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日銀の保有国債400兆円突破 どこまで上昇する?

 

とうとう日銀の保有国債が400兆円を超えてきました。黒田総裁がトップに就任してからわずか3年間で突破しています。保有額は3年で3倍を超えています。

 

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日銀の保有国債、400兆円初突破 黒田緩和で3倍超増 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

2018年には日銀の国債保有率は50%を超えてきます。市場の半分の国債を日銀が買い占めるようになると、国債の流動性が低くなり暴落する可能性が高くなります。

 

国債が暴落すると金利は大きく上昇します。

www.eyasu2008.com

 

 

日銀の国債保有率の推移

 

1997年は市場全体の国債が291兆円、うち日銀の国債保有はわずか32兆円だけでした。

 

年代、市場全体、日銀、保有比率
1997年、291兆円、32兆円、11%
2000年、391兆円、46兆円、12%
2003年、555兆円、81兆円、15%
2006年、674兆円、75兆円、11%
2009年、678兆円、50兆円、7%
2012年、783兆円、90兆円、11%
2015年、911兆円、288兆円、32%
2016年、951兆円、368兆円、39%

 

2013年から日銀の保有率が急激に増加しています。2008年には58兆円でしたが、わずか8年で6倍まで膨れ上がったことになります。

 

黒田総裁は緩和策に限界はないといっています、理論の世界では限界はありませんが、現実の世界では限界があります。このままのペースで買い進めていけばいずれは、市場に出回っている大半の国債を日銀が買い占めることになります。

 

そしてそうなる前に国債価格は確実に暴落します。

 

日銀内で意見の対立がはじまっている

 

最近は日銀内でも意見の対立が出始めています。先日の日銀の政策会合で、黒田総裁は緩和策縮小についてもあり得るというニュアンスの言葉を残しました。

 

「(新枠組みで)経済や金融情勢の変化に対応でき、政策の持続性も高まる。国債買い入れ額は増減があり得る」

 

国債の買い入れ量について減らすこともあり得ると述べています。対して副総裁は、金融引き締めはあり得ないと述べています。

 

黒田総裁はリフレ派ですが、リフレ派の中でも現在の政策に疑問視する人が徐々に増えてきています。日銀が大量に国債を買い入れることによって、財政ファイナンスは急激に悪化しているからです。その割に、市場に与える効果は微量です。

 

政府が目指している金利0%、物価2%目標という政策は明らかに矛盾しています。経済では常識の話ですが、銀行はインフレ率よりも金利の方が高くなければ赤字になります。

 

この政策で得をするのは政府だけです。

 

人々の生活は破壊されている

 

本来、日本銀行というのは政府からは独立して行動することを求められている機関です。それは政府が通貨を自由に発行するとコントロール不能なインフレに陥り、国が暴走するという過去の過ちからです。歴史上インフレで滅んだ政権はたくさんありますが、デフレで滅ぶ政権はありません。

 

投資家のジムロジャーズは、現在の先進国の政府と中央銀行について批判しています。

 

自国通貨の価値を下げると短期的な効果が得られるので、政治家は特効薬としてこの政策を使いたがりますが、歴史上うまくいった例はない。借金大国はこれからも借金を続けるでしょう。自分たち以外に日本国債を買う人なんていないのに。

 

人口が減り続ける一方で借金は増え、通貨は下落する。インフレが進み、生活のコストが上がる。あなたの暮らしは国によって破壊されているのです。