サラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

キプロスに続いてインドでも事実上の預金封鎖か

 

インドのモディ首相は11月8日午後8時にテレビで演説し、現在流通している高額紙幣を廃止することを発表しました。

 

ハフポスト

「4時間後に紙幣が使えなくなります」インド首相が突然発表 なぜ?

 

廃止は高額紙幣にとどまっていますが、過去に日本も同じようなことをしています。

 

「発表翌日の17日より預金封鎖し、従来の紙幣(旧円)は強制的に銀行へ預金させる一方で、1946年3月3日付けで旧円の市場流通の差し止め、一世帯月の引き出し額を500円以内に制限させる等の金融制限策を実施した。」

 

単純に日本のマネをしたのかもしれません。

 

 

 

世界最悪レベルのインド政府

 

インドはとても素晴らしい国で、普通の海外旅行ではできないエキサイティングな体験ができ、一生に一度は訪れるべき国のひとつです。

 

わたしはインドが大好きです。インドを訪れた世界中の旅行者で、インドに圧倒されない人はいません。

 

旅行で訪れるだけならエキサイティングな体験ができますが、しかし、仕事で働くとなると世界最悪レベルの労働環境です。たちまち、インドの非効率的なシステムに取り組まれてしまいます。

 

投資家のひとりとして、大切なお金をインドに投資したいとは思えません。

 

インド政府は常に問題を抱えています、政府はお金を稼ぐ能力がなく、政府債務は常に増え続け、貿易収支も悪化しています。

 

インド政府は自国の競争力のない製品を守るのが好きだが、そのおかげで国民は常に貧乏です。

 

保護主義が自分たちを余計、貧しい生活をさせていることに気づいていません。電気屋に行ったら、5年落ちの海外のPCと自国製品のPCが棚に並びます。

 

自分たちの製品が、海外の製品に勝てないことを知っているからです。

 

多くの優秀なインド国民は、アメリカや他の先進国に移りすみます。

 

インドがIT大国で、どれだけ優れたソフトを開発する能力があったとしても、駅に券売機が置かれることはありません。いつ駅にいっても非効率なチケット売り場に、長蛇の列ができています。

 

10分電車に乗るために、チケットで30分並ぶ必要があります。

 

政府が管理しているすべてのサービスは劣悪です。

 

高額紙幣の停止とは

 

流通がストップした高額紙幣とは、500ルピー札と1000ルピー札の2つです。高額といっても500ルピーは日本円で800円しかありません。

 

500ルピーはどこにでも流通しているし、多くの人が小さな商店でさえ使用している普通の紙幣です。

 

モディ首相は今回の対処を以下のようにコメントしています。

 

「ブラックマネーと腐敗が、貧困撲滅の最大の障害となっている」とテレビで演説。偽造紙幣や汚職、資金洗浄などの根絶が目的だとしたうえで、「パニックになる必要はありません。あなたのお金は残ります」などと、国民に語った。

 

国民にパニックを起こしてほしくないので、表向きは当然そう言います。

 

事実、インドは世界でもっとも官僚の汚職がひどい国です。

 

現金でお金を保有され、マフィアや汚職などで、裏でお金が使われると政府は管理できず、税金を取ることができません。

 

しかしこの安易な解決策が、汚職にどれだけ効果をもたらすでしょうか。

 

逆に、富裕層は余計政府を不信になります。

 

人々が銀行にお金を預けないのは、汚職や裏金が原因ではなく、インド政府が信用できないからです。

 

だからこそ多くの富裕層は、インドの銀行にお金を預けたくありません。

 

ある程度資産ががある国民は、まとまったお金を手にすると、ゴールドを買うかスイスに口座をつくって、せっせと外貨を溜め込みます。できるかぎり、インド政府に資産を把握されたくありません。

 

高額紙幣廃止の理由は政府にお金がないから

 

表向きは、ブラックマネーと腐敗ですが、政府にお金がないからです。

 

インドの政府債務残高は右肩上がりに上昇を続けています。

 

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世界経済ネタ帳

 

1990年に5兆インドルピーあった借金は、2008年に41兆、2016年に102兆まで上昇しています。アメリカ政府や日本政府よりも伸び率は高いです。

 

対GDP比では67%と、それほど高くはありません。

 

しかし、インドはドルを世界の基軸通貨とするアメリカと違います、日本のように自国の国民が支える借金でもありません。

 

インド政府は常にお金がありません。

 

投資家ジム・ロジャーズ氏によると

「インド政府の政策は評価できるものはなく、事態を悪化させている。為替の統制は間違いだし、金の規制も間違いだ」

 

高額紙幣の廃止の一番の目的は、税金を絞り取ることが一番の目的です。

 

こういう思い切った政策を成功させるために、政府はまず一般国民を味方につける必要があります。

 

2013年にキプロスが預金封鎖を実行しましたが、最終的に課税したのは貯金額が10万ユーロ(1100万円)を超える層だけです。

 

一般国民のお金を徴収すると、暴動が起き事態の収拾がきかなくなるからです。

 

www.eyasu2008.com

 

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インド人なら今すぐインドを脱出するべき

 

インド人の友人の今回のことを話しを聞くと、それほど事態を重く見ていません。

 

理由は単純で、多くの市民はモディ首相を信頼しています。実際に汚職や賄賂が横行している政治家の中で、クリーンなイメージがあります。

 

「家族に頼んで、銀行にお金を持って行ってもらったよ」

 

程度の感覚です。

 

高額紙幣の使用停止は、ブラックマネーと腐敗に効果があり、わたしたち国民のためにやってくれたと考えています。

 

まあ、経済や歴史に興味がない普通の人は、そう思うでしょう。

 

賄賂や汚職は、インド政府の結果であって原因ではありません。高額紙幣を停止したら、ブラックマネーの問題が解決するのか疑問です。

 

お金を稼ぐ事ができる優秀な富裕層が国を離れるだけです。

 

今回のことは信用されているモディ首相だからこそ、大きな混乱もなく迅速に実行することができたのかもしれません。

 

しかし自分がインド国民であれば、21世紀にもなってこのような事を平然と行う国に、大切なお金の管理をしてほしいとは思えません。

 

「5000円札があと4時間で使えなくなります、
新札を発行するまで、とりあえず銀行にお金を預けてください。」

 

と突然発表するような国の銀行に、大切な全財産を預けたいと思うだろうか。

 

投資家ならすぐにでも、荷物をまとめて国を逃げ出す必要があります。

 

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