サラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

サラリーマン投資家が毎日30分で1億円儲けた話

 

DUKE
「1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術
 毎日30分の習慣で1億円儲けた」

 

面白そうなタイトルの書籍を見つけました。

 

サラリーマン生活をしながら、「毎日30分の習慣で1億円儲けた」とあります。同じサラリーマン投資家として非常に興味がある内容です。

 

新書で1500円を超えるので購入していませんが、内容について少し調べてみました。

 


株は新高値で買え

 

著書の投資手法の最大のポイントは、「株は新高値で買え」です。

 

簡単に説明すると、高値を付けた株を買いさらに高値で売ります。これはアメリカのウイリアム・オニールという投資家の手法を真似しています。

 

売りたい人はすでに高値前で売っているため、下げ抵抗がなく高値をさらに更新しやすいと述べています。

 

・すでに高値を付けている株をスクリーニングする
・毎日30分の作業で、2~3倍、10倍以上になる株を探す
・損切りを10%に設定
・勝率は1勝4敗を目指す

 

5つの株に同じ金額を投資して4銘柄下がったとしても、それぞれ10%で損切りすれば4銘柄の合計は40%、1銘柄が100%上昇すれば、トータルで60%の大儲けだと述べています。

 

本当にこの手法を真似したとして1億まで稼げるでしょうか?

 

わたしはこの手法が1億円への近道だとは思っていません。書籍が300円程度で買えるまで値下がりしたら買いますが、1500円の価値はないと思っています。

 

新書は値段の割に当たりハズレが激しいので、購入は躊躇します。

 

この方法で下落相場でも勝つことができますか?

 

やはり投資の王道は「安値で買い、高値で売る」です。

 

数年に一度発生する大暴落時に、暴落した株を安値で買うことが投資の世界で成功する近道です。

 

この手法は、リーマンショックで2008年に「8000円」まで下がった株が、2015年の高値「20000円」まで、上昇した時代だから成功できたかもしれませんが、これを今やっても成功できるとは到底思えません。

 

上昇相場では成功できても、その後の暴落を経てどこまで通用するかというのが大事です。上昇相場で勝つのは難しくありませんが、それが議論されない限りは、有効な手段とはいえません。

 

上昇相場であれば、勝ちの大小はあるものの多くの投資家が利益をだしているからです。


例えば、ニューヨークダウ平均が過去最高値を付けている時に、この手法を真似しても全く意味がありません。

 

5つ選んだ銘柄のうち1つ暴騰すればいいですが、結局その銘柄を見つけられないと、ひたすら10%の損切りだけが積みあがっていくだけです。

 

第2ステージに高値をつけて、それが反転するタイミング第3ステージで売り抜けるとありましたが、その判断基準のたとえが、経常利益30%伸びたのに今四半期は25%にとどまった時とあります。

 

高値を付けた株をわざわざ買っているのに、そんな単純な理由で手放すのかとびっくりしました。

 

次もその次の四半期も下落してくれれば賢い選択だったかもしれませんが、たまたま25%になって次も25%、その次も25%であれば失敗としか言いようがありません。

 

好景気の時は、それで次の銘柄を探せばいいだけですが、下げ相場ではいくつの優良株を見つけることができるでしょうか。

 

2400万円儲けて、2400万円失う

 

この手法にいたった経緯を著書は以下のように語っています。

 

2003年で400万円でスタート、値動きが大きい低位株を信用取引を駆使しながら、レバレッジを最大3倍まで高め、2400万円まで2年半で利益をあげる。

 

その後は、ライブドアショックで流動性の低い株を1000万円も抱えていたため、利益をほぼ失う。損切りしたい時になかなか売れなかったとあります。

 

6年間の経験を得て今の手法を確立したようです。

 

低位株を信用取引というと、やはりギャンブル性の強い投資が好きなんだなというのが感想です。

 

2400万円まで資産を増やしたのに、その時点で投資手法を変えなかったのは不思議でしょうがありません。

 

高値を付けた株の1勝4敗は机上の空論

 

どうしても高値を付けた株価をさらに高値で買うという感覚がわかりません。

 

違和感しかありませんでしたが、読者からのレビューをみて少し納得できました。

 

「この投資法に沿って実践して退場寸前にまで損失が膨らみました。
利確は50%以上を狙い損切りを10%以内で行えば、1勝4敗で勝てるとういう理論ですが、そもそも10%下落することなく上げ続ける銘柄はほぼなく、机上の空論でしかありません。」

 

「新高値だと~になる場合が多い、と統計も取らずに勝手に結論を書いていますがエビデンスが一切ない。都合のいい個別銘柄をピックアップして解説が始まるパターンです。」


2008年から日経平均株価が2.5倍に成長したことを考えると、この類の本はまだまだ出てきそうな予感がします。

 

やはり投資は王道をシンプルに攻めた方が良さそうです。