セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年7月に資産500万円でセミリタイアして、海外と日本のデュアルライフを目指します。
現在ネット収入は5000円。働かなくても良い、新しい生活スタイルを実現したい。

2016年大暴落はアメリカのITバブル シリコンバレーの投資額は1兆2500億円超え

2008年の金融危機から、各主要国の中央銀行は大量に通貨を発行しています。どこの国も金利はほぼゼロですが、日本と欧州にいたってはマイナスです。

 

今の状況を続ければどこかのタイミングで必ず臨界点に達します。そして、一度金融危機が発生すると世界中の株価は暴落し始めます。

 

 

2016年市場暴落の予想

 

2016年に入ってから多くの著名投資家が、2016年の市場の暴落を予想するようになりました。

 

イングランド銀行を破綻の危機に追い込んだ伝説の投資家「ジョージ・ソロス」は、昨年から一貫して相場の暴落が近い事を示唆しています。

 

ソロス氏が主張するシナリオは、中国経済のハードランディングは避けられない、中国経済の減速が世界全体に波及すると述べています。

 

「ジム・ロジャーズ」は、ジョージソロスよりさらに悲観的に発言しています。米国経済が1年以内にリセッション入りする確率は、100%だと述べています。

 

ロジャーズ氏は「米国の給与税は、すでに横ばい状態にある、政府が発表する数字ではなく、現実の数字に注意を払うべきだ」と述べています。

 

政府によって金利が過剰に低く設定されている

 

通貨を大量に発行し通貨の価値が薄れ、相対的に物価が上昇しているにも関わらず、政府によって金利が過剰に低く設定されています。

 

この状況が長く続いてしまうと、無理なリスクを負ってでも事業を始める人(過剰投資)が増え、経済が崩壊する危険性が高まります。

 

お金を借りやすい状況に長期間あるため、本来お金を借りられないような人にまで必要以上にお金が回ってしまいます。

 

アメリカのITベンチャー企業への過剰投資

 

2000年に世界の株価を崩壊させたのは、アメリカのIT企業への過剰投資ですが、次の暴落もアメリカのIT企業になるかもしれません。

 

アップルやグーグルなど、アメリカのIT企業が集中する都市はシリコンバレーですが、そのシリコンバレーの投資金額が、異常に膨れ上がっています。

 

スタートアップ企業への都市ごとの投資金額をみると、シリコンバレー内の都市サンノゼと、サンフランシスコ市の2都市企業だけで、106億8600万ドル(1兆2500億円)もの資金調達に成功しています。

 

これがどれだけ大きい金額かというと、ニューヨークでさえ20億万ドルなので、その5倍にあたる金額です。上海は74位、東京はランク外です。

 

いかに多くの資金が、サンフランシスコ内のIT企業に投資されているかがわかります。


スマホアプリを利用したタクシー配車サービスを提供するUBERというアメリカの企業は、4億7000万ドル(550億円)の赤字を計上しています、それでも21億ドル(2450億円)の資金調達に成功しています。

 

本当に価値のある企業への投資は社会的に意義のあることですが、長期間の金融緩和によってもたらされた過剰な投資の場合、どこかでブレーキを掛けないと2000年のITバブル崩壊のような事態まで発展していきます。

 

最近だと「IoT」「人工知能」「自動運転」などIT分野が過度に期待されている感もなくはありません。

 

2000年のインターネットバブルとは

 

多くの会社がインターネット関連の投資に走り、インターネットサービスを提供するIT関連企業に注目が集まりました。

 

さらに1998年から99年にかけて、持続した米国の低金利がベンチャー創業資金や投資資金の調達を容易にしました。

 

アメリカの大学を卒業したばかりの技術者が冒険企業家たちは、プレゼンテーションを配布するだけで多くの資金が集められるようになり、その企画書の多くは投資家たちにとって、聞いたことも無く説明されても理解できない語句で埋め尽くされていた。

 

通信関連銘柄が多いNASDAQは、1996年には「1000」前後で推移していましたが、1998年に「1500」、1999年1月には「2000」を突破し、2000年3月には絶頂の「5000」を記録しました。

 

やがて、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ契機に株価は急速に崩壊し、2002年には「1000台」まで下落した。

 

現在のNASDAQは、リーマンショック崩壊後の2009年に「1500」前後、現在は「5200」まで上昇しています。FRBが2008年から続けていた大規模金融緩和を辞め、利上げを試みているのをみると、状況が似ています。

 

アメリカのハイテク関連の株は過熱しすぎているのかもしれません。

 

生活コストが高すぎる

 

シリコンバレーで1LDKの賃貸を借りると、最低でも月に3000ドル(約33万円)掛かるといわれています。

 

シリコンバレーは、ITエンジニアにとって特別な場所ですが、それでもこの金額は高すぎです、なにか特別なことが起きるのかもしれません。

 

明らかにシリコンバレーの出資に連られて多くのIT経営者が集まっています。