セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

社員で働くよりも派遣社員が得をする理由、年収414万円の不幸

 

大崎玄長
「やりたいことを仕事にするなら、派遣社員をやりなさい」

 

斬新なタイトルなので目にとまりました。この考えには賛成です。

 

非正規社員の割合が4割を超える時代になりました。これからは社員(サラリーマン)ではない人の働き方の方が主流になってきます。

 

社員でもたいした給料しか稼げず、人間関係の問題やサービス残業で自分の時間を持てないくらいなら、いっそのこと時間が決められている契約社員として働いた方が得するというのは十分に納得できるひとつの解です。

 

派遣イコール安定ということはありませんが、社員イコール安定という壁もすでに崩れているようなものです。どちらにしても安定していないのなら、社員で消耗するよりも派遣で生活費を稼ぎながら自分のやりたいことを探した方が、精神的にも金銭的にも豊かな人生を送れます。

 

その方が豊かなのは、単純に時代がそのように流れているからです。

 

 

 

派遣社員で働くことのメリット

 

2014年に非正規社員の割合が4割を超えました。87年に15%、2000年に28%だったことを考えると急激に上昇しています。5割を超えるといことは、民主主義の世界では社員よりも非正規社員の方が市民権を持ちます。

 

正社員が85%の時代は、労働法は単純にサラリーマンのために作られます。

 

非正規社員のうちパートタイプは5割程度です、ということは派遣や契約社員で働く労働者は全体の2割近くになります。

 

著者は派遣として働くことのメリットを以下のようにあげています。

 

・経験はないけれど、やってみたい仕事がある
・何に向いているかわからない、いろんな職種を経験したい
・サービス残業はイヤ、働いた時間分しっかりお金がほしい
・仕事以外に育児や介護、プライベートの時間も確保したい
・資格取得の勉強や独立開業の準備をする時間がほしい
・とりあえず、すぐ働きたい。もう面接で落ちるのはイヤ

 

非正規社員で働くことの最大のメリットは自分の都合のいいタイミングで働けることです。やりたいことがあって、その道で成功しようと考えている人にとっては最大の助けになります。

 

もし派遣の仕事をしていて、サービス残業をしている、人間関係に悩みがあるのであれば本末転倒です。すぐにでも別の派遣先を探す必要があります。

 

10年で半分の仕事はこの世から消える

 

そもそも現在の私たちの多くは人工知能という大きな時代の流れで、今と同じ仕事をしている可能性は極めて低いです。

 

単純労働の仕事は、近い将来ロボットによって置き換わるため、本人が望むか望まないかにかかわらず多くの人はクリエイティブの道で生きることが求められます。

 

オックスフォード大学の教授があと10年で消える職業となくなる仕事を定義しました。元GoogleのCEOラリー・ペイジ氏は、以下のように発言しています。

 

「人工知能の急激な発達により、現在日常で行われている仕事のほどんどをロボットが行うというもので、近い将来、10人中9人は今とは違う仕事をしているだろう」

 

このように発言する人が増えるということは、こういう将来は実際にはもっとはやくやってきます。

 

先日、囲碁の世界で人工知能が人間に勝ちました。人口知能vs人間で囲碁は「最後の砦」といわれていました。なぜかというと、囲碁は局面が無限にあるため、コンピュータが次の手をサーチツリーで検索する方法が使えないからです。

 

例えば1997年に人工知能がチェスの世界チャンピオンに勝ちましたが、チェスや将棋のマス目は9x9で81マスしかありません。コンピュータからみたらすべての局面を計算して最善策を選択するのは難しことではありません。

 

これに対して囲碁は手が無限にあるため、チェスや将棋のような手は使えません。

 

この問題を解決するために人工知能は過去のプロ棋士の局面を記憶して、勝率の高い手を打つ方法でプロを打ち負かしました。これにより人口知能は、相手の戦法を予測する、打った手を分析する、過去の対戦から似た局面を探すように新しく学習しました。

 

囲碁の世界で人工知能が人間に勝つのは10年先だと言われていました、それが早々と負けてしまったのです。

 

過去に多くの仕事がこの世から消えている

 

10年後に半分の職業が消えることを予想するのは実感がわかないかもしれませんが、実際に過去に多くの仕事がこの世から消えています。

 

1950年に40%以上あった一次産業の仕事は現在5%以下です。代わりに三次産業の割合が倍以上増えて70%近い割合です。

 

消えた一次産業の仕事とは、農業や林業や漁業の仕事です。代わりに新しく生まれた仕事は、小売・卸売・飲食・金融・保険・不動産・サービスの分野です。

 

消えた一次産業の仕事がどこにいったかというと、農産物を輸入するという形で途上国の安い労働者に流れました。現在はITの仕事でも、途上国のエンジニアが先進国の役割を担うようになっています。

 

わたしたちは途上国の安い労働者が仕事を担うことによって、3次産業へ多くの労働者がシフトしました。そのおかげでより豊かな生活を送ることに成功しています。時代の変化についていけず1次産業の仕事にしがみついていたら、いまごろカンボジアやベトナムと同じような国力しかありません。

 

人工知能の誕生は4次産業の世界です。この世界では、人工知能を管理する仕事、IoT(Internet Of Things)を生み出す仕事、クリエイティブな仕事が多数派になります。

 

コンビニやチェーン店が普及したため、多くの個人商店が店を閉じたのと同じような変化です。

 

閉じた世界(個人商店)だけで、変化を望まない人にとっては生きづらい環境です。高度成長期をへて一次産業にしがみついた人たちと同じように、必死に3次産業にしがみ付くだろうと予想できます。

 

これからは働き方を自分で決めるのが主流になる

 

以上のことを考えると非正規という働き方にシフトし、クリエイティブな道を探すということは長い目でみてとても有益です。

 

やりたいことがないからクリエイティブには生きられないといっても、10年後には好きでもない今の仕事で生き残っているかはどうかは正直わかりません。会社にしがみついていればある程度給料は得られるかもしれませんが、先細る世界です。

 

10年後には正規社員の割合は、5割から4割、4割から3割と減っていき、20年後には絶滅危惧種のような扱いをうけているかもしれません。

 

2015年のサラリーマンの平均年収は414万円です。

 

社員でいることの問題は、たかだか414万円のために朝から晩まで必死に働いて自分の時間を持つことができないことです。また、変に安定していると錯覚しているため、なかなか行動に移せません。

 

東京で働いて無駄に高い家賃を払って手元にお金が残らないのであれば、地方の物価が安いところに住んで非正規で生計を立てて、クリエイティブな仕事をした方がよっぽど未来があります。

 

派遣は不安定だという主張は一理ありますが、しかしワークライフバランスや多様化が進む上で検討してみるのはそう悪い選択でもありません。

 

派遣は会社本位ではなく仕事本位で選択できます、クリエイティブに生きる道を探す上でも手助けになりそうです。自分の働き方を自分で選択するというのは、これからは主流になってきます。

 

週4日勤務にしたいならそういう仕事を自分で選ぶべきです。そういう意味で社員は選択肢がまったくありません、勤務地さえ決められないし、すきでもない仕事を任されることがほとんどです。

 

20年後には、働き方も働く場所も仕事内容すら選べないなんてサラリーマンは頭おかしいよね?といわれているかもしれません。

 

これからは非正規の割合が5割を超えるので、民主主義社会では市民権を得るようにもなります。法律も社員より非正規社員よりの法律になっていくことが予想できます。