サラリーマン投資家
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2020年に大差がつく長期投資

 

「2020年に大差がつく長期投資」

澤上篤人

 

著者は長期投資で資産形成を説き、多くの個人投資家のファンを持つ、さわかみ投信取締役会長です。

 

現在は現場責任者かから手を引いて、新しい社長に任せているようです。

 

著書は本の中で、長期投資の真骨頂は、暴落相場を平然と買い向かうところにある、と述べています。

 

こんかい著者の本を読むのは初めてですが、自分の投資手法に近いものを感じました。

 

似たような投資手法をするファンドマネージャーが、どのようなことを考えて投資をするのか非常に興味がありました。

 

 

長期投資は資産形成に最も有利

 

株式の長期投資による資産形成は、リスクが低く簡単で、誰もが実践でき最も成功しやすい方法です。

 

しかし現実は、短期間で安易に資産を増やしたい人たちによって、長期で投資をする人はそれほど多くはありません。

 

自分は長期投資家だと語る投資家でも、1年も経たないうちに、多くの銘柄を手放してしまいます。

 

FXや商品、株の短期売買で富を築くことは簡単ではないことは、容易に想像できます。しかし、多くの人がこのような方法で資産を形成しようと考えています。

 

宝くじやカジノで一晩にして、お金持ちになろうと考える人も少なくはありません。

 

冷静に考えると長期投資ほど資産形成に優れた手法は他にはありません。

 

書籍では、長期投資について以下のように語られています。

 

「長期投資の真骨頂は、暴落相場を平然と買い向かうところにあると説く著者。
投資は安く買って高く売るだけのこと。今多くの人々が売り逃げに走っているのなら、買っておけばよい。せっかく安値を買わせてもらえるのだ。価値あるものだけだまって拾って置けばいい。相場が下げたから逆張りの買いを入れるのではなく、日頃丁寧にリサーチしている企業の株が、暴落相場で二束三文に売られているときに買えばいいのだ。」

 

投資の世界である程度成功しているファンドマネージャーが、下げ基調にある相場に買いを入れるべきだという考えを読むと、精神的に余裕が出ます。

 

株価が暴落している銘柄に買いを入れることは、想像以上にストレスが伴います。

 

www.eyasu2008.com

 

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さわかみファンドのパフォーマンス

 

さらに、生活者にとってなくては困る企業に投資しようとあります。生活に欠かせない企業は、大規模な価格の暴落でもまたすぐに価格上昇に転じるからです。

 

具体的な例として、震災の時に国民生活に貢献して、大切さを実感した企業を挙げます。エネルギー関連の企業を指します。

 

エネルギー関連の企業などは、国の運営に関わってくるため、たとえ暴落したとしても復活する可能性は非常に高いからです。

 

わたしもインフレ経済を警戒しているので、生活必需品関連の銘柄に目を付けています。


投資に対する考え方について共感するところが多く、さわかみファンドの内容について調べてみました。

 

さわかみファンドで解約が続く本当の理由|投資信託の分配金に騙されるな

 

純資産総額は増えていますが、口座数は2013年から減少傾向にあります。

 

さわかみファンドは、リスクを嫌うインデックス型の運用ではなく、アクティブ運用です。割安と思われる銘柄に積極的に投資し、リスクを取ることも厭わない投資方針です。

 

直近の成績を見ると、2009年だけは、TOPEX(配当込)に対して、20%程度上回る成績を残しています。

 

しかし、その後の成績を換算するとトータルで2%程度、TOPEXより優勢なだけです。

 

この成績が良いか悪いかというと、微妙なところです。

 

アクティブ運用をうたっている割には、物足りないパフォーマンスというのが正直な感想です。

 

特に、大暴落が長期投資の真骨頂とうたうのであれば、2009年から現在は、ハイパフォーマンスを叩き出す絶好のチャンスだったはずです。

 

2008、9年に大暴落で大量に仕込んだ銘柄があるはずです。

 

好パフォーマンスを出したのが、2009年の一度だけだと考えると、マグレだったとも取れてしまいます。

 

アクティブ運用の場合、インデックス投資との絶対値の差が、その投信の優劣を決定します。

 

数値だけみたらアクティブ運用に投資する顧客の期待を裏切っていることになります。その結果、2013年から口座数が減少している原因にあるのかもしれません。

 

アクティブ運用の割に低パフォーマンス

 

さわかみファンドの運用銘柄を確認しましたが、アクティブというより、守りの姿勢の方が強いのかなと感じました。

 

個人投資家と違って、顧客の資産を預かって投資をするため、これは仕方のないことなのかもしれませんが。

 

結局のところ、アクティブ運用の投資を買っても、大きな上昇相場のときでさえ、市場平均の2~3%程度しかTOPIXとかわらないのであれば、ちょっと夢がないというか、面白みに欠けるなと感じました。