サラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

勝負の世界で「負けない技術」

 

桜井章一
負けない技術 20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」

 

奥が深くて面白かったです。麻雀の話でしたが、投資の世界に置き換えて読んだら頭の中にスッと入りました。

 

「今の自分のやり方は負けている人のやり方だ」と正直思いました。

 

20年間負けなしというのは、やはり考え方が普通の人と違います。テクニックや手法よりも、自分の感覚や物事の本質、哲学を大事にしています。

 

この辺りは、成功している投資家に通じるところがあります。

 

対戦相手のために、わざと相手の技を食らう!?とありびっくりしました。どういう感覚でそんなことをするのかという感じです。凡人には思いつかないような発想が要所要所にあります。

 

勝負事で勝つためには、自分のことだけではなく、相手の事も考える必要があるようです。

 

 

勝つためには、まず負けないようにすること

 

『勝ち』にいく勝負が欲の支配する戦いだとすると、『負けない』というのは人が持つ本能からくる戦い方だ。

 

負けないための努力はまず、知識やテクニックに頼っている自分を捨てることから始まる。

 

 

勝ちを目指すよりも負けない戦いをすれば、勝てるようになるというのは、ある有名な野球監督の講演を聞いて頭の中にずっとあったことですが、再考させられました。

 

これを株式投資に置き換えると、儲けるために投資をするのではなく、資金を減らさないために投資をする、となります。

 

一見簡単そうに見えますが、この思考に切り替えるのは難しいです。

 

普通であれば、もっとお金が欲しいと思った時に投資を始めます。それなりに資産がある人でなければ、お金を減らさないために投資しようという、発想にはなりません。

 

お金が欲しくて株式投資を始めるのに、お金を減らさないために株式投資をしなくてはなりません。

 

わたしは2009年にお金がほしくてたまらなくて、投資を始めましたが資金を減らしてすぐに退場したことがあります。そのときは、投資なんて全然儲からないじゃないか!と思って辞めましたが、そういう人が大半の世界で投資が成り立っているんだなと、今はわかります。

 

儲けよう儲けようと思って行動してしまうと、冷静に判断できなくなり、お金を失ってしまいます。

 

自分の投資法を見直してみると、明らかに勝ちにいく銘柄を選択しています。業績回復株は、大きく株価が上昇することを期待したやり方です。

 

お金を失わない投資法にも、徐々に切り替えていく必要があるのかもしれません。

 

負けの99パーセントは「自滅」

 

負けの原因をつぶさに見ていくと、圧倒的に多いのは自滅で負けを引き寄せているパタンーンである。

 

しかるべきことをしかるべきタイミングでやらないで、不必要なことばかりしてしまうからにほかならない。

 

 

勝とうとしている勝負相手たちは、みな自ら自滅している。

 

これは納得できる考えでした。株式投資でも日頃から思っている事でもあります。投資の世界でも、勝ちにいこうする投資家はムダなことばかりして資金を減らしていきます。

 

1カ月に何回も売り買いを繰り返して、証券会社に支払わらなくても良い手数料を支払います。売買に掛かるコストを上げてしまうと、より高いパフォーマンスを出す必要に迫られます。より高いパフォーマンスを狙いにいくと、リスクが高くなり損をしてしまいます。

 

また、少し利益が出たからといって、利益確定してしまう投資家も少なくありません。利益を確定してしまうと、2割の税金を払う必要があります。損を確定したときには、損金として処理できるわけではありません。

 

結局のところ、こうした売買コストを考慮に入れると、短期投資家になるか長期投資家になるかという選択は、考える必要もない問いです。

 

多くの投資家の方が、売買の回数を減らせない現実をみると、なるほどなと思いました。


状況が悪い時に修正する力


問題は、自分が悪い状態に陥ったとき、それをいかに修正して『負けない』戦い方をするか、だ。

 

これもとても大事な考え方です。

 

2016年の年初に持ち株が暴落して苦しい局面になりました。持ち株が下がった時は、日々の生活を見直すことで節約に励み、キャッシュを増やす、そして買い増しすることができれば、その後に上昇したときに大きなチャンスになります。

 

しかし、2015年に予想外に株が暴騰したこともあり、調子に乗ってしまい中々軌道修正ができませんでした。月に20万円しか収入がないサラリーマンにとって、ひと月に3ケタ近いお金が動くと、やはり気が大きくなってしまいます。

 

普段は行かないような高めのレストランにも行ってしまいます。

 

悪い状態に陥った時でもすぐに修正できること、そもそも調子に乗ってしまった時点で、まだまだ経験値が足りない証拠です。

 

ビギナーズラックの必然性

 

「難しく考えない」ここにビギナーズラックの必然性がある。人は、ものごとがわかってくるとだんだんと難しく考えるようになる。知識や情報が増え、考えが広がってくると、そこに迷いが生じてくる。

 

まさに2009年に市場から退場した自分のことです。わたしも、株を始めた頃はよく理由もわからず上がって喜んでいました。

 

しかし、1〜2週間、1ヶ月も経つと自然と負けてきます。本を読んで勉強して、こっちのやり方が正しい、あっちのやり方が正しいと手を変えているうちに、有り金がすべてなくなってしまいます。

 

モノゴトはシンプルに考える事が重要だと気付かされました。投資においても、仕事にしても、人生においても。知識は必要だけれども、あくまでシンプルにということです。

 

人間は築いてきたものを捨てることができない

 

まわりの人たちを見ていて思うのだが、人間は、なかなか今までに築いてきた自分を捨てることができない。「得る」という気持ちばかりで「捨てる」という感覚になれない。

 

確証や保障を求めると弱くなる。

 

一番印象に残ったフレーズです。

 

最近は、昔に比べて仕事や人生で悩むことが多くなりましたが、まさにその原因がわかりました。今まで築いてきたものを失うことが怖いと思っているからです。

 

ひとつの場所、会社に5年もいると、手放す気持ちがもったいなくなりますね。同じ場所で仕事をしていると、今まで積み上げてきたものがあるし、やはり楽です。しかしこれに固執してしまうと、新しい挑戦がなくなってしまいます。

 

資産が増えてゆくのはうれしいことですが、今度はそれを失いたくないと思い、必要以上に守りの姿勢に入ってしまいます。現状維持を望めば成長はそこで止まります。失って怖いと思うのであれば、まだそれを手にする実力を身につけていないのかもしれません。

 

まとめ

 

投資の世界も麻雀の世界も、同じ勝負事の世界なので、大きくは変わらないと思います。ひとつの世界で勝ち続けるというのは、並大抵のことではありません。

 

軽い気持ちで手に取りましたが、奥が深くてとても勉強になりました。