙のルールがあるせいで実行に移せる人はいません。

 

そもそも、残業代が支払われていなくても率先して働く人が大量にいる中で、こうしたアクションを起こせる人はまずいないです。

 

まずはムダなサービス残業をなくすことから始めてほしいです。