サラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない人たち、ブラック企業から抜け出す方法

 

 

 客観的にみると死ぬくらいなら会社辞めれば?というのは、当たり前のように思うことですが、当事者からみたらなかなかそう割り切れないところがあるようです。

 

 残業時間は90~100時間
 毎晩走って終電に飛び乗っていた

 

 「死にたい」なんて思ったことはなかった
 でも、人気のない地下鉄の駅でふと気づいた

 

 今、一歩踏み出せば明日は会社に行かなくていい
 たった一歩踏み出せば会社に行かなくていい。

 

 死ぬくらいなら辞めればいいのに
 と思う人は多いでしょうが、
 その程度の判断力すら失ってしまうのが
 ブラックの恐ろしいところ。

 

さすがにここまで考える人は多くはないと思いますが、死ぬくらいまではいかなくても「あきらかに損をしている」のに、会社を辞められない人は驚くほどたくさんいます。

 

すき家や居酒屋の労働環境が悪い事、電通で若い女性が自殺したニュースが取り上げられたり、最近は企業や政府に対応を求める人は増えました。

 

しかしこの問題はどこまで言っても自己責任に落ち着きます。

 

仕事を辞めるという選択肢を取れないのは、①本人のプライドが高いか、②自分を客観的に見れていないかのどちらかです。

 

知らずのうちにプレッシャーを与える周囲

 

自殺した電通社員の母親は電通で研修会を行いました。

自殺社員の母 電通で研修会 | 2017/4/13(木) 8:10 - Yahoo!ニュース

 

企業に向かい研修をするのは、自分で自分を納得させるための自己満足に見えてしまいます。自分や自分の娘は被害者でしかないと言いたいのかもしれません。

 

こうした考えは、企業が悪いという前提に立っています。

 

本人がなかなか辞めることができない理由に、周囲から見えないプレッシャーを与えています。電通のようなブランド企業に入社して、それを聞いた周囲や親は心から喜んだはずです。有名企業というだけで中身を知らずに、期待をするのも責任があります。

 

こういう目に見えないプレッシャーは、本人の決断を大きく鈍らせてしまいます。実際には無職になることも、会社を辞めて転職することも、大した問題ではないですが。

 

日本では"辞める"というのは特別な行為で、身体を壊すほど一生懸命頑張った、それでもどうしようもなかったから、じゃあ"辞めてもいい"という暗黙の了解があります。

 

アスリートの引退会見をみるとよくわかります。アスリートがたかが競技を辞めるという決断をしただけで、日本中に報告し世間の注目を浴びます。まるで端からみると引退会見が義務のように見えます。

 

選手を辞めた理由を、"なんとなく"と答えたら社会的な批判が浴びせられます。

 

日本のオリンピック協会は税金をもらっていますが、1年間で25億円です。国民一人当たりにしたら25円の負担です。たかが25円の負担のために恩着せがましく言われる選手もかわいそうです。

 

実際にこういう批判をしている人もいますが。

「国費を使って思い出づくりはけしからん!」→実際、五輪選手にいくら出てるの?

 

「負けたのにヘラヘラと『楽しかった』はあり得ない」 竹田恒泰氏の五輪選手への「注文」が賛否両論

 

規制を作れば解決できるという思い込み

 

いくら政府が対策し、新たな規制を作ったところで、企業はその労働法の対応をするだけで意味はありません。

 

風俗を法律で規制しても表面上はなくなったように見えますが、実際には地下に潜るだけでこの世から消えることはありません。規制したところで今まであった需要が突然なくなるわけではないからです。需要はなくならないので、供給する側も消えるわけではありません。姿、形を変えて影で生き続けます。

 

地下に潜れば税金が取れなくなるし、サービスが劣悪になるだけで、冷静に考えるとだれも得をしません。風俗産業がなくなったと喜ぶのは、中身を知らない部外者だけです。

 

労働環境を本気で改善したいのであれば、そこで働く本人が仕事を辞めるしかありません。働く人がいなくなれば、企業は事業を継続させるために給料を上げるか、労働環境を改善するかの2択しかないからです。

 

給料を上げて採算が取れなくなればその企業は潰れます。

 

すき家が深夜のワンオペを維持するためには、働いてくれる従業員を雇う必要があります。従業員が集まらないのであれば、給料を上げるしかありません。給料を上げたことで利益が維持できないのであれば、採算が合わないのでこのサービスは自然と淘汰されます。


企業は利益になることしかやらないからです。

 

そのため、労働者が政府や企業の対応を待ち、そこに留まっていても改善されることはありません。政府に期待する世間の国民が増えたことを見ると、この問題は当分解決することはないだろうなと予想できます。

 

日本が不景気でも、他国よりも失業率が極端に低いのは、労働環境がどれだけ悪くても働きたいと思っている労働者が多いからです。

 

客観的に自分の立場を見れていない

 

労働者がこういう状況に陥るのは、自分が置かれている立場を客観的に見ることができないからです。職場以外で誰にも会う事もなく、長時間労働で働き、帰って仕事に行くだけの生活を送っているとそうなります。比較する対象が自分と、自分の職場以外に見つからないかrです。

 

さらに長時間労働で日々消耗し、睡眠時間が減れば思考力は停止していきます。

 

わたしもある時期に夜の22~23時まで会社に残って仕事をしていた頃があります。このままではヤバいなと思い、なんとか6カ月程度で抜け出すことができましたが。

 

朝7時半に家を出て、家に着くのが23~24時という生活をしていると、思考停止しこのままでいいやという気持ちが強くなります。こういう生活をしていると生きているだけでストレスになります。週末が終わり日曜の夜になると、現実逃避したいと本気で思います。

 

転職をするにしても平日は忙しい、週末は疲れているからゆっくりしたい。転職活動はどれだけ早い人でも平均して3カ月は掛かるため長丁場です。さらに周囲に黙って転職活動をしていると、仲間を裏切っているような気持になります。2度目の転職からは、そんなことは微塵も思わなくなるのですが。

 

この場から逃れるためには、自分の置かれている立場を客観的に見なくてはなりません。毎月の給料や労働時間を冷静に見ると、明らかに割に合っていないという事。

 

単位時間あたりの時給を見直す必要があります。時給の高いアルバイトとそうかわらないのであれば、続ける意味は微塵もありません。過酷な労働環境にいけばいくほどこの傾向は強くなります。

 

単価の低い仕事というのは、誰でも変わりが効く仕事をしている可能性が高いので、いくら続けたとしても将来性はありません。

 

一生懸命頑張って仕事をすれば、最後に報われるというのは幻想にしかすぎません。

 

客観的に見えるためには

 

私の場合6カ月程度で劣悪な環境から抜け出すことができましたが、それは当時シェアハウスに住んでいたことが大きかったからです。

 

周りをみると、楽に高収入の仕事をしている人がいたり、アルバイトだけで生計を立てている人がいたり、仕事のプレッシャーがまったくない公務員がいたり、収入がないけど海外に住んでいる人、そういう人たちと話しているとなぜ自分がこんな劣悪な環境にしがみ付く必要があるのか疑問になります。

 

身体が元気であれば、生きていくだけのお金は稼ぐことができます。お金を稼ぐ方法はひとつではないし会社も無数に存在します。

 

職場で追い込まれても仕事を辞めることができない人は、2つのどちらかの理由に落ち着きます。

 

有名企業に入社し本人のプライドが高く周囲からの期待が大きい、もしくは低所得者で自分の置かれている状況を客観的にみることができない。どちらにしても、これは本人の問題であるため、政府や企業ができることはほぼありません。