セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

ネットワーカーの光と影

 

www.nhk.or.jp


クローズアップ現代でネット・ワーカーという特集がありました。

 

場所や時間に縛られないフリーランスとして最近話題を集めている働き方です。

 

現在大手仲介サイトに登録しているネット・ワーカーは330万人以上、2020年には1000万円を超えるとも言われています。

 

新しい時代の働き方として脚光を浴びていましたが、最近になってようやく負の側面も明るみになってきました。

 

このコラムではネットを通じて仕事を請け負う人のことを「ネット・ワーカー」と定義しています。

 

ネットワーカーに、特に人気なのがクラウドソーシングというサービスです。

 

クラウドソーシングは、ネット使って不特定多数の人々に業務を外注するサービスです。このサービスの最大の利点は、実際に合ってミーティングをすることなく、仕事の依頼も打ち合わせもすべてネット上で行い、業務を完了して報酬を受け取ります。

 

サービスには必ずメリットとデメリットがあります。利用者はサービスの仕組みをよく知った上で使用することが求めれれます。

 

特にインターネットを使ったサービスは、使い方によって得をする側と損をする側の差が激しいのが特徴です。仕組みを理解せずフリーランスという言葉だけを聞いて参入してしまうと、思わぬ罠にはまることになってしまいます。

 

ネットワーカーのメリット

 

ネットを通じて仕事を受注する側のメリットは以下があります。

 

①自分がやりたい仕事を選べる
②好きな時間に働ける
③通勤しなくていい
④打ち合わせがない

 

インターネット上に投稿されている仕事を自分で選ぶので、わざわざ嫌いな仕事を選ぶ人はほとんどいないと思います。朝何時に起きてもいいし、上司にとやかく言われることもありません。

 

朝の満員電車を我慢して通勤することもなくなります。地方に住みながら東京の仕事を請け負う事も出来ます。

 

仕事を発注する側にも当然メリットがあります。

 

企業にとって一番頭が痛い問題は人件費です。必要なときだけ仕事をお願いできるので、人件費を柔軟に調整することができます。

 

高度経済成長期が終わって非正規社員が急増したのを見ればわかるように、企業は正社員を雇うことに慎重になっています。雇用契約を持たずに仕事を発注できるメリットは大きいものがあります。仲介業者に必要以上にマージンを支払うこともありません。

 

クラウドソーシングの相場は安い

 

ここでクラウドソーシングなどを始めとするサービスを利用するにあたって注意が必要になります。

 

それは極端に相場が安いということ。

 

コラムで紹介されている内容によるとあるWebライターの場合、1200字の記事につき600円、仲介料を引くと手取りはわずか480円とあります。

 

あるエンジニアの場合、長時間労働や低い給料が理由で退職ましたが、受注した案件は納期間際の変更や修正が相次いだことで、激しい競争にさらされ、長時間労働で働かなくてはいけなくなった。

 

発注する側からすれば、相手のことを良く知らない不特定多数にお願いすることになるので、自然と重要度が低く単価の低い仕事を大量にお願いすることになります。

 

フリーランスに憧れてこうした働き方に興味を示している人がたくさんいるため、フリーランス同士で単価の安い仕事を取り合うことになります。受注する側の数が増えれば増えるほど、受注金額はどんどん安価になります。

 

ネットワーカーの難しさ

 

インターネットは便利な世の中になった反面、うまく利用しないと怖いなと思う事が多々あります。利用する側に立つことができればいいのですが、利用される側に立つと過度な競争に苦しみます。

 

たとえばITの現場では、開発費をコスト削減するために労働力の安いアジアで開発を行うオフショア開発というのが流行っています。インターネット上にオフショア開発でメーカー向けに仕事の発注の依頼募集するサイトまで出てくるようになりました。(価格ドットコムのようなもの)

 

期待する以上に仕事が取れない企業は、こういう大衆向けのサイトに登録して仕事を獲得しようとしますが、価格競争に走るとその先に待ち受けている世界は暗い未来しかありません。

 

このやり方で仕事を取ろうとすると、自分たちの労働価値を急激に下げていくことになります。すでに労働者が余っていて仕事が取れない状況なので、多少利益が出なくてもいいレベルで単価を設定します。

 

ライバルはみなこのように思っている企業が世界中から集まります。

 

20年前はインドのオフィショアが最安値だったかもしれませんが、5年前はベトナムやスリランカなどの新興国、その次はミャンマーやカンボジア、彼らと同じ土俵で戦うことになります。

 

ビジネスにおいて企業がどこにお金を払うかというと信頼です。これがない以上は労働力を安売りすることでしかお金を得ることができないのです。

 

たとえばエンジニアで独立してもそれなりに高価でフリーランスとしてやっていけるのは、サラリーマン時代に信頼を勝ち取り仕事を回してくれるクラインを複数抱えているからです。

 

何もないサラリーマンが突然フリーで仕事したとしても、うまく回せるほど甘くはありません。

 

フリーランスの注意

 

フリーランスという名前に惹かれて動いても、中身はただの労働者ということも珍しくないのかもしれません。

 

1200字の記事を480円で労働単価を切り売るするよりも、自分のメディアを作った方が長い目でみて得をします。

 

最近注目を浴びるクラウドソーシングですが使い方を考えないと、使い方を考えないと逆に正社員や派遣をしていた時代よりもより貧乏になってしまうのかもしれません。