セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

2016年のシェアハウスの動向、業界全体では成長期に移行し供給過多になりつつある


2010年ごろにシェアハウスに住んでいましたが、最近またシェアハウスでの生活を始めました。正直楽しくてしょうがないです。

 

まだ住み始めて1か月も経っていないですが、仲良くなったフランス人とゴールデンウイークに沖縄旅行に行くことになりました。英語を使うかどうかはどのハウスを選択するかによってだいぶ違いますが、今回選んだところは運がよかったせいか毎日英語を話します。

 

単に興味があったので、シェアハウスの最近の動向について調べてみました。

 

外側から見た感じだと、10年前よりも明らかに浸透したように見えます。シェアハウスの事業者は無数に存在するし、大手事業者は大型物件をどんどん増やしています。

 

比較的規模の小さいシェアハウスも少しネットを検索すると大量に見かけます。

 

日本の総住宅数はバブル崩壊後も増え続けていますが、すでに人口の減少が始まりつつあるため、シャアハウスもどこかでタイミングで供給過多になるのかもしれません。最終的にはどれくらい市場規模になるのでしょうか。

 

供給過多になるとシェアハウスを利用する側にとってはありがたいですが、提供する側には良いとはいえません。

 

シェアハウスの最近の動向

 

シェアハウスは元々は来日した外国人が集まる場所として下宿や学生寮が活用されていました。その後、海外渡航を経験した日本人が外人ハウスを利用するようになり、現在のようなシェアハウスという形になります。

 

キッチンや浴室、トイレを共用する人は日本人で嫌悪感を持つ人は多いですが、海外にいくとけっこう当たり前です。

 

当初シェアハウスがはやり始めたときは個室がメイン、ターゲットは初期費用が掛からず1Kよりも安く住みたい、語学を上達するために外国人と住みたい人向けでした。現在は大浴場やスタジオ、カフェ、シアタールーム、図書館などを設置した大型物件、比較的お金に余裕がある独身層を狙ったり、ドミトリータイプでさらに賃料を安く抑えたい収入が低い人も層にするなど、ここ10年でかなり多様化が進みました。

 

シェアハウスを展開しているひつじ不動産の2013年統計データをまとめると、最近の動向は以下のようになります。

 

・30代の年齢層が急上昇
・平均年齢が1.2歳上昇
・男性の入居者も拡大傾向
・正社員の割合が16%拡大
・物件数は年率30%拡大、3年で2倍
 2013年3月末時点、累計供給数は1378件、19208戸

 

30代の年齢層が急上昇

 

ここ3年間で20代前半の割合は徐々に縮小を始めています。そして興味深いことに最も拡大しているのが30代、40代も増加傾向にあります。それに合わせて平均年齢も過去3年で1.2歳上昇しています。

 

これはシェアハウスを展開する側に要因があるのかもしれません。以前は一人暮らしよりも家賃を抑えることをメインにしていましたが、層を広げるためにコンセプトなど暮らしに付加価値を求めるように変化しつつあります。

 

そのため、年齢層や男性入居者や、正社員割合の増加が増えている要因になっています。


どちらかというとシャアハウスは女性に人気があります。理由はやはりシャアハウスは賃料が安いため収入が少ない女性にマッチすることと、ワーキングホリデーや語学留学など海外渡航するのは女性が多く、彼女らは共同生活に慣れているためシェアハウスに抵抗がないからです。

 

若い20代の女性が住むことで流行りだし、男性や年齢層を上げることで急激に市場を拡大していったといえます。

 

この傾向は住んでいて実体験としてそう感じます。今住んでいるところは、ビジネス街で立地もよく家賃が高いところに住んでいるせいもありますが、入居者の男性の半分は30代です。以前、住んでいたところでは大半が20代ばかりで、30代以上は1人しかいませんでした。男性よりも女性の割合の方が圧倒的に多かったです。

 

女性の入居者の場合は不定期の非正規社員だったり、仕事が事務職という方が多いです。


収入が平均より少ない20代の女性と、比較的お金に余裕がある30代男性の組み合わせは今の時代にマッチし、たくさんのカップルが生まれているかもしれません。

 

供給数は増え続けている

 

市場の拡大に合わせて供給数も増加を続けています。物件数は年率30%拡大し、3年で2倍、累計供給数は1378件、戸数は19208件です。

 

日本全体の層住宅数は5000万戸以上、東京だと1200万戸程度あります。シェアハウスの大半は東京に集中しています、なのでシェアハウスが増加傾向にあるといっても、全体の割合としてはまだまだ低いことがわかります。

 

シェアハウスは近いうちに供給過多になりそう

 

