セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

アメリカ経済暴落 米大統領選挙が世界に与える影響

 

いよいよ米大統領選挙が始まります。

 

2016年11月08日、大統領選挙開票
2017年01月20日、新大統領就任式

 

民主党はヒラリー・クリントン、共和党はドナルド・トランプが指名されています。

 

8月2日の世論調査では、ヒラリー氏が46%、トランプ氏が39%と僅差です。どちらが選ばれてもまったくおかしくない状況です。

 

クリントン氏は政治家としてすでに実績があり有利ですが、それでもトランプ氏が選ばれる可能性は否定できません。

 

トランプ氏は過激で差別的な発言が注目を浴びていますが、それでも徐々に支持を増やしています。

 

個人的にはトランプ氏が選出されるのではないかと予想しています。社会に不満が溢れ人々の不満が高まると、国民は安易な解決策を求めるようになるからです。

 

うまくいかない原因を外国人や富裕層のような特定の人々に責任を押し付けます。そしてそれを過激に批判する人物を救世主のように崇めます。

 

先進諸国の政府債務の増加、インターネットの拡大、行き過ぎた資本主義の影響で、多くの中産階級の生活が苦しくなっています。彼らからしたらトランプ氏が大統領になってくれれば生活が豊かになると期待します。

 

 

ヒラリー氏とトランプ氏の政策比較

 

ヒラリー氏の主張
・超富裕層への増税
・法人税の抜け穴を防ぐ
・最低賃金の引き下げ
・条件付きでTPPを反対
・アジアを戦略的重要拠点

 

トランプ氏の主張
・所得税率引き下げ
・相続税率の廃止
・法人税率の引き下げ
・TPPを強く批判

 

政策だけみたらどちらも目新しさもなく、大きく違いもないように見えます。報道などを見ていると政策の中身というよりも、トランプ氏の過激な発言ばかりが注目されてるような気がします。

 

民主主義という性質上、実績がない候補者が予備選を勝ち抜き注目を集めるためにはパフォーマンスが必要になります、しかし実際に大統領になりそれをそのまま実行するかといえばそれは別の話です。

 

アメリカも他国と同様に立法、行政、司法の三権が分立しているため、大統領だからといって好き勝手なことができるわけではありません。

 

選挙戦は多数派の意見を聞こうと努めますが、大統領になればもっと実務的になります。


アメリカがグローバル社会の否定をしている

 

注目すべき点はどちらの候補者もTPPを反対している点です。とくにトランプ氏にあたっては、強く非難しています。

 

「TPPはばかげた協定だ。米国が不公平な競争にさらされ、(海外の)安価な労働力によって雇用を奪われ、経済が混乱する」

 

TPPは自由貿易協定(関税撤廃)を原則とします。自由貿易は人とモノの流れを活発にし経済を活性化させます。

 

また、移民についても強く非難しています。

 

「メキシコとの国境に万里の長城を建設し、メキシコにその費用を払わせる。」

 

トランプ氏が主張するのは、一貫して地域主義です。このような発言をする人物が大統領選挙の候補にまで選ばれること自体驚きます。

 

周知のとおりアメリカはグローバル化を強みに発展してきました。移民を世界中から受け入れ経済成長し、グローバル化を推進し他国と自由貿易を提携しその恩恵を最も受けてきた国です。

 

その大きな流れが逆方向に回り始めようとしています。

 

グローバル化は経済にとっては良いことですが、その反面中産階級の生活を苦しめるという側面があります。知的階級はお金持ちになりやすく、労働階級はより貧乏になりやすいからです。

 

労働単価が低い海外から安くモノを仕入れると、安くモノを買うことができ多くの国民にとって利益がありますが、しかし単純労働しかできない人々は海外の労働力に仕事を奪われることになります。

 

以前より貧乏になったと感じる中産階級が増えた結果、地域主義社会が優先されるようになったと言えます。

 

イギリスのEU離脱も移民の受け入れを反対する国民が、多数いたことによる結果だということも無視できません。

 

自分の国を出て生活したことがない庶民からしてみたら、経済が発展しない理由をよくわからない海外のせいにしたがりますが、地域主義はより一層彼らの生活を貧相なものにします。

 

経済的問題を抱えた時に多くの問題は他国ではなく、自国に原因があります。票がほしい政治家は支持を得るため安易にスケープゴートとして他国を批判しますが、現実の問題は政府の財政が原因です。財政問題により税金が上がり、経済が縮小し、人々の生活が苦しめられます。

 

そして、人々の生活を改善するという理由で、財政赤字を増やしながら紙幣をバラまきインフレを発生させます。インフレによって収入が低い人々の生活はより苦しくなります。


他国との貿易を拒否して発展した国は歴史上ひとつもありません。保護貿易に走ると競争力を失い衰退していきます。それは今のヨーロッパを見れば明らかです。

 

グローバル化によってその恩恵を一番に受けてきた米国の国民が、グローバル化を否定するのは驚きました。

 

トランプ氏は地域社会主義が増えた結果

 

グローバル化と資本主義は社会に競争をもたらしますが、その反面に経済的敗者が生まれやすくなります。現代の地域主義化は、経済的敗者が多数を占めたことによってもらされた結果といえます。

 

地域主義化が現在の先進国が抱える問題を解決するとは思っていませんが、この流れに乗ってしまうとさらに悲惨な結果が待ち受けています。

 

トランプ氏の大統領当選は、世界からみてかなりショッキングな状況です。他国から見るとこのような人物が予選を勝ち抜くかさえ疑問ですが、アメリカに住んでる人々とは見えている景色が違うのかもしれません。

 

ドナルド氏が発言していることは、どれほど本気に考えているかはわかりませんが、アメリカ大統領誕生は、同時に世界恐慌への始まりとなるかもしれません。

 

トランプ氏が大統領になるということは、地域主義社会を支持する人が大半を占めているという国民の結果を反映することになります。