セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

「年収150万円で僕らは自由に生きていく」を読んで独立を考えてみる

人気ブロガー、イケダハヤトさんが書いた本です。86年生まれの同い年ということもあり、勝手に親近感を持っています。

 

以前読んだ本でしたが、また読み返してみました。

 

ブログをみると短編的ですが、一冊の本として読むと体系的に書かれているので読みやすいです。著書はやはり頭も良いし、文章も上手なので、頭に入りやすいです。

 

この書籍を書いたころは、年収400~500万円でしたが、今では月商数百万円稼いでいるらしいので、これを書いたころとでは、心境はだいぶ変わったように感じます。

 

独立するために損益分岐点を考える

 

会社のために長時間働くのはバカバカしいと考えている若者は増えています。わたしも社会に出て働くようになってから、この意見に徐々に心変わりしていきました。社会全体がそう思う割合が増えたのは、著者の影響が大きいと思います。

 

これを出版された4年前に読んでいたとしたら、素直に同意できていなかったです。

 

会社に縛られたサラリーマンが抱える問題は、会社のために働きたくない、ではそのために収入はどうするのか?という課題が常にあります。

 

これを解決しない限りは、サラリーマン生活から逃れることはできません。一時的に逃れることに成功したとしても、より悪い状況でサラリーマン生活に戻ることになります。

 

そこで、著者が語る生活費の「損益分岐点」を計算するというが、私には斬新でした。

 

今現在会社から得ている給料と同じ金額を稼ごうとしたら、独立のハードルは高くなってしまいます。しかし、生活費がいくら必要かということを考えると、その壁は、決して高くはありません。

 

会社の経営では、損益分岐点とは売上高と費用が等しくなる金額のことを指します。どれだけ売上げが高くても、費用が高いと利益はゼロですという意味になります。

 

これをサラリーマンに合わせると、当たり前ですが1カ月の手取りと生活費になります。


社会人になって仕事を始めると、給与明細の給料の数値ばかりを気にして、なかなか生きていくために必要な生活費という観点で、自分の現状を見なくなります。

 

わたしも会社から貰う年収を増やすためには、何をすればいいのか、という目線でしかお金を見ていませんでした。

 

たいして給料が増えていないのに、良い車に買い替えたり、借金をして欲しい物を買ったりと、必要な生活費を上げてしまいます。

 

不必要なものを剥ぎ取り、生活コストを切り下げていけば、独立へのハードルは下がっていきます。副業で損益分岐点を超えるようになれば、成功する可能性もグンと上がっていきます。

 

少し厳しい言い方ですが、サラリーマン生活に嫌気がさしていたとしても、収入の限度額いっぱいで借りられるだけの住宅ローンを組んだ人は、手遅れかもしれません。

 

住宅を購入してしまうと、転職先も固定されるし、生活コストを下げることができないため、独立へのハードルはとても高いものになっています。

 

現状を打破するためには、リターンが大きなビジネス(投資)を始めないといけないですが、大きなリターンを狙いにいくと、失敗するというのは、投資の世界では定石です。

 

独立するためにまずは準備期間が必要

 

サラリーマンが独立してフリーランスとして生きていくためには、それなりに準備期間が必要です。著者はいきなりサラリーマンを辞めても、なんとかなると言います、しかし、心に余裕がない状態で、やり続けるという方法はあまりスマートではない気がします。

 

マンガやドラマのサクセスストーリーをみると、追い込まれた状況でいかに現状を打破するかが、物語りを盛り上げ視聴者の興味を惹き付けますが、現実の世界ではあまり通用しないように思います。

 

プロジェクト開発でも、スケジュールに追われて余裕がないチームというのは、常に対応が後手にまわって、より悪い方向にモノゴトが進んでいきます。新しいやり方を試そうにも、余裕がないため、とりあえず現状維持に走ってしまいます。

 

対して余裕があるチームは、顧客が満足するより良いサービスを考え、新しい技術や開発手法にも積極的にチャレンジしていくため、チーム全体のレベルが底上げされていきます。

 

サラリーマンで安定した収入を得て、精神的に余裕がある状態でお金を稼げることが、普通のサラリーマンにとっては、定石のサクセスストーリーです。わざわざイバラの道に自ら進み、自分を追い込むメリットというのは、ないように感じます。

 

実際に著者も、サラリーマンを辞める前に、ある程度ブログで稼ぐ事に成功し、ソーシャルビジネスの仕事をしていたため、この分野に精通しています。追い込まれた状況でゼロから始めることはしていません。

 

ドラマの主人公ではない普通の人にとって、貯蓄したお金を切り崩していくのは、ストレスでしかありません。

 

必要な生活費から段階的的に独立を目指す

 

いきなり、今と同じ給料を目指すのではなく、年単位で段階的に独立を目指していきたいと考えています。

 

①月3万円~
実家に帰ったとしても貯金を切り崩さないレベル

 

②月8万円~
東京の郊外の格安シェアハウスでも生きていけるレベル

 

③月12万円~
都内の格安シェアハウスでも生きていけるレベル

 

月に3万円稼ぐ事ができれば、実家に帰っても貯金を取り崩すことなく生活できるので、心理的な余裕が生まれます。長時間労働が回避できず、独立するための準備期間が取れないのであれば、これを選択するのも悪くはありません。

 

独身、車を所有しない、携帯や保険に加入しなければ、必要なお金というのはほとんどありません。

 

そういう意味でまずは、3万円を目標にしています。

 

月に8万円稼ぐ事ができれば、十分ではありませんが、この道でやっていけるという自信が生まれます。サラリーマンを続けたとしても、勤労所得+副業でそれなりのお金が入ります。

 

資産を増やすためにサラリーマンを続けるのもいいし、やりたいことを追求したいと思ったら、思い切ってサラリーマンを辞めるのもありです。

 

まずは、生活するためにいくら必要かを考えると、脱サラするための目標値が具体的に見えてきます。


サラリーマンを続けることのメリット

 

著者や3年でサラリーマンを辞めていますが、30歳までサラリーマンを続けているとそれなりのメリットもあります。

 

会社という組織に属していると、若ければ若いほど損をし、年齢を重ねていくとリターンを得やすい構造になっています。20代の頃に仕事を覚えるために必死にしていた手を動かす仕事も、今の20代にやってもらうことで、実質自分の作業は楽になります。

 

手を動かす作業が減ることで、時間的な余裕が生まれます。

 

また、自分のアウトプット量が下がっても、会社の業績(他人の努力)が上がれば給料は自然と上がっていきます。これもサラリーマンを続けることのメリットともいえます。

 

潰れかけの船に乗り続けることは、スマートだとは思いませんが、乗っている船が安全なら、しばらく乗り続けても損はありません。

 

著者がメディアで語るように、いますぐに会社を脱出した方がいいというのは、少し反対です。