セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

国債価格が暴落すれば金利が上昇するワケ

 

有事の際に備えて金利上昇のリスクを想定しておく必要があります。

 

日本政府がデフレ経済を脱却できないと予想し、ゼロ金利のままだと考えるのは少し楽観すぎます。デフレ経済を脱却できなくても国債価格が下がれば金利は自然に上昇します。

 

金利と国債価格は密接に連動します。

 

日銀は年間80兆円ペースで市場から国債を買い支えていますが、2018年には市場の半分を買い占めることになります。日銀の国債保有比率が高まるにつれて、流動性が低下し国債価格が暴落するという可能性は高くなります。

 

住宅ローンを変動で借りている人は、1%の金利上昇でも返済額は万単位で上昇します。金利1%で月に9万6000円返済している場合、金利が5%では16万1000円の返済になります。

 

超低金利になれた日本人は金利の上昇を中々想像できませんが、金利が5%というのは低金利に分類されます。新興国諸国では10%程度が当たり前です。

 

 

国債とは

 

国債というのは国家が発行する借金の証書のことをいいます。借金の証書のことを債券と呼びますが、これを会社が発行すると社債、地方自治体が発行すると地方債、アメリカ政府が発行すれば米国債、日本政府が発行すれば日本国債です。

 

債券は借金の証書であるため、お金の貸してに対する返済条件が記載されています。元本、返済期日、金利の3つです。

 

ある人が元本の10万円を10%の金利で1年後の返済期日に返済する場合、11万円を返済することになります。

 

どうして金利がつくかというと、現在の10万円と1年後の10万円は価値が違うからです。お金を貸した側は、貸したお金が返ってこないリスクと、1年後に受け取るまでまたなくてはいけません。このリスク分が金利として支払われます。

 

1年後に10万円を貸して10万円で返してもらうというのは、身内同士でなければ普通は行われません。

 

金利が10%ということは、このリスクのコストは1万円、金利が20%の場合は2万円になります。

 

金利が上昇すれば債券の価値は下がる

 

債券には返済期日が記されていますが、しかし債券の保有者は必ずこの返済期日まで持っているとは限りません。債券も金融商品なので、どこかで売却する必要があります。

 

売却をするためには、債券の現在価値と将来価値を算出する必要があります。10万円を金利10%で貸せば、1年後には11万円です。現在価値は10万円、将来価値は11万円になりますが、この価値は金利によって変わってきます。

 

債券の1年後の将来価値が10万円で金利が10%の場合、この債券の現在価格は9万900円です。債券の1年後の将来価値が10万円で金利が20%の場合、この債券の現在価格は8万3000円になります。

 

このように、現在の債券の価格は金利によって変動します。金利が上昇すれば債券の現在価値は下がります。

 

これは逆のことも言えます。債券価格が下落したのに金利が低いままだったり、金利が上昇したのに債券価格が高いままということはありえません。

 

つまり債券価格が下げれば金利も上昇します。債券価格が上昇すれば金利も下がります。

 

この法則は当然国債についても当てはまります。国債や地方債などの債券は半年に一度利払いがありますが、現在価値に置き直すと同じことがいえます。

 

金利は悪魔の取引

 

金利について深く考えずに住宅のために多額のローンを組む人がいますが、金利とは金融社会では歴史も深くとても重要な考えです。

 

金利の起源は古代文明発祥のメソポタミア時代からあったと言われています。農業が始まった頃の「種籾(たねもみ)」の貸し借りによるものとされています。

 

農民に対し神殿などが蓄えた種籾を貸し出し、それを借りた農民は借りた籾の量に3割程度上乗せして神殿に納めていました。これが利子の始まりとされているのです。

 

昔キリスト教は悪魔の取引として教徒内で金利をつけてお金を貸し出すことを禁じていました。消費者金融を代表するように高金利貸しはトラブルの元で、たいして働かずに大金を手に入れてしまうからです。これは究極の不労所得になります。

 

お金を稼ぐ能力が高いユダヤ人の多くが銀行などの金融業を生業にしているのは理由があります。近年金融インフラのほとんどはユダヤ人が作ったと言われています。

 

金利が上昇すると破綻する人が増える

 

日本政府が金利をあげるはずはないとタカをくくっていると思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。政府によって低金利はコントールされていますが、これが長い間続くと考えない方がいいです。

 

3000万円を30年間で借り入れた場合、返済額は以下のように推移します。

ローン金利、返済額
01%、96,000円
03%、126,000円
05%、161,000円
08%、220,000円
10%、263,000円

 

超低金利時代が長く続いた日本からみると5%でさえ高いように感じますが、歴史からみたら決して高くはありません。むしろ低金利に入ります。

 

10%を超えてくる可能性はあるかはわかりませんが、インフレを意図的に発生させたい国はたいがいコントロール不能なインフレに苦しむことになります。