セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

地方移住者が増えたけど地方の方が生活費が安く住みやすいというウソ、住宅費以外は地方の方が割高である

 

最近、地方へ移住する人がメディアで頻繁に取られるようになりました。

 

東京の生活に疲れ切ったサラリーマンは、地方に移動した方が生活費が安く抑えられ住みやすい、というのが定説としてあるようです。

 

社会人になり東京で住み始め、その後地方で3年間住み、また東京に戻ってきた身としては本当にそうなのかな?というところがあります。

 

地方移住で成功した人ばかりにスポットライトはありますが、実際には失敗している人もたくさんいます。仕事を辞めて地方に移住したけど仕事が見つからず生活費が払えない、土地や不動産を購入したけどやっぱり違う場所に移動したい、という人も少なくありません。

 

実際に地方に住んだ事がある人はわかると思いますが、住居費以外は地方と都会でほとんど物価差はありません。東京で働くサラリーマンが生活しずらいと感じるのは、通勤ラッシュの満員電車が原因です。

 

住宅費と満員電車の問題が解決できると、地方よりも何倍も住みやすい場所に変わります。

 

地方に住んでもクルマを持てば意味がない

 

地方に住んで純粋に生活費が安いと思えるのは、実は住宅費だけです。

 

住宅費は東京の方が断然高いですが、その分地方の人たちはクルマを所有します。軽自動車を100万程度で購入し年間の維持費で30万円取られると、この住宅費の差は簡単に埋まってしまいます。

 

むしろ地方に住んでクルマを所有する方が高くついてしまいます。

 

都会と地方では圧倒的に都会の方が仕事が多く、平均年収の差を換算すると地方の方が損をしているという結論に至りました。東京の平均年収は580万円ありますが、平均年収が低い青森県は350万円しかありません。

 

最近、地方へ移住するというのが流行になりつつありますが、生活スタイルを見直して本当に地方に移り住んだ方が得をするのかを考えてみた方がいいです。

 

東京に住んで物価の安い部屋に住む

 

地方と東京の違いで真っ先に上がるのは住宅費です。

 

地方で少し市街地を離れたところで部屋を借りると2~3万円台の物件が見つかります。東京の場合は、郊外に住んでも6万円近いお金が家賃だだけで取られてしまいます。

 

というのは定説としてあるのですが、都会は多様化が進んでいるため家賃を抑えるための選択肢は十分にあります。地方で同じことをしようと思ってもできません。東京の郊外に住んで個室を諦めるという選択肢を取ると、水道光熱費込で3万円台で住める物件もあります。

 

地方にいて不便だなと思うことは、クルマなしではどこにもいけないことです。バスや電車を利用すればいいのですが、そもそも住んでいる立地に電車が通っていない、バスを乗り継がないと目的地にたどり着けない、本数が少ないという問題があります。

 

個室を諦めるという選択を取ることができれば、東京の立地を利用しつつさらに地方よりも安い家賃で住むことができます。

 

東京であれば郊外に住んでいたとしても、徒歩10分圏内に駅はあるし、スーパーやコンビニ、百貨店なんでもあります。

 

地方に住み実家が職場の通勤圏内であれば地方暮らしの方がメリットはありますが、そうでなければ地方に住むメリットというのはありません。

 

賃貸を借りて、かつクルマを保有しているような生活をしていると、物価が安いと思いながらも実は意外とお金は貯まっていません。住宅費以外の物価差は地方と都会でそれほど大きくはないからです。

 

スーパーなど見渡してみても、野菜やフルーツは国産であれば1割程度差がありますが、輸入品の場合ほとんど変わりません。100円ショップやコンビニ、チェーン店に行けば土地の値段がどれだけ差があっても変わりません。ネットショッピングも同様です。

 

ランチが高いというウソ

 

外食にしても東京は高いイメージがありますが、これも場所というよりはお店によります。東京の一等地でも中華料理店やチェーン店に行けば地方とほとんど変わりません。

 

たとえば田舎の中華店では、お店が広くお客さんがたくさん入ります。都会の中華店を見ると同じ値段設定にも関わらず、お店が狭い場所に密集して立ち並んでいるためほとんど人が入りません。

 

利用する側としては、人件費も土地代も高いですが受けられるサービスは変わらないため、田舎よりも都会で食べた方が得をします。レストランの個人経営を考えている場合は、都会で働くよりもライバルの少ない地方や郊外でお店を開いた方が儲かります。

