セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年7月に資産500万円でセミリタイアして、海外と日本のデュアルライフを目指します。
現在ネット収入は5000円。働かなくても良い、新しい生活スタイルを実現したい。

エンジニアにとって納期は大事だけど、自分の生活の方が大事なので定時に帰ることにしました

この業界で働いている方だと知らない人はいないと思いますが、エンジニアにとって納期とういうのは仕事をする上で最優先事項になります。

 

毎日遅くまで働いたり、土日出勤したり、精神を病んだりするのは、この納期があるからです。

 

 

スケジュールが遅れていても定時に帰ることにしました

 

システムエンジニアとしてモノ作りは好きだけど、納期がイヤでこの仕事を辞める人は少なくありません。たしかに、仕事が好きだからと言って、家族との時間を犠牲にしたいかと聞かれると、ノーです。

 

最近は、わたしもそう悩むうちのひとりです。基本的には定時に帰りますが、スケジュールが遅れ始めると、定時に帰れなくなるという問題にぶち当たります。

 

自分の仕事が終わっていて定時に帰るのは問題ありませんが、さすがに全体のスケジュールが遅れているのに自分だけ帰るのは、モラルというか道徳心で帰れなくなります。「遅れを取り戻すために、皆遅くまで働いているのに、あなただけ帰るの?」となります。

 

これが原因でストレスになっていましたが、最近ひとつの答えを出しました。おかげでストレスから解放されました。

 

納期は大事なんだけれど、自分の生活の方が大事だな。納期のためにサービス残業をするくらいなら、会社を首になってもいいから定時に帰ろう。(さすがに納期直前は厳しいのうかもしれないですが)

 

冷静になって自己分析してみると、自分は何も失うものがありません。これはある意味、心理的に強力な強みです。

 

家に帰れずに夜中の11時や12時まで仕事をしている同僚と違って、わたしは、住宅ローンもないし、自動車ローンもないし、車の維持費すら払っていません。

 

収入がゼロになれば、携帯と保険を解約すれば月に支払うお金は一切ありません。

 

実家に帰ればまだ両親は共に働いているし、高校を卒業して以来ずっと実家には住んでいないので、歓迎してくれそうです。親孝行をするいい機会かもしれません。

 

もしもスケジュールが遅れているのに定時に帰り、マイナスの評価を得て賞与が半分になるようであれば、転職活動をすればいいだけの話です。

 

もしも首になれば、しばらく実家に帰って半年くらいゆっくりするのも悪くありません。会社都合による退職は、6カ月間の失業手当が発生するので、実家で質素に生活すれば逆にお金が貯まります。

 

資産は500万円近くあるので、しばらくは生活に困りません。

 

幸いこの仕事は若者に人気がないせいか、エンジニアが不足していることもあり、急いで働かなくても需要はありそうです。

 

冷静に自分の状況を客観視してみると、他の従業員に比べて余裕のある立場にいます。もしも自分が家族を支えていて、住宅ローンを払わないといけないのであれば、自分の生活を犠牲にしてでも納期を守る必要があります。

 

しかし、自分はそうではないということです。そう考えると、スケジュール通りモノゴトが進まないことで、いちいちストレスを溜めること自体が、労力のムダだと思い頭がスッキリしました。

 

納期が遅れて顧客の信用を潰したのなら、それは会社の責任です。会社はサービス残業をさせている以上は、少なくともそれをイチ社員のせいにはできません。

 

納期を守るためにスケジュールを伸ばすか、それともお金を払ってでも社員に働いてもらうかは、会社側の判断であって、わたしの判断ではありません。

 

システムエンジニアの仕事をやりたくないワケ

 

一般的にシステムエンジニアの仕事を2~3年以内で辞める人は少なくありません。辞める理由の多くは労働環境の問題です。

 

たいがい納期までのスケジュールは、それほど余裕があるわけではありません。とくに2008年の金融危機のように、不景気になり仕事が先細る中、海外の安い人件費を求める状況にいると、下請けの立場は弱くなります。

 

多少無理なスケジュールや案件でも、顧客には「できます」と言わないと新しい仕事を取ることができません。最近は業界内で景気も良くなったことと、人が集まらないことで、徐々に労働環境はよくなった感はあります。

 

スケジュールは、ある程度バッファは用意していますが、あくまでも作業が順調に進むことを前提にしています。これが一番の問題ですが、見積もりを提出し、開発が始まった段階でも、顧客と定期的に打ち合わせを開いているため、リアルタイムで要望に合わせて仕様が変わっていきます。

 

そうすると現場で働いているエンジニアは、成果物の作成、仕様変更の対応、お客さんとの打ち合わせと、開発期間中は常に負荷が集中している状態です。

 

