まだまだ一般的ではないですが、最近新しいワークスタイルが注目されています。
エンジニアの週3日労働です。
エンジニアの仕事は、パソコンひとつでできる専門職なので、他業種に比べて自由な働き方と相性がいいです。
大手企業Yahooは、週3休労働をすでに取り入れています。
このような働き方はこれから先どんどん主流になってきます。
働きたい人はたくさん働けばいいし、働きたくない人は時間を調整すればいいだけの話です。冷静に考えると学校を卒業して社会にでたら、皆が社員になり週5日労働、残業漬けかどうかは企業次第という選択肢しかない事の方が不思議です。
スマホエンジニア、週3勤務95万円
リモートワークに副業、週3勤務可など、時間な場所にとらわれず、多様な働き方を提案する転職サイトがでてきました。
レバッテック
未来の転職求人マガジン、パラフト
「週3日」で検索すると、17件の案件がヒットしました。月に95万円とかなり高額な案件から、45万円のものまであります。今後はもっと増えそうです。
レバテック
週3日で95万円はかなりプロフェッショナルな領域です、ただ大事なのはそういう選択肢があるということです。
資産運用のアプリ開発という興味深い案件もあります。
趣味の投資に関連する仕事が本業でできたら、これはこれで楽しそうです。金融関係のエンジニアがわたしの天職なのかもしれません。
来年あたり実際にコンタクトして、試してみようかと思っています。
実際に応募してみたけど、
「週5日フル常駐型の案件を中心に取り扱っております」
と紹介してもらえなかったという例もあるようです。
「週3日OKの仕事」という甘い言葉につられてフリーランス登録したら「そんな仕事ない」と言われた – tomeapp
非効率的なエンジニアの開発現場
少し情報を集めてみると、かなり多様な働き方が社会でも認められてきたように感じます。
とくにIT業界は、変化がはやい業界なので、他の職種よりも受け入れられやすいのかもしれません。
わたしはエンジニアの仕事が好きです。
ゼロから新しいモノを作るのは、やはりやりがいがあります。この仕事を選択してよかったなと思う事はたくさんあります。
合理的な考えが好きな自分にぴったりです。また、海外のプログラマーともたくさん知り合いになれました。
しかしその反面、業界の下請け構造の仕組みは嫌いです。IT業界だけではありませんが、徹底した顧客至上主義です。
できればこの下請け構造の仕組みから脱出して、柔軟な働き方にシフトしたいと思っています。正直日本の下請け企業で働くのは、非常にストレスが溜まります。
若いうちは、ある程度社内の仕事に集中して取り組めますが、経験を重ねるとどうしても社外とのやりとりが増えます。
スケジュールを顧りみない顧客と話をしていると、当然ストレスもたまります。
顧客ひとりの意見で、開発現場は常に苦労しています。
2人か3人の決定権をもつ人同士が、さっさと決めてくれたら楽なことでも、日本人はわざわざ会議室に集まってだらだらと物事を決めるのが大好きです。
会議前に資料の内容を目に通しておけばいいものを、会議に出てはじめて資料を見て、はじめて聞いた話だという顔を平気でします。
何日も打ち合わせてして作ってきたデザインが、スケジュールの後半にもかかわらず、最期に参加してきたたったひとりの顧客の意見で、またゼロから検討ということもあります。
デザイン自体人それぞれの好みがあるので、すべての人が満足するものなんて到底作れません。最期に会議に現れた顧客が、さも自分の意見は真新しく、合理的だと満足げな顔をします。
このデザインを提案したのは、あなたの部下なんですけど、もう少しそちらで話し合ってください、としか言いようがありません。
顧客の中ですら意見が割れているものを、開発現場がどうやって調整したらいいのでしょうか。
プログラムはおもちゃを組み立てるような類のものではありません。プログラムができない開発者は、中でどうプログラムが動くのかわからないので、非効率で好きなことを言います。
アイテムをドラッグして配置した画面ではなく、開発者がプログラムして作成した画面です。
直しては誰かが意見をいい、また直しては他の誰かが意見を言いの繰り返しです。直すのは外国人スタッフですが、これらの無駄な日本人のやりとりを、彼らになんと説明できるでしょうか。
こんな仕事のやり方なら、優秀な人材ほど会社を去っていきます。
ホリエモンは会議の時に、
「書いてあることはわざわざ説明しなくていい、時間の無駄だ」といいます。
プロフェッショナルが集まれば、仕事のストレスはだいぶ減ります。そうでない人たちとは、できる限り距離を置くべきです。
ワークスタイルはその人の価値観で決まる
最近は、心底下請けで働くのが嫌になりました。新しい仕事のスタイルは歓迎できます。
これが我慢できるかできないかは、結局その人の性格によります。時間がすぎれば我慢できる人もいれば、そういうものだと諦める人もいれば、ストレスを溜めながら賞与をもらえば満足するのか、人それぞれの価値観です。
わたしはこういうタイプの人間でないということが、よくわかりました。
柔軟な仕事の仕方を選べるという点でも、エンジニアの仕事を選んでよかったことのひとつです。
ITはよりプロフェッショナルな世界へ
これから先、ITの世界はより柔軟でプロフェッショナルな世界になると思っています。
映画を作成するときに、お金を出すクライアントがいて、監督や脚本家がいて、彼らが役者を決め、アシスタントを大量に集めます。そして、ひとつの作品ができれば現場は解散します。
アシスタントは監督や脚本家になりたいので、給料が安くても文句をいわずに働きます。その代わりに彼らから仕事のやり方、クリエイティブな思考を盗みます。
ITの現場でもクライアントがいて、プロフェッショナルが直接雇用し、大量にプログラマーを集めます。ひとつのプロジェクトが終われば、保守チームを残して解散します。
仕事があってもなくても、週5日会社のデスクに座っていないといけないというのは、あまりにも非合理的です。
フリーランスという形態は、時代にあった働き方です。
優秀なエンジニアが個人事業主という形態で働くと、計り知れないほどのメリットがあります。サラリーマンで働くと社会保障費の増加に伴い、税金は右肩上がりに上昇していきます。
自分で税金をコントロールできないと貧乏になっていきます。
人生に楽な道はないけど、できるならもっとゆるく生きたいです。