セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

経済や歴史が70年周期で動く理由

 

戦後から70年が経ちました。経済や歴史は70年周期といわれていますが、確かにその通りだなと感じることが多くなりました。

 

現在の金融界は世界が大量に国債を発行した1920年代によく似ています。

 

アメリカ大統領選挙のトランプ氏の人気をみると国民にポピュリズムの士気が高まっているように見えます。

 

日本でも大きな歴史の節目である終戦から70年が経ちました。憲法9条の改正や社会保障制度など、多くのシステムが崩壊しようとしています。

 

制度は所詮人間が作ったものです、その人間の寿命が70年しかないことを考えると、制度が崩壊するのも不思議なことではありません。

 

 

70年周期説とは

 

70年周期説とは、長期の歴史を振り返ってみると、およそ70年程度のサイクルで「制度破壊」や「価値観の破壊」が起きているという説です。

 

例えば1945年の終戦から70年が経ちましたが、日本人の戦争に対する考え方は明らかに変わっています。

 

近年は、時代の流れに合わせて憲法9条の改正を求める声が高まっています。戦争がないのは当然喜ばしいことだけれども、日本も軍隊を持つ必要があるという主張です。

 

戦争に対する憎悪の感情はやはり年々薄れてくるものです。当時戦争で苦しんだ人の数は人間の寿命によって時が経てば減っていきます。

 

有事の際に軍隊を持たなかったせいで、日本国民の大半が命を落とす可能性があると考えると、憲法改正が必要だという主張も納得できます。

 

終戦からさらに70年さかのぼると明治維新です。明治維新ではそれまでの江戸時代の封建社会が崩れ、資本主義社会に大きく転換していきました。

 

さらに70年さかのぼると、松平定信の寛政の改革です。旗本・御家人の負債救済を目的として実施された政策です。

 

こうしてみるとたしかに70年ごとに大きな時代の変換点を迎えています。(45年周期という説もありますが)

 

現在の経済は1920年代に似ている

 

経済という周期で世界をみても、現在の状況は1920~30年によく似ています。

 

投資家のジムロジャーズ氏は、1920年代が終わると利回りを求めて米国にマネーが流入した。そしてFRBが利上げするとさらに米国にマネーが流れ込み、これが巨大な市場バブルを発生させた。

 

その後は周知の通り、1929年のウオール街の大恐慌、そこから景気が回復することなく、40年代の世界大戦へと歴史は動いていきます。

 

現在も世界中の先進国が低利回りです、そしてアメリカが金利を上げれば米国に資金が集中します。世界的な中央銀行による量的緩和でバブルが生まれましたが、2008年よりも深刻な状況に陥っています。

 

1920年代も現代と同じように金融業界は混乱していました。

 

また、最近の世界的なポピュリズムの高まりについても20年代に似ています。

 

ポピュリズムとは、政治に関して理性的に判断する知的な市民よりも、情緒や感情によって態度を決める大衆を重視し、その支持を求める手法、あるいはそうした大衆の基盤に立つ運動のことを指します。(コトバンク)

 

アメリカで人気を集めているトランプ氏は、既存の政治家を激しく批判することによって、中産階級や低所得者の大衆を味方に付けています。

 

庶民の素朴な常識によってエリートの腐敗や特権を是正するという方向にむかうとき、ポピュリズムは改革のエネルギーになります。

 

大衆の欲求不満や不安をあおって、支持を集めるという手法が乱用されれば、民主政治は衆愚政治に堕し、庶民のエネルギーは自由の破壊、集団的熱狂に向かう可能性も否定できません。

 

人類史上最大のポピュリズムはアドルフ・ヒトラーに独裁権を与えたドイツ国民の事例です。

 

結果的にヒトラーの政権は暴力と武力にものを言わせる独裁政権でしたが、政権および独裁権を得るまでの経緯は、きわめて民主的な手続きを踏んでいます。

 

ヒトラー政権が大きな好機となったのは、1929年の世界的な金融恐慌です。不況でなにもできない保守的政権に不満を持つ国民を味方に付けることで、急激に支持率をあげていきました。

 

トランプ氏とヒトラーを結びつけるのは少し乱暴ですが、世界的にポピュリズムが高まっていることは否定できません。

 

戦後から70年、現行のシステムは崩壊する

 

個人的な見解ですが、どうして歴史の流れが70年周期になるのかというと、人間の寿命がそもそも70年程度だからです。従来の制度は人間が作ったものです。

 

戦争が起きたので戦争をしない法律を作ったとしても、それを創った人たちはこの世からいなくなります。いくら私たちの祖父世代が実際の戦争の悲惨さを教えてくれたとしても、その人たちがいなくなれば実体験を伝えきることはできません。

 

戦争の悲惨さよりも、現実的にどう生きていくかという問いに、現代なりの答えを出す必要があります。

 

憲法改正以外にも、社会保障制度の増加に伴い増え続ける国の財政赤字、超高齢化社会による年金制度の崩壊など、制度が作られた頃とは明らかに状況が違っています。この制度をなんとか維持するよりも、多くの若い人は新しい制度を求めるています。

 

これがベーシックインカムになるのか、それともより新しい仕組みが誕生するのかという話です。

 

2013年から進めているアベノミクスは、制度の崩壊を加速させる起因になったと思っています。

 

アベノミクスによる大規模な金融緩和を始めたことにより、もう後戻りはできなくなりました。うまくいかなければ元に戻すというレベルの話ではありません。

 

現行の制度ではうまくいかないことを知っている人たちは準備を始めています。

 

戦後から70年が経ちましたがこの10年以内に、多くの制度が崩壊し新しい仕組みが生まれるような気がしています。

 

1920年代になにが起きたのか歴史を勉強しようと思います。