セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

人間性だけで飯はくえない残念な人の思考

橋下市長がテレビで言っていた言葉です。

 

「学力よりも人間性を重視する教育現場の教員がいるが
 人間性だけで飯は食えない」

 

教育改革のために学力向上の徹底を訴えると、改革に都合の悪い教員は反対します。学力が低く、問題がある学校の教員ほど言いたくなる言葉で、現実をみようとしません。

 

世の中にはキレイ事を言って本質をごまかそうとする人は多いけど、皆が言いにくいことをハッキリと言ってくれるのは見ていて気持ちがいいです。

 

人間性はもちろん大事だけど、これをいちばんのプライオリティにされると話の本質がずれてきます。

 

学校でいちばん大事なのは人間性よりも学力

 

あくまで学校でいちばん重要なのは学力です。日本は中学までが義務教育なので学費は必要ありませんが、親は社会で生きていくための知識を子供に身に付けてほしくて、学校にお金を払っています。

 

小中学校の義務教育がなくなって高い学費を払うようになったとしても、学力は重要ではないと言えるか疑問です。

 

スポーツなどでプロの世界にいくような特別な人でなければ、大半の子どもが社会にでて必要なのは基礎的な学力です。テストで高得点を取るためのスキルは必要ないですが、最低限の基礎知識は必要です。

 

基礎知識を身に付けながら、本を読み知的好奇心を養い、自分が興味のある分野へ勉強していくのが一番理想です。

 

この最低限の知識がない人が社会に出たら、体を動かすことでしか飯を食う手段はありません。この種の仕事は年齢を重ねても給料は上がらないし、年々体の負担が大きくなり、若い時より給料は下がります。

 

近年では単純作業の仕事は、ロボットが代行するので仕事は先細っていきます。自動運転が近い将来実現するので、タクシーの仕事しかできなければ失業するのは当たり前です。


そして、そういう層が自分で稼ぐ道をなくしたら、生活保護を申請して国民の税金で生活するようになります。

 

橋下市長がいる大阪の生活保護受給者は、全都道府県でいちばん多いです。受給者は「29万6000人」、人口100人あたりにすると「3.35人」、全国平均は「1.67人」、最下位の県は「0.32人」です。

 

この問題を「学力よりも人間性が重要」という一言だけで片づけてほしくないです。


社会にでたら重要なのは人間性よりもビジネススキル

 

大学を卒業していちばん最初に入社した企業は、ソフトウェアを開発するIT企業でしたが、会社の方針は「技術力よりも人間力が大事」ということを何度も言われました。

 

当初からずっと違和感がありましたが、この企業の業務内容を理解すれば、その方針も納得できます。

 

表向きはソフトウェアを開発する企業ですが、中身は技術者を派遣する人材紹介業とほぼ同じです。派遣会社との違いは、働く人を派遣業務として雇うか、社員として雇うかの違いくらいです。

 

そういう仕事の現場で求められるスキルは、技術力よりも人に気に入られる人間性の方が重要になってきます。

 

ここでいう人間性とは、あいさつができるとか、遅刻をしないとか、飲み会に誘われたら断らないとか、会社をできる限り休まないとか、ネクタイをしっかり締めるとか、指示されたことを嫌な顔せずやるとか、ITのスキルとはあまり重要でないところに重点がおかれます。

 

あいさつも大切だけれど、この業界で飯を食っていくならITのスキルの方がもっと重要なのでは?というのが本音です。

 

こういう技術力のない企業から、他企業へ出向させられると、出向先の仕事は本当に退屈です。基本は時間が掛かってめんどうだけど、ある程度時間を掛ければ誰にでもできるような仕事です。資料作りやテスト工程、テストのためのツール作り、モジュールごとに分かれた開発の末端部分など。

 

そんな企業でも、業界が右肩あがりに成長しているときは、売上げが右肩上がりに成長していくから怖いです。

 

2000年はITバブルが崩壊した年ですが、携帯電話業界はものすごい勢いで成長していました。iモードなど携帯電話のインターネットサービスや3Gなど、携帯の高機能化が進み世界初の技術がたくさんありました。

 

エンジニアの人手が足りなかったので、IT企業の社長がITの知識さえなく、技術力がまったくない会社ですら、人を出向させていればそれなりに儲かります。

 

風向きが変わったのは、2008年のリーマンショックです。金融危機もありますが、それ以上に影響が大きかったのが、アメリカのiPhoneが日本でも流行りはじめてきたことです。

 

業界が伸びている時はいいですが、そうでなくなった時は一斉に派遣させている社員の契約を打ち切られます。こういう時に契約を切られずに生き残っていけるのは、本当に技術力の高い優れた会社です。

 

契約を打ち切られる社員が増え、社内に余剰人員をたくさん抱えて経営を圧迫してから、人間力よりも技術力が重要だということに気付きます。気付かない人もいっぱいいますが。

 

「技術力よりも人間力が重要だ」とメンと向かって言われると、内容がキレイごとで反論しずらいから困ります。そういう企業とは、早めに手を切って離れたほうが得です。

 

人間性を重視する人は自分の力で生きていけない人

 

ビジネスという競争社会にいきていく上で、スキルや能力よりも人間性を重視する人は、周りの人に媚びて、寄り添って生きていく事しかできない弱いビジネスマンです。

 

人間性も良いに越したことはありませんが、いちばん重視すべきはビジネススキルです。


働いている企業の中では生きる力がなくても、技術力があるエンジニアは他の条件の良い企業へ転職することもできます。より優れたエンジニアは、フリーランスとして生きていく事もできます。

 

技術力のないサラリーマンエンジニアは、組織や自分より優秀なエンジニアなど、何かに依存します。常に周りの人に気を配って、目上の人に気に入られることばかり重視します。

 

出向先で気に入られていれば、とりあえずはそこで飯は食っていけるし、他に出向先を紹介してもらえることもあります。所属する企業のトップに気にいられれば、能力がなくても解雇されないし、昇進しやすかったりします。

 

資本主義社会という競争社会で生きていくのであれば、競争は避けられない事です。

 

社会に出て自分の力で生きていくのであれば、ビジネススキルや能力をいちばん優先するべきだし、学校生活を送るのであれば学力を優先するべきです。

 

人間性がいちばん大事だという人は、一人で生きていけない弱い人間です。