セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

分散投資は無知な投資家が好きな手法である

 

ある投資の初心者が実際に投資をはじめようと思ったとき、ひとつの疑問に直面します。


「分散投資をするか、それとも集中投資をするか」

 

このどちらかを選択する必要に迫られます。

 

初心者向けの投資本を読むと、分散投資を投資の基礎として勧める著者が多いですが、わたしは分散投資には反対です。

 

ウオーレン・バフェットは以下のように分散投資を否定しています。

 

「分散投資は無知に対するヘッジだ。
 自分で何をやっているかわかっているものにとって、分散投資はほとんど意味がない」

 


卵はひとつのかごに盛るな、とは聞こえはいいけれど

 

「卵はひとつのかごに盛るな」とは投資の世界では分散投資の意味で伝えられます。

 

分散投資のメリットは、卵を運ぶ際に複数のかごにいれておけば、ひとつのかごを落としても、被害を最小限に抑えることができるというのが一般論です。

 

あるひとつの金融商品に全財産を投じ、その商品が暴落した場合、再起不能なレベルまで大損してしまう可能性があるからです。

 

たとえ一つが暴落しても、他の資産に投資していれば、損失はある程度抑えられます。

 

これは一見合理的な選択肢のように見えます。

 

しかし、これはバフェット氏がいうように無知に対するヘッジでしかありません。

 

これを正しく言い直すと、

 

「卵が10個や20個つしかないのなら
 大した損にならないから一つのかごに入れてしまえ」

 

となります。

 

資産が増えてくれば、投資対象が増えて自然と分散投資になります。

 

たいした資金がない初心者投資家がいくら分散したとしても、損失額はたかがしれています。

 

分散投資したいのなら卵が数百個になってから考えればいいし、その場合も投資を続けていれば自然にかごを用意するようになります。

 

集中投資のメリットは失敗から学ぶ

 

わたしは集中投資を勧めます。

 

なぜならその方が効率よく資産を増やすことができるからです。

 

とくに最初の初期費用が100~200万円程度なら、損失はたかがしれています。

 

100万円しか資金がない投資家が、5銘柄で20万円ずつ投資すると、大きく損をすることはないですが、同様に大きく得をすることもありません。

 

10~20万円の投資で、損をした得をしたと発言している人をみると少し違和感を感じます。

 

1銘柄が50%大きく上昇したとしても、全体のパフォーマンスはたったの「110万円」です。

 

これではどれだけ投資効率のいい銘柄を見つけたとしても、いつまでたっても資産を築くことはできません。

 

同じ条件で100万円で1銘柄に投資した場合、得られるリターンは「150万円」になります。分散投資するか、集中投資するかで「40万円」もパフォーマンスに差がでます。

 

仮に50%損をしたとしても、金額が少ないうちは十分に失敗を挽回することができます。失敗した経験をもとに、何が悪かったのか、どうして損をしたのか、真剣に投資について考える癖が身に付きます。

 

多くの投資の初心者が投資を始める場合、収入源は他にあるはずです。もし他に収入源がないのであれば、投資はするべきではありません。

 

10万円の損失では、人は失敗したことを気にしません。分散投資でこわいのは、失敗例から学ぶことをしなくなることです。

 

失敗から学ばなけれ成功など到底あり得ません。

 

資産が増えたとき

 

資産が増えたときは、投資を見る視点が変わってきます。

 

1000万円の資産があるときに、1銘柄に投資するのはあまり賢い選択とはいえません。1銘柄が50%値下がりしただけで、損失は「500万円」にも上ります。

 

投資の世界で50万円の授業料は安い買い物ですが、500万円では安い買い物とは言えません。

 

資産が少ないときと多い時では視点が違ってきます。少ないときは効率良く増やすことが第一目的になりますが、多い時は資産を防衛する方法を考える必要があります。

 

投資の初心者が「集中投資か分散投資か」というのは疑問になりません。

 

もしも、100万円の資産でひとつの銘柄に投資するのが怖いなら、それは単にリサーチが足りていないだけです。

 

自分の判断に自信がない投資家は、リサーチ不足による不安を複数の銘柄を持つことで補っているだけです。

 

分散投資を勧めるのは、投資信託を勧めるなど証券会社に勤める人間が多いです。

 

理由は単純で、彼らは投資家に多くの銘柄を売買してもらうことで、手数料を稼いでいます。100万円の資金で1つの銘柄を売買させるよりも、10数個の銘柄を売買させた方が手数料は稼げます。

 

集中投資をビジネスの視点で考える

 

ビジネスで成功している人の多くは、1つの成功体験を徹底的に確立させ、そしてそれを応用していくことでビジネスの幅を広げていきます。

 

1つの分野で成功できない企業家が、複数のビジネスに手をだしても成功する確率はたかが知れています。

 

1つの分野で成功さえできれば、他の分野でも失敗を最小限に抑えることができます。

 

投資の世界でも1つの業界を徹底的に調査し、投資手法を確立させます。そしてひとつの業界で成功できたら、次の業界にも手を出すべきです。

 

もしも失敗してしまったら、勉強不足だったと諦め、また資金を貯めて次の業界へ集中投資した方が、分散投資よりもより確実に資産を築いていくことができます。

 

これが納得できると、バフェットがいうことも正しく理解できるはずです。

 

「分散投資は無知に対するヘッジだ。
 自分で何をやっているかわかっているものにとって、分散投資はほとんど意味がない」