こんな状態で、エンジニアが残業なしに仕事を終えることは、ほぼ不可能なのが現実です。体力と気力がない精神的に弱い人は、カラダを壊していきます。

 

最近は、エンジニアの人手不足というこというともあり、労働環境はよくなりましたが、やはり残業がなくなることはないように感じます。

 

どれだけ優秀なエンジニアでも他人のチームはコントロールできない

 

若くて仕事にモチベーションを持っていたころは、ある程度自分が上のポジションになりさえすれば、うまくコントロールできるのではないかと考えていました。

 

しかし、現実はそう甘くないことに気付きます。

 

プロジェクトリーダーではありませんが、モジュール(部品)単位のリーダーをやらせてもらっています。規模が大きいプロジェクトになっていくと、部品単位で独立したプロジェクトを創り、最後にひとつの製品として結合してから納品します。

 

わたしは、スケジュールは定時に帰れるかどうかを左右するので、かなりシビアに先のことを考えています。不確実性の高いことは、なるべく早い段階で潰していきます。

 

最初から定時に帰ることを諦めているエンジニアは、安易にスケジュールの線を引きます。そのせいで、自分の下のスタッフが遅くまで残業するということを、驚くほど一切気にしていません。

 

タスクの強弱や優先順位や、最適な配置など考える事なしに、作業がはじまっていきます。

 

スケジュールが遅延し始めると、すべてが最悪の状況になります。対応はすべて後手に回るし、とりあえず動けばいいと楽な道を選択するためバグは多くなるし、働くスタッフのストレスも溜まり、必ずパフォーマンスと質が下がります。

 

わたしはスケジュールにはシビアですが、ストレスを感じて働いてほしくないので、今日まで明日までとか、具体的に「いつまで」に終わってというのは言わないことにしています。本当に優先度の高い作業だけ、いつまでと伝えます。

 

自分の範囲内ではある程度コントロールできますが、他人のところは不可能です。

 

モジュールを結合する段階になって、他のチームの成果物がまったくできていないため、スケジュールに支障がでるようになりました。

 

いくら自分が頑張ってスケジュールを管理したところで、自分がコントロールできない他のところで問題が起きると、結局ムダなんだと気付きました。

 

自己啓発本で、いくら仕事を速く終わらせるスキルを身に付けてもムダだということがわかりました。

 

すべてが順調に進むことはないですが、ただ最初からそう思っていない人がいると、どうしようもないのが現実です。

 

しかもその質が悪い成果物を創ったリーダーは、自分より5つ年上で、役職もあり給料も高いです。内心、「なんであいつのせいでオレのチームまで無収入で残業しないといけないの?」と思い、ストレスになりました。

 

こんなときに、心理関係の自己啓発本を読むと、「他人を変えるのは無理だから、自分を変える」とか、「外に出て一息つく」とか、そういうことは頭でわかっていますが、イラっとすると口や態度に出てしまいます。

 

態度にでると相手も反発するので、お互いに余計イライラしてしまいます。

 

このままではマズイなと思い、冷静になって自分の事を自己分析してみました。そしたら、失うものが何もない自分は、そもそもスケジュールを気にする必要がないという結論に達しました。

 

気持ちが楽になる働き方、長時間労働をやめるという選択肢

 

20代の頃はスキルを身に付けるために夢中になれますが、年齢が30歳を超えてくるとそういうわけにもいかなくなります。

 

他人のために消費する時間は最小限に抑えたくなります。

 

仕事ができるようになり幅が広がってくると、仕事内容を選択したいという気持ちが強くなります。次に転職する機会があれば、自分が強みを発揮できる仕事にしようと考えています。(ある程度心の中では決まりつつありますが)

 

借金でお金に縛られるのが好きな人は、会社にも同じように縛られたいのかもしれませんが、そうでない人までそのリスクを背負う必要はありません。

 

縛られたい人が多数の組織にいるのならば、縛られたくないと思う私の方が組織を出ていくべきなんだなと感じています。これは何が正しいのかというよりも、人それぞれの価値観の問題です。

 

おそらく私がいる組織は、会社のために自分の人生や家庭を犠牲にしても構わない、そういうプライドを持って仕事をしている人たちです。

 

辞めるかどうかを判断するのは、難しく自分が考えるのではなく、会社がきめればイイヤと考えることにしました。

 

客観的に自分を分析すると、会社の仕事は定時までならある程度頑張って仕事ができます。しかしそれを通りこして、スケジュールが遅れたからという理由でサービス残業をするとなると、ちょっと無理かなという感じです。