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大手広告代理店の電通はブラック企業?平均年収1228万円

 

電通で働いていた女性24歳で自殺した方が過労死として認定されました。

 

24歳東大卒女性社員の過労死 電通勤務「1日2時間しか眠れない」記事によると最長月130時間の残業労働だったといいます。

 

弁護士側が入退館記録を基に集計した残業は、10月が130時間、11月が99時間となっていた。休日や深夜の勤務も連続し、12月25日に、住んでいた寮から投身自殺しました。

 

高橋さんが友人や母親に送信したツイッターなどでは、1日2時間睡眠が続いたことなどを訴えた上で、「これが続くなら死にたいな」「死んだほうがよっぽど幸福」と記していた。

 

注目すべきは、ブラック企業は中小や零細企業ばかりではなく大手業界でもあり得るということです。

 

産経ニュース

24歳東大卒女性社員が過労死 電通勤務「1日2時間しか寝れない」 クリスマスに投身自殺 労基署が認定 - 産経ニュース

 

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新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋

 

電通というと大学生から人気の高い企業です。マイナビの2016年度卒就職人気ランキングによると1位にランクインされるなど根強い人気です。

 

1位、電通
2位、全日本空輸
3位、伊藤忠商事
4位、JTBグループ
5位、博報堂

※転職企業の人気ランキングの信憑性は疑わしいですが

 

電通が人気なのは高給取りと華やかなイメージが強いからだと思います。電通の平均年収は1228万円、生涯年収は4億4800万円です。30歳の年収は1027万円です。

 

電通のビジネスモデルは広告枠を持っていることです。ラジオ、テレビ、新聞などの広告枠は電通を通さなければ広告が出せません。電通は日本の全テレビ・コマーシャルの3分の1の直接責任者であるといいます。ゴールデンタイムのスポンサーの割り振りに関して実質的に独占的決定権を持つとまで言われています。

 

広告代理店というと、大学生が想像するようなクリエイティブな仕事という印象が強いですが、実際には違います。大口クライアント(顧客)と実際に広告を作るクリエイター(下請け)との間に立って調整するだけです。

 

下請けの管理をして利益をあげている製造業の構図とそう変わりません。

 

メディアを作ることを期待して大手広告代理店に入っても期待通りの仕事はできません。電通などの広告代理店で一番大事なのはコネです。

 

ビジネスジャーナル

電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」 | ビジネスジャーナル

 

これによると研修期間中は毎日朝4時まで飲むようです。そしてリーダーが社内外のゲストや知り合いの芸能人を呼びます、彼らのネットワークが試されることにもなります。

 

学生だった新人が、今まで行ったこともないようなお店をたくさん知って、普通だったら会えないような人たちに会い、人脈をつくり、お酒の飲み方を含めた社交術を1カ月で学びます。

 

入社して数年間は、夜中12時前に帰った記憶はないですね。12時前に仕事が終わると、「早く終わったー」「じゃ飲みに行こう!」ってなっちゃうんです。それは、研修で朝まで飲んでいた頃の感覚が染み付いて、常識的な感覚がなくなっているんですね。なので、仕事があろうとなかろうと、結局帰宅は3〜4時になってしまいます。

 

これも研修の時に教わるんですが、「新入社員とか若手は、どんなに前夜酔っ払っても気持ち悪くても、礼儀として朝はちゃんと来る」ということが、叩き込まれています。「一瞬でも、朝職場に顔を見せれば、あとはずっとトイレにこもっていてもいいから」と言われますね(笑)

 

これが1000万円という給与を得るための対価でしょうか、正直馬鹿らしいです。

 

こんな会社に入ってなにが楽しいのか正直ナゾです。コネがなければ何もできない集団の集まりで、クリエイティブのかけらもありません。

 

退職理由の大半はハードワーク

 

収入がよくても実際に大手広告代理店を辞める人はたくさんいます。その一番の理由がハードワークです。

 

●拘束時間が長い。忙しい。自分の時間が絶対的にとれない。一見華やかな業界ではあるが、実際は華やかどころか社員はボロボロである。でも、やりがいがある仕事ではあると思う。実際自分もそのときは楽しく仕事をしていたと思う。ここで働くならしっかりと覚悟、意識を持ち仕事に取り組めるということが必須条件だと思う。(電通/20代後半 男性 法人営業)

 

●あまりの激務で退社を決めました。残業代は入社3年目の途中からつかなくなります。みなし残業で給与に含まれますがそれ以上の残業をします。人はとてもいいですし、仕事のやりがいもありますが、プライベートを犠牲にせざるを得ません。(博報堂/20代後半 女性 法人営業)

 

●多くのマスコミ系がそうであるように、長時間の残業をしているにもかかわらず、裁量労働という名ばかりの給与体系によって、全然残業代が出ない。残業が多い=業務効率が悪いという評価しかされず、多くの部署では、評価されるのは上司のご機嫌取りがうまい人ばかり。問題提起すると問題児扱いされて評価が下がる。働くことにやりがいを感じられない。給与の水準も低いので、良いのも入社5年目くらいまで。30代はどんなに働いても給与がガクッと下がる。(アサツーディ・ケイ/30代前半 女性 販促企画)

 

近年ネットの普及によって、あきらかにテレビを主な媒体とする広告業界の影響力は薄れつつあります。給与減をきっかけに長時間労働に嫌気がさしてしまいます。

 

20代の長時間労働をなんとか耐えて、30歳で年収1000万円手にしたとしても体を壊してしまえば元も子もありません。その後に働けなくなることを考えると損失の方が大きくなります。

 

自分で経営して長時間労働するのと、社員で長時間労働するのとでは天と地ほど差があります。自分で法人を作ってガムシャラに働いたあとに体を壊しても、従業員にやらせることができます。社員であれば、体を壊して首になった途端に収入はゼロです。

 

今回、自殺者が出ましたがそこまでしてやる価値のある仕事なのか正直疑問です。今の時代メディアビジネスがしたいなら自分で立ち上げた方がやりがいを感じれる気がします。

 

大学生はブラック企業は中小や零細企業ばかりではなく大手企業でもあり得るということを肝に銘じるべきです。

 

ネットの普及で広告代理店の影響力も弱まる

 

近年ではネットの普及によってテレビの影響力が弱まり、電通の黒い部分も少しずつ表面化されるようになりました。

 

電通ほど一手に、多数の下請けを使って大衆文化を作り出している企業体は世界中どこを探してもありません。

 

その結果、電通の影響力は日本のテレビ文化の内容まで左右するほど強力なマスメディアを通しての社会統制 になります。

 

1955年、森永乳業の砒素入りミルクについてのニュースを電通が統制したケースは有名です。また、1964~5年には、大正製薬が製造した風邪薬を飲んでショック死した人々についてのニュースを、電通が検閲し内容を変えさせた話もあります。