セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

高齢者が騙されやすい、外貨貯金がダメなワケ

 

世界の株価暴落が現実味を帯びてきました。暴落を過度に心配する人は、国家財政破綻に備えて外貨貯金を始めようと考える人も増えてきます。

 

資産を分散する必要があるほど資金がなければ、外貨貯金はそれほど賢い手段とはいえません。

 

銀行マンから外貨預金なら円定期の何倍もの利息がつきますとか、日本の借金が膨らんでいるため円通貨は不利ですといわれて、外貨貯金を始める高齢者は多いです。

 

しかし、外国為替市場は24時間営業、世界最大の公共カジノと言われています。為替取引は投資ではなく投機をする場所です。

 

 

外貨貯金がダメなワケ

 

外貨貯金で日本人に根強い人気は香港のHSBC銀行ですが、口座を開くために交通費などの初期費用、口座を維持する手数料、通貨を両替する手数料もかかります、また使わない国の通貨を大量に持っていても利便性も悪いだけです。

 

近年ではアベノミクスが大量に通貨を発行するという理由で円安が心配され、「外貨貯金」は根強い人気です。

 

「これ以上円が上がるとは考えられないので、いまが買い時だと思います。圧倒的に人気なのは米ドルの定期預金ですが、豪ドルも高金利なので購入される方は多いですよ」(メガバンクの窓口担当者)

 

「日本人のお客様は1日に10人ほどいらっしゃいますが、ほとんどが外貨預金を検討されている方々です。新興国通貨はこれからもどんどん上がっていきますから、当行としてもおススメですね」(外資系銀行の窓口担当者)

 

投資の基本は銀行員が勧める金融商品は絶対に買わないことです。外貨貯金で損をしている人はたくさんいます。

 

円の金利が低く外国通貨の金利が高いため、利息分儲かるというのが銀行マンが勧める理由ですが、為替は取引なので、金利が高い通貨から低い日本の通貨を買う人が同じ数だけいることになります。

 

彼らはなぜ低金利の日本の通貨を買うのでしょうか?

 

答えは単純で、利息分を打ち消すほど為替が変動すると考えているからです。

 

為替の世界は世界の為替ディーラーたちが常時動向を観察して為替レートが形成されています(効率的市場)。高金利通貨の貯金も低金利通貨の貯金も、円に直した時の期待利回りは同じです。

 

外貨貯金は手数料が高い

 

また、例えば日本人に人気のあるオーストラリアドルなど外貨貯金利息は2〜3%と高いですが、後進国の通貨は流通量が少ないため、米ドルに比べて両替する手数料も総じて高いです。

 

手数料が高いということは、銀行マンにとって得をする取引です。手数料が高い商品はそれだけで投資対象から外す必要があります。これも投資の基本です。

 

例えば、メガバンクで豪ドル預金を1年で解約すると、為替手数料の方が金利よりもずっと大きくなってしまいます。

 

高齢者層は利息が高かった頃の円貯金が頭に染み付いているので、銀行マンが勧める外貨貯金に引っかかりやすいです。

 

外国為替市場は世界最大の公共カジノ

 

例えばすでに定年退職する高齢者の方が銀行貯金に1000万円あったとして、退職金1000万円を手にしたとします。この1000万円をさらに銀行に預けてもペイオフの対象にならないと知り、銀行マンに金利の高い(2〜3%)外貨貯金を勧められたとすると、多くの高齢者は納得しそうです。

 

「同じ預金ですけど、外貨預金なら円定期の何倍もの利息がつきますよ」

 

さらに円安が進めば為替差益でも儲かると安易に考えそうです。

 

高金利でも円に直したときの期待利回りは同じです、そうすると為替がどちらに動くかをかけるのはギャンブルとなんら変わりません。高額の手数料を取られるので大半は負けます。

 

外国為替市場は24時間営業、世界最大の公共カジノと言われる所以です。投資ではなく投機をする場所です。

 

ほとんどの人は金利が高い通貨は人気が高かく、みんなが買いたがるため価値も上昇すると考えますが、実際には逆の動きをします。

 

銀行マンで外貨貯金がダメだとアドバイスをしてくれる人はほとんど皆無です。