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官製型の貧困「非正規公務員」 図書館職員手取り12万円

 

公務員にも民間と同じように非正規という問題があります。

 

地方自治体に勤務している職員の3人に1人は官製非正規公務員です。長野県の筑北村では役場職員の約7割が非正規公務員みたいです。

 

公務員は身分が保証されて安定した職業というイメージですが、この非正規公務員の場合は任期1年の有期雇用です。長年勤務しても無期雇用に転換することはなく、年度末には決まって雇い止めの危機にさらされています。

 

公務員の非正規化は急速に進んでいます。市町村では、2008年で4人に1人でしたが、2012年には3人に1人まで急上昇しています。

 

民間よりもハイペースで増加しています。

 

 

非正規公務員が増えた背景

 

非正規社員が増えた原因は、人が足りないのに仕事が増えたからです。政府の財源が苦しいため人件費の高い公務員を雇う余裕はありません。

 

保育園の待機児童は増え、高齢者の増加に伴い生活保護受給者世帯も増加、DV被害者も増え、オレオレ詐欺などの消費者被害も増加しています。

 

小中学校の教育現場でもそうですが、国からの予算は確実に減らされています。これ以上公務員の数を増やすことはできません。

 

非正規社員と正規社員の仕事内容は同じ

 

非正規社員は、民間の大企業と同じで基本的には正規公務員と同じ仕事をしています。非正規化といのは、業務のアウトソース化というよりも、人件費削減が一番の狙いだからです。

 

たとえば公立保育園の保育士の52%は非正規の保育士です。もちろん彼女たちは、保育士資格をもち、正規の保育士と同じ仕事をしています。

 

失業者の休職相談にあたるハローワークでは相談員の5人のうち3人は非正規社員です。仕事を失った人たちが、来年の仕事がどうなるかわからない非正規社員の人たちに相談しているというのは、少々滑稽な話です。

 

ハローワークで就職活動しても当然いい企業を見つけることはできません。正規社員が対応したとしても大差はないですが。

 

民間と同じで単純労働ほど非正規の割合も高いです。たとえば保育士は52%、図書館職員は67%、消費生活相談員86%。

 

結婚や出産は、収入がある人の特権

 

公営図書館の嘱託職員は、37歳女性で手取り12万円です。

 

公務員で同じ仕事しても、正規か非正規かでこれだけ待遇が違うのであれば、江戸時代の地位差別と同じような感覚でしょうか。

 

この女性によると

 

「うちの図書館、一緒に働く3~4割くらいが正規の公務員の方々です。正規の方々が職場で話していることって買い物とか旅行とか、子どもの教育とか、そういう話。正規でちゃんとしたお給料があって、家族で暮らしている人たちは、子どもにたくさん習い事をさせて、年に何度か海外旅行に行くんだって。何か別世界というか。私は飛行機代がなくて、今の職場で働き出してから一度も実家には帰れていないのに。この差って、何なのでしょう?仕事をまじめにやっているだけではダメなのでしょうか。正直、ずっとすごく苦しいです」

 

これからも財政が悪化し続けることを考えると今後もこれは避けらないないことです。

 

政府は民間の非正規が増えることで企業を批判していますが、自分の管理化も同じことをしています。非正規の差別をなくすためには、正規社員の解雇を緩和するしか道はありませんが、到底無理だということがわかります。