最終的にはサラリーマンを辞めてセミリタイアすることを目標にしています。
しかし、サラリーマンという職業は働く期間が長い程メリットを享受できるようになるので、続ければ続けるほど辞める理由を探すのが難しくなってしまうものです。
先日、仕事内容が評価されて年に一回の決算会のときに表彰されました。
昔はサラリーマンなんて早く辞めて独立しよう!と意気込むときもありましたが、今ではそんな気持ちはまったくありません。むしろサラリーマンの仕事でも不労所得と同じように、どうやったら楽をして時間給を増やせないかを考えて楽しむほどです。
残業するのが唯一のストレスでしたが、そのストレスもなくなってしまいました。気持ちの持ちようで見える景色が変わるので、精神は本当に大事だなと実感しています。
昨年の年収は440万円でしたが、2017年は500万円を超えてくるかもしれません。サラリーマンの仕事で500万円を超えればもうそれで合格点です。目標が小さいと思われるかもしれませんが、これ以上の金額は何も望みません。
どうやってサラリーマン収入を増やすかというのは、もはやどうでもよくて、どうやって給与以外の収入源を増やすか、どうやって支出を減らすか、ということに労力を使います。
2017年はおそらく年収500万円
今年から都内勤務になるため物価手当で非課税で3万円増えます。加えて昨年や一昨年の昇給額のまま上昇すると、だいたい500~515万円程度に落ち着きます。
不況不況と言いながらも、感覚としてはサラリーマン全体の収入が増えている傾向にあります。インフレの影響が強いのか、本当に景気がよくなったのか、それとも一部の業界だけの話なのかはわかりませんが、少なくともわたしの周りではそのように感じます。
会社の売上げは毎年上昇傾向になります。
物価手当が付くといっても地方から都内に移り住み、物価が高いところで生活するだけなので大きく得をするわけではありません。非課税で3万円増えても、この金額だと若干損をするくらいです。
家賃の安いシェアハウスに住んで職場から徒歩圏のところに住むので実質得はしますが、もしも普通に家具を揃えてアパートを借りて暮らせば損をする金額です。
500万円に達するのは毎年の昇給額に加えて物価手当を貰えるからというのが大きいですが、それでもこの金額で東京に戻るというのは、個人的には感慨深いものがあります。
5年前と今の年収を比較して
いまのところで仕事をする5年前は、東京でサラリーマンをしていました。実はこのときには、東京のサラリーマンは割に合わないと思い実は一度東京を去っています。
その時の年収は330万円程度で、しかも残業代が付かない職場で長時間労働をしていました。
地方実家暮らしならこの金額でもそれなりの生活ができますが、東京で一人暮らしでこの金額というのは相当ツライです。どれだけ節約しても月に2~3万円程度しか手元に残りません。安いからという理由でシェアハウスで暮らしていましたが、できる限り安いところを探すと職場から離れた郊外になります。
職場まではドアツードアで1時間くらい、節約してもお金が貯まらず通勤で往復2時間以上も消耗、しかも残業代なしで家に着くのは夜の10時とか11時という生活。1年間頑張って生活しても、決して贅沢な生活をしているわけではないのに、一年で貯まるお金は20~30万円程度。
この頃は貧困化する若者、そんなタイトルの本ばっかり読み漁っていました。
こんな生活は割に合わないなと思い東京を離れ、海外で働ける今の会社に転職しました。それが周り回ってまた再び東京に戻ってくることになります。
人生って何が起きるかわからないなと思います。
当時より年収も170万円増えて貯金もある、職場までの通勤も徒歩圏、たいしたこないと言われればそれまでですが、私には少しリッチになった気分です。
年収170万円増というと年間で34万円、月に換算すると毎年の昇給で2万8千円ずつ増えたことになります。1社目の会社で働いたとき初めての昇給がたったの3千円でした。
これが初年度ならいいですが、この先もずっと3千円と先輩社員から聞いたときの衝撃は忘れられません。まぁ役職が付けば変わるんでしょうが。
社会人になったばかりで経験や知識は皆無でしたが、こんな仕組みの会社では何年働いても稼げるわけがない、と思っていました。
環境が合わないと思ったら転職した方がいい
やっぱり環境は大事なので、自分に合わないと思ったら変えるべきです。時間は有限なので時には大胆な決断も必要になります。石の上にも3年ということわざがありますが、3年という数値には何も根拠がありません。
この言葉があると、最低でも3年間はもう少し頑張って仕事をするべきか、それとも早く見切りを付けて次の場所に進むのが正しいのか、という葛藤に必要以上に苦しみます。わたしは悩みに悩んだあげく後者を選択しました。
いくら個人の能力が高くても、会社が儲けられる仕組みを持っていないと難しい。経験値がある中途で入るのなら、自分で現状を打開して成功できるかもしれませんが、経験値がない新人ではまず無理です。
そんな能力があればサラリーマンという道を選択していません。
いくら経済状況が良かろうが悪かろうが、お金を稼げない理由というのがちゃんとあって、当事者たちがそれに気付いている可能性は極めて低い。そういう人たちの下で働く若い子は率直に不幸でしかありません。とくに技術職という専門的なスキルが必要な職種では。
1社目の会社ではお客さん先に常駐して仕事をしていました。仕事を教えてくれる人も含めて周りはみな別の会社の社員です。自分の上司とは一度たりとも一緒に仕事をしたことがありません。
この上司がどれだけ仕事できるのかも知らない、この上司はどうやってわたしの仕事の評価を付けるつもりなんだろう。
数字が目に見える営業職や、アルバイトなどの接客業であればそれでもいいのかもしれません、しかし技術職にとってどれくらい知識があるのか、どれくらい仕事ができるのかというのは、給与に大きく影響を与えなければなりません。
→これなしにどうやってエンジニアは成長していくのだろうか
結局こういう企業は、エンジニアを客先に出向させてお金を稼ぐしか能力がないので、個人のスキルというのはそれほど重要ではありません。
景気が良い時は同じことをやっている他の企業と同じようにそこそこ稼けるけど、ちょっとでも景気が悪くなればすぐに経営を圧迫します。みんな同じようなことをしています。
現状維持を求めたら成長は止まる
昔はお金がないことにコンプレックスを持っていましたが、最近になって自分が恵まれているなと感じます。
大手企業に勤めた大学の友人をみると、入社した時点でそれなりに給料も高く羨ましいなと思う時期もありました。
ですが最近はそう思いません。
給料は高いしたしかに安定しているんだけど、仕事が楽しそうに見えません。人は一度実力以上にお金を得てしまうと、それを失うのが怖くなり現状維持に走ってしまいます。
日本の大手企業に多い一般職という仕事は、安定している反面その企業以外では能力を発揮できる機会がありません。にもかかわらず辞めてほしくないという会社側の都合で実力以上の対価を得てしまいます。
仕事が合わない会社を辞めたいと思ったときも、必要以上に安定しているため辞められないというのは、物凄くストレスが掛かることです。
その点中小企業というのは、良い意味でシビアに評価されます。実力がなければ評価されることはないため、高いモチベーションを保たなければなりません。
もっと楽に働きたい
サラリーマンの収入というのは、「働く時間x仕事の責任」だと思っているのでこれ以上負担を増やしたいとは思いません。働く時間が増えて身体を壊したくないし、仕事の責任を増やして精神を病みたくもありません。
ということで、今年の目標は仕事の負荷を減らしつつ収入源を増やすことを目標にします。
生きさせろ!難民化する若者たち (ちくま文庫)