個人的な感想をいうと今までと同じペース(年率30%)で市場を拡大していくのは難しいのではないかと予想しています。

 

東京のシェアハウスをみると「成長期」に入り少し落ち着いた感があります。

 

シェアハウスが東京から地方へとシフトしていることからもわかるように、ある程度都内での成長は鈍化傾向にあるように見えます。供給側も大型物件を増やし続け、競争が激しくなり、多種多様なサービスを導入して競合他社と差別化を図っています。

 

全体的に利益がでにくい体質になりつつあります。年齢層を上げたり、付加価値を付けることで利益を出そうとしていますが、近いうちに供給過多になるかもしれません。

 

日本は人口が減少を始めますが、マンションや新築の戸数は年々上昇しています。そんな中入居者を右肩上がりで増やしていくのは難しいものがあります。

 

そもそもターゲットは交際相手がいない独身者、共同生活がストレスにならない人に限定されるためターゲットがある程度絞られてしまいます。すでに交際相手がいて、家賃を節約したい場合は同棲生活をスタートした方がはるかにコスパが高いです。

 

また、シェアハウスに住んで出会ったカップルも結婚を意識するようになれば、シェアハウスを出て賃貸で生活します。

 

今後も市場が拡大できるかどうかは、子供がいるシングル世帯や、すでに結婚した夫婦なども住まわせることができるかどうかが重要になります。実際にこうした物件も何件か生まれつつあります。

 

もしかしたら今後は、独り身の高齢者層もターゲットになるかもしれません。高齢化社会が進む日本では、唯一この層だけが全体のパイが大きくなり続けます。この層を取り組み始めると爆発的にシェアハウスが拡大するかもしれません。その場合は、シャアハウスではなく別の名前が付けられているかもしれませんが。

 

日本に他人との共同生活は合わないと考えている人がいますが、そんなことはありません。江戸時代では長屋に住んでいたため、共同生活が当たりまえでした。

 

共同生活するかプライベートな空間を重視するかは、価値観の違いよりもそのときの物価や経済状況に大きく依存します。

 

年収300万円時代にマッチした生活スタイル

 

多様化が進んだシャアハウスですが、現代の年収300万円時代にマッチした生活スタイルのため収入が低い層には今後も人気が高まると思っています。

 

その反面付加価値を重視した値段が高い物件は少し否定的に見ています。

 

わたしがシェアハウスに住んでいる理由は職場に近い一等地に住めて、家賃が安いからにつきます。東京に住んで通勤時間に40分も50分も掛けるのは、やはり時間と労力の無駄でしかありません。

 

ただでさえ平日は自由な時間がないのに、1時間半~2時間を電車に乗って過ごしてしまうと大きなストレスになります。

 

だからといって、一等地に1Kを借りれるほどお金を稼いでいるわけではないので、シャアハウスのドミトリーという選択になります。

 

生活水準を調整できることのメリット

 

シェアハウスの利点は生活スタイルを自由に変えられることです。

 

やはり東京で働く独身サラリーマンであれば、通勤時間を短くした方が仕事のパフォーマンスが上がるため、職場に近い場所に住むべきです。一日に朝から電車で1時間消耗してから仕事を開始する人と、徒歩10分で通勤して仕事を開始する人とでは1年間の仕事のアウトプットに大きく差があります。

 

前者は帰宅後もゆっくりと時間を過ごすことができますが、後者は疲れて家に帰るだけの生活になります。

 

ただたとえドミトリーに住んでいても、やはり東京の一等地だとそれなりの値段がします。東京の郊外で同じようなサービスよりも割高です。感覚としてはスペース代に2培近い値段の差があります。

 

サラリーマンは職場によって住む場所が制限されてしまいますが、働く場所を制限されないフリーランスになればその限りではありません。

 

フリーランスにとっては、郊外のドミトリーに移動すれば月に3万円程度で部屋を借りることができます。フリーに移行してもそれなりの収入を稼げるのであれば、大浴場やスタジオ、図書館やカフェが付いているシェアハウスの個室を借りて、住居兼職場にすることもできます。

 

このようにシャアハウスは働き方や、収入に合わせて自由に生活水準を調整できることが一番のメリットになります。

 

逆にいうと今までの独身者は、会社の社宅がなければ賃貸を借りるという選択肢しかありませんでした。1Kの相場は大概どこも一緒なため、低所得者には職場が離れていても郊外に住むしか道はありません。

 

大手企業は住宅手当を出してくれるところは多いですが、中小企業だとほとんどありません。

 

通勤に1時間もかけて毎月6~8万円も払うのは本当に馬鹿げています。本当に良い時代になったなと思います。