セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

「人工知能は人間を超えるか?ディープラーニングの先にあるもの」人工知能が人間を超える日はない

 「

人工知能が流行りだした2年前に書かれた書籍です。

 

著者は、日本でトップクラスの人工知能の研究者です。

 

最近人工知能に関してよく聞く言葉は、

 

「人工知能は人類を滅ぼすのではないか?」
「人工知能が人間を超える日がくる」

 

 

しかし、こうした話はあまり根拠がありません。

 

言葉だけが一人歩きをして、具体的な根拠というのは何も示されていません。

 

かつて人工知能は60~70年代の第一次ブーム、80年代後半から90年代前半の第二次ブーム、そして今回の第三次ブームと続きます。

 

人工知能に対して過度に期待をされてしまうと、過去そうであったようにまた冬の時代を迎えるかもしれません。

 

株式市場のバブルと同じで過度な期待は暴落を生む引き金になります。

 

まずは、人工知能がどういう仕組みで動いているのかがわかれば、人工知能で何ができるのか、逆に何ができないのかということがわかります。

 

人工知能は人間を超えるのか?という問いは、超えないという保証はありませんが、今の技術で人間を超えるような技術的なアウトブレイクは何もありません。

 

インターネットの技術が何もないころに、インターネットが普及したらどうなるかを考えても意味はありません。

 

なぜ、人工知能が再び注目されるようになったのか。

 

人工知能が再び脚光を浴びるようになったのは、クラウド上に集まった大量データ、それを解析するだけのパソコンの性能がここ数年で飛躍的に上がったからです。

 

人工知能が自ら学習するためには、莫大なデータを必要とするし、そのデータを処理するためにはパソコンの性能が向上しなければ、さばくことはできません。

 

人工知能は機械学習することがベースにあります。本来、コンピュータは与えられたプログラム通りにしか動かないですが、機会にデータを与えることによって自ら知識を増やすようにしたのが機械学習です。

 

この機械学習の最先端になっているのは、最近よく聞くようになった「ディープラーニング」にあります。ディープラーニングが第三次人口知能ブームを支えています。

 

従来の人工知能では、データ解析の着眼点は人間がコンピュータに与えていました。それをディープラーニングはコンピュータ自らが着眼点を求めることで、飛躍的に性能を挙げました。

 

人間は物を判別するときに、明確な基準がなくても過去の経験から「なんとなく」で判断をします。小さい頃から写真やテレビ、親の会話や実物を見ながら何度もすり合わせて物を認識できるようになります。

 

ディープラーニングはこれをコンピューターの世界にも取り入れました。

 

大量のデータを食わせることで「なんとなく」という基準を自ら持たせます。このなんとなくを判断するためにも、大量のデータが必要になります。

 

詳細については本書で詳しく説明をしています。数学やプログラムの知識がなくても簡単に理解できます。

 

人工知能によって仕事が奪われるかどうか?

 

人工知能によって人間は職を失うという議論がメディアではよくされています。この考えについても、研究者としての意見を著者は述べています。

 

人工知能が開発されたことによってなくなる仕事はたくさんあります。しかしその代わりに、新しく生まれる仕事もたくさんあります。

 

人工知能が開発されようがされまいが、今ある仕事というのは大半がいずれなくなるものですj。

 

過去に消えた仕事を探そうと思うといくらでも見つかります。

 

・駅の改札員
・切符売り
・電話交換手

 

 

消えはしなくても従事者が減った仕事はいくらでもあります。

 

第三次産業が生まれたことによって、農業や漁業で働く人の数は劇的に減りました。携帯電話が普及したことで固定電話を開発、保守する人の数は減りました。

 

新しい技術が増えて機械化された時代に、再び一から手作業で農業をやりたいという人はまずいません。スマホが普及する時代にこれを手放して、公衆電話に戻りたいと考える人はいません。

 

人工知能の画像処理が優秀になってコンピューターが判別できるようになった時代に、人間だけで画像処理をしたいとは思いません。

 

消えた仕事の代わりに、新しい技術の開発によって、新しい仕事がたくさん誕生しています。新しい技術の開発で消える仕事を考えることはナンセンスです。

 

クルマが開発されたりクルマに関連する仕事、インターネットが開発されたらインターネットに関連する仕事、スマホが開発されたらスマホに関連する仕事、人工知能が開発されたら人工知能に関連する仕事が生まれます。

 

人工知能によって単純作業をコンピューターが代行してくれるようになったら、それだけ新しい仕事が生まれます。

 

人工知能が誕生したからといって、突然私たちの生活が激変するわけではありません、物事はいつの時代もゆっくり変わっていきます。時代に合わせてゆっくりと考え方を変えていけばいいだけです。

 

人工知能によって職が失うことを恐れている人は、社会が変化することを恐れている人たちです。

 

進化論を唱えたダーウィンは、「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」

 

と答えたと言います。

 

実際に人工知能について知ると、たしかに偉大な発明であることには変わらないのですが、突然世界を変えるほど影響があるわけでもありません。

 

突然人類を滅ぼすこともないし、突然人間からすべての仕事を奪うわけでもありません。


人工知能を使って利用してどういう仕事をするか、人工知能が苦手な分野で仕事をするか、漠然と考えておくだけでも十分だと思います。

 

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