サラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

財務諸表を読む力⑥ 粗利益から優良企業を判断する

財務諸表を読む力① バフェットの財務諸表を読む力 58のルール
財務諸表を読む力② 財務諸表は家計簿で考えるとわかりやすい
財務諸表を読む力③ サラリーマン投資家がバフェット銘柄を探す
財務諸表を読む力④ 賢明な投資家は投資で余計な税金を払わない
財務諸表を読む力⑤ PERが10倍以上の銘柄は買わない
財務諸表を読む力⑥ 売上粗利益から優良企業を判断する
財務諸表を読む力⑦ 営業経費から優良企業を判断する
財務諸表を読む力⑧ 支払利息から優良企業を判断する
財務諸表を読む力⑨ 資産売却益のような経営外の事は排除する
財務諸表を読む力⑩ 純利益が右肩上がりであること

 

「バフェットの財務諸表を読む力
 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール」

 

損益計算書を読むことにより3つの重要なことを知ることができます。「ビジニスにおける売上高」「会社の経費」「会社の利益」。これを知ることによって、投資先はすぐれた経済性から恩恵を受けている優良企業なのか、それとも、日々の操業に四苦八苦する凡庸な企業なのかを判断することができます。

 

割安に放置されている企業を探し出す必要がある、バリュー投資家にとって、優良企業なのか、それとも凡庸な企業かを判断するのはとても重要なことです。PERだけみると、どちらも割安に放置されているため、財務諸表の中身まで見ないと正しく判断できないからです。

 

売上高粗利益を見る

 

優良企業かどうかを判断するために、売上高粗利益を見る必要があります。売上高粗利益は、「売上高 - 売上原価」で求めることができます。注意することは、たとえ損益計算書に、多額の売上高が計上されていたとしても、それはあまり重要ではないということです。

 

粗利益を見るということは、生産に必要な原料コストと労働力コストを売上高から引いたとき、企業にどれだけの儲けが残るかを知ることができます。

 

これは何を示すかというと、競合他者が少ないために、企業は自分に有利な価格を消費者に設定できるということです。粗利益が高い企業ほど、将来にわたって投資家に高い利益をもたらします。例えば、バフェットが好きなコカコーラ企業の粗利益は「60%」、格付け会社のムーディーズは「73%」と高い数値を出しています。

 

対する、常に競争が激しいユナイテッド航空は「14%」、鉄鋼会社は「17%」です。

 

競争優位な企業とは

 

競争優位性がない企業は、他社との競合が激しく価格競争が厳しいため利益を出しにくい環境にいます。この傾向は差別化を図りにくい、食品業界に多いように感じます。すき家、吉野家、松屋は3社とも利益限界まで、価格競争しているため、原価ギリギリまで価格を設定してしまうため、売上高が高くても、利益に占める割合は極端に小さくなります。

 

対照的に、同じようにサービスが付きにくく、他者と競合している企業でも、通信業界のように権益を国に保護されている業界は事情が違ってきます。ドコモ、KDDI、ソフトバンクは、表面上は競合しているように見えますが、新規参入社は新たに市場に入れないため、3社は競合する必要がなく、3社間で適正な価格を設定します。

 

消費者にとってありがたいのは、すき家や吉野のような企業ですが、投資家にとってありがたいのは、通信業界のような保護された業界です。

 

高い価格設定できるかどうかが、優良な企業かどうかを見極める重要なポイントです。そのために、売上粗利益を比較する必要があります。