セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

インターネット時代は貧乏な人はより貧乏になる

日本の一般家庭にインターネットが普及し始めたのは1995年からです。

 

96年に3.3%の普及率しかありませんでしたが、2013年には82.8%まで急成長しました。

 

2016年、世界の普及率では日本は第15位まで成長しています。

 

01位アイスランド、98.16%
02位ノルウェー、96.30%
03位デンマーク、95.99%
04位アンドラ、95.90%
05位リヒテンシュタイン、95.21%

 

15位日本、90.58%
17位アメリカ、87.36%

 

インターネットが普及をはじめてから20年経ちましたが、これは人々の労働環境も大きく変えています。

 

インターネットの世界の特徴は、ひとつ前の世界である産業革命時代の働き方と違って、中産階級という層が存在しにくいことです。

 

これはインターネットの特性を考えればわかります。

 

インターネットを利用してお金持ちになる人は急速にお金持ちになるし、貧乏になる人は急激により貧乏にさせます。

 

貧乏人が貧乏から脱出できない理由は、仕事の能力が低いからではなく変化に適応する能力が低いからです。

 

ネットの世界ではスピードが命なので、この流れについていけない人は取り残されます。

 


産業時代とインターネット時代の働き方とは

 

産業時代の働き方とは、イギリスの産業革命の時代からの働き方です。

 

ひとつの場所に集まって時間を単価に仕事をします。少人数の優秀な人の下で、多数が協力して労働した方が効率が良いからです。

 

業務内容や企業の収益力によって得られる収入に差がありますが、基本的には時間に応じて収入が決まるため、大きく稼ぐのは難しいです。

 

世界に製品を売る一部の大企業を抜かして、多くの企業は特定のクライアントに成果物を納品するため、閉じた世界です。

 

納品先のクライントの利益が、不況などで減少すると、それに応じて労働者の給料も下がります。

 

対してインターネット時代の新しい仕事のスタイルとは、場所と時間に縛られずにパソコンとネットさえ繋がる環境にいたらどこにいても稼げることです。

 

こういう世界では、たとえビジネスのサイズが小さいスモールビジネスでも積極的にネットに拡散していく方が有効的です。

 

ひとつひとつの利益が小さくても、発信する相手がインターネットに接続されたユーザーが対象になるので、成功したときは得られるリターンが青天井です。

 

インターネットが発達した時代に、従来の仕事の仕方をやり続けようとするのはあまりにも効率が悪いです。

 

現実として、従来の仕事では生計が成り立つ人が減っているためネットの世界に人が流れています。

 

従来の作家は貧乏になる

 

たとえば、電子書籍でだれでも簡単に書籍が出版できる時代に、作家になろうと考えている人が出版社にいくのはどう考えても賢いとはいえません。

 

出版社に断られ続けたら、その人の作品は一生世にでることはありません。出版社の編集者がおもしろいと思うか、世間がおもしろいと思うかは別の話です。

 

編集者はただ書籍の動向に詳しいというだけで、ひとりの読者にすぎません。

 

将来ヒット作品を創れる作家かどうかを1人か2人の担当者が判断するのは、あまりにもバカげています。

 

数年後に才能が開花するかもしれない人が、編集者に認めてもらえないという理由で、生計を立てることができず、サラリーマンという平凡で退屈な仕事に流れていきます。

 

これは1冊の本を出版し本屋に陳列するまでのコストが、従来の方法では高いからです。売れるかどうかもわからない本を、出版社が高いお金を掛けて何万冊を印刷し、複数の本屋さんに出荷するリスクがあります。

 

ネットの世界では、書籍を出版するコストがほぼゼロになりました。だれでも公共の場に自分の作品を公開することができます。

 

質の高い作品を創れなければ得られる利益は少ないままですが、2~3人の編集者ではなく正当に市場に評価されます。

 

少ない収入でも続けていく事ができれば、いずれ才能が開花するかもしれません。だれが、村上春樹や東野圭吾の世に出ていない1作品目をみて、将来どうなるかを予想できるでしょうか?

 

クリエイターにとってどちらの仕組みがいいかは明白です。

 

出版業界は急速に貧乏になる

 

この変化は米アマゾン1社によってもたらされています。

 

アマゾンは本屋のように物理的なスペースを持ちません。出版社や本屋に在庫スペースを確保する、売れるか売れないかわからない本を大量に陳列する必要もありません。

 

ほしい本を買いたいときに本屋まで行って、置いてあるかさえわからない本を探す必要もありません。

 

出版社と本屋の仕事は明らかに時代遅れです。

 

1999年に2万2000点あった書店は、2015年には1万3000店まで減少しています。

 

2001年に4500社近くあった出版社の数は、2014年には3534社まで減少しています。

 

2001年に出版社1社あたりの売り上げは7億3000万円程度でしたが、2014年は5億3000万円程度まで減少しています。

 

その間、アマゾンの売り上げは右肩あがりに急成長しています。

 

2002年に30億ドル程度しかない売上げが、2015年には1070億ドルまで成長しています。

 

インターネットの世界で急速にお金持ちになるのは、新しい仕組みを作るアマゾンと、才能があるクリエイターです。

 

急速に貧乏になるのは出版業界で勤めているサラリーマンです。

 

人工知能はインターネットより影響が強い?

 

サラリーマンとして仕事をしていると、こういう感覚を持っている人は少ないです。目の前の仕事をただこなして、それで給料をもらうことに満足しています。

 

出版業界で仕事をしていれば敏感になるかもしれませんが、それほど影響を受けていない業界はあまり気にしていないようです。

 

しかし、今影響を受けていない業界でも5年後や10年後もそうかはわかりません。人工知能の技術がより高度になると、インターネットよりも労働者に与える影響は大きいかもしれません。