セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

「大学卒」中小企業社員と「高校卒」社員の生涯賃金「1億9000万円」は変わらない

親の経済力によって子供を大学まで進学させるか、それとも高校を卒業したら働かせるか決まってきます。大学卒と高校卒によって、生涯得られる賃金の差はどれくらい違うのか興味があったので調べてみました。

 

裕福な家庭の子供なら大学まで入る事は難しくありませんが、お金がない家庭の子供は、現実的に大学まで進学さえるのは難しいです。

 

国立に通うのであれば、それなりに高い偏差値が必要だし、私立に通うのであれば倍以上の学費が必要です。また、都会の大学であれば生活費だけでも、親の生活費を圧迫してしまいます。

 

大学を卒業するために必要な学費

 

まず、大学4年間に必要な経費を計算してみました。

 

国立か私立かで大きく違いますが、国立大学を4年間で卒業した場合の平均は「200万円」、私立大学の場合「400万円」とします。

 

生活費で月に10万円で計算すると、4年間で必要な生活費は「480万円」です。地方であればこれより安く済むし、都会であればもっと必要です。

 

これを学費と合計すると、国立の場合は「680万円」、私立の場合は「880万円」必要になります。

 

生涯賃金の差

 

厚生労働省が2012年に発表した男性社員の生涯賃金の差は以下になります。

 

男性社員の生涯賃金 

 大卒 2億5440万円
短大卒 2億0370万円
高校卒 1億9240万円

 

短大卒と高校卒では「1000万円」差がありますが、大学卒と高校卒とでは「6000万円」以上の差があります。

 

これだけ見ると、大多数の親が大学進学を勧めるのには、それなりの根拠があるといえます。奨学金を借りて入学しても、十分に元が取れます。

 

大学を卒業することを子供に説得したいのなら、なんとなくではなく、親はこういう具体的な根拠を見せるべきです。

 

また、同じ大卒の中でも会社の規模によって生涯賃金を算出すると、さらに興味深いことがわかります。

 

 1000人以上 2億9300万円
100~999人 2億3650万円
  10~99人 1億9430万円

 

従業員数が10~99人の中小企業に入社すると、高校卒の生涯賃金とほぼ並んでしまいます。

 

大学の高い学費を払ってまで通わせても、中小企業に入社したら高校卒と変わらないと聞くと、ショックを受けるのではないでしょうか。

 

大半の親が大学を卒業したら大企業に入社してほしいという意見も、それなりの根拠があることがわかりました。

 

組織人として生涯生きる事を決めた場合、収入を最大化させるためには、素直に親世代のいう事を聞いて、大学を卒業して大企業を目指した方がよさそうです。

 

この方法で収入を増やすことを目標にするのなら、たとえ親の経済力がなくて学費が払えなかったとしても、多少無理してでも奨学金を借りて大学を行った方が良いという事が言えます。

 

子供に勉強させたければ、自分が勉強する

 

統計だけみるとこのような結果になりましたが、個人的な意見でいうと、特別に大学で勉強したいことがある人以外は行く必要はないです。

 

大学に入るためにテスト勉強したところで、将来ほとんど使う必要がない知識です。また、生活費を削って大学に通わせても、ほとんどの学生は遊んでばかりで、まじめに勉強しないからです。

 

良い大学を卒業して、目標通り大企業に入ったとしてもやりたい仕事ができなければ不幸です。

 

経済力が低く自分で勉強する習慣を持っていない親ほど、大学に行った方がいいとか、大企業に入ったほうがいいと言いますが、自分が勉強しなければ子供に勉強させることは不可能です。

 

学ぶことによってどれだけ人生が豊かになるかどうかは、勉強させようとする本人でさえ気付いていないからです。

 

本当に子供に勉強してほしいと思うなら、まずは自分が変わる必要があります。