 

飲み会も同様で場所よりもどこのお店に行くかの方が重要です。

 

先日格安の居酒屋に飲みに行きましたが、合計で10人、単品でお酒と料理を注文し飲み食いしても一人2000円でした。サイゼリアに行けば一杯100円でワインを飲むことができます。地方の田舎町のサイゼリアに行っても、東京の一等地に行っても値段は変わりません。

 

東京に住んでいるとこうしたお店は徒歩圏内にいくらでもあります。

 

逆に地方の方が飲み会は高くなります。クルマを所有していてもクルマに乗ってお酒を飲みに行けるわけではありません。タクシーや代行を使うとトータルの飲み代は高くなります。こうした事情もあって、地方の飲み屋さんは不振が続いています。

 

地方はインフラが充実していない

 

東京はインフラが充実していて便利です。徒歩圏内に公共施設の公園や図書館があり、区が運営するプールやスポーツジムがあります。カフェに行かなくてもトイレ付きの公園で本が読めるし、本を買わなくても図書館で本を借りることができます。

 

こうしたサービスは地方でもありますが、地方ではクルマがないとどこにもいけません。


図書館があるのは市街地だけです、市街地にバスに乗って通うくらいなら近所のカフェに行きます。

 

海外旅行する場合も地方に住んでいると不便です。

 

地方の国際空港から海外旅行に行こうとすると、利用するお客さんが少なく飛んでいる便が少ないため羽田や成田よりも航空券が割高に設定されます。

 

国際空港に行くために高速バスか電車を利用するのですが、片道2時間かかり往復で8000円を超えます。クルマで行ったとしても、高速代、駐車場代、ガソリン代を考えるとほとんど変わりません。

 

片道の2時間のアジア着の航空券を2万円で取得しても、交通費を入れてトータルで3万円、家を出てから現地に到着するまで6時間も掛かってしまいます。道路が渋滞する可能性があるため、予定よりも1~2本早いバスを利用します。

 

都内に住んでいれば空港まで30~60分程度で行くことができます。

 

転職活動が出来ない

 

地方だと企業の数が圧倒的に少ないです。また、狭い世界なので同業種での転職が難しいです。いざ地方から東京に転職しようと思っても、企業の面接に出向くことですら大変で、転職活動が進まずに苦労します。

 

最近はスカイプ面接で直接出向かなくても面接をしてくれるところは増えましたが、それでも2次面接や最終面接になると、直接顔を合わせないと採用してくれません。

 

東京まで出向こうとすると1日会社を休む必要があります。都内に住んでいれば、早退するか、定時退社後に面接を受けられるため苦になることはありません。

 

転職活動は10社受けて2~3社受ければいいですが、面接の度に有給休暇を使っていたらさすがに怪しまれるし、精神的にも身体的にも疲れます。

 

そのため地方在住で転職活動をしている人は、本意でない企業でもとりあえず都会に戻るためにと多少条件が悪くても転職先を決めたり、一度仕事を辞めてから職探しをする人がたくさんいます。

 

日本社会では空白期間があると市場価値が下がるため、次を決めてから辞めた方が良いというのは言うまでもありません。

 

地方移住が必ず成功するわけではない

 

安く生活する術を持たない人、娯楽に負けてついつい遊んでしまう人にとっては、東京に住むと必要以上にお金が掛かってしまいますが、そうではない人にとったら生活費は安く抑えられます。

 

地方は仕事が少ない、仕事があったとしても給料が少ないことを考えると、地方に住むよりも東京もしくは大阪や名古屋などの地方都市に住んだ方が得をします。

 

地方だとその地域独特の仲間内のコミュニティがあったり、多様性に乏しく固定概念が強かったりと、生活していると意外と息苦しかったりします。所有するクルマによって社会的なステータスが判断されます。

 

少なくとも独身であれば地方のメリットというのはほとんどないです。

 

将来パートナーを持ち子供を育てたいというのであれば、都内よりも地方の方が魅力的だと思いますが、その場合も物価が安く東京にアクセスしやすいという点で、東京の郊外の方がいいです。

 

地方移住というのが流行っていますが、実家のメリットを利用しないのであれば大半の人にとっては難しいように思います。地方移住して順調にいった人ばかりスポットライトが当たりますが、必ずしも皆成功しているわけではないという事を知っておいた方がいいです。