セミリタイアしたサラリーマン投資家
2017年夏にセミリタイアし、海外と日本のデュアルライフを目指します

ピーターリンチの「株で勝つ」から電力株に本格参入

ピーターリンチ「株で勝つ」の以下の文章を読んで、本格的に電力株に参入することを決めました。

 

「業績回復株について」

スリーマイル島のような「予期せぬ出来事」式の業績回復株もある。私はスリーマイル島の持ち主だるGPUの株で大儲けをした。少し辛抱強くニュースを負い冷静であったなら、誰でも儲けられたはずである。

1977年の炉心溶解事件の後、事態はやがて落ち着いた。85年になるとGPUは事故以後に停止されてはいたが、問題の無かった他の原子炉の運転再開を発表した。

運転が再開されたこと以上に他の電力会社が、スリーマイル島の自己の処理費用を分担することになったのはよい兆しであった。株価が落ち着いて これらの良いニュースが出るまでの7年間に買いのチャンスがあった。80年に底値の3ドルをつけたあと85年には15ドル、そして88年10月には38ドルになった。

 

なんと事故発生後の底値から5年間で5倍、8年間で13倍のリターンです。日本の電力株を見てみると、事故発生後に、15分の1になりますが5年後の現在は、3倍にまで値を戻しています。

 

東京電力株価

2011年 2000円

2012年 130円

2016年 480円

 

事故の規模でいうと当然日本の事故の方がはるかに被害が大きいです。損害賠償を含んだ財務状況だけで見るとすでに債務超過を起こしているし国有化のリスクもまだまだ残っています。債務をすべて国が肩代わりし、100%減資でゼロから再生する可能性もあります。

 

それ以外にも、原発再稼動のための手続きには多くの時間を必要とし、そのための設備投資にも莫大な費用が掛かります。また、一番の問題は7兆前後と言われている賠償金の総額です。これらのリスクは当然ありますが、もし問題を乗り越えて業績を回復することができたら「非常に大きなリターン」を得ることができます。

 

本来電力株は最もリスクが小さく配当金の高い優良株です。事故発生前の2010年の配当金は、1株あたり60円 でした。現在の価格で2000株、100万円所有していた場合、年12万円受け取ることができます。復配はいつになるかわかりませんが、この「配当を得るという権利を格安で獲得」できます。

 

賠償金の総額7兆円は、原子力損賠賠償から借りている借金になるので、分割払いで長期で返していきます(厳密には必ず返済することは義務になっていないですが)。東電の2016年3月期の影響利益は3700億円、当期利益1400億円を考えると30~40年掛けて返済されることになります(最終的に東京電力1社だけが、返済するとは思っていないですが)。

 

また、政府が目標とするインフレ目標2%が、今後継続して達成されていくとしとしたら、借金は年間当たり、1400億円圧縮されていきます。債務者の東京電力にとっては、これほどラッキーなことはありません。

 

リターンは小さくても、東京電力ほどリスクを取りたくないのであれば、地方の電力会社に投資する手もあります。例えば北海道電力の場合、事故前の2011年に1600円だった株価は2012年に500円、2016年現在は900円まで値を戻しました。現在停止している柏1-3の原子力発電所もすでに安全審査を申請済で、再稼動する可能性が非常に高いです。

 

また電力自由化も追い風になります。急な原油の上昇などに備えて政府によって、設定されていた電力料金も電力会社によって自由に設定することができます。東京都のように中心部では、中部電力関西電力等、他のガス会社からの参入がありますが、北海道のような地方ではほぼ皆無になります。

(実際には電力会社が他の電力会社の地域に参入するとは思っていないですが)

 

すでに北海道電力だけで需要が満たされていて、さらに経済成長が鈍化している地方で、新規に発電所を作って参入してくるような会社があるでしょうか。同じことは九州電力四国電力にも言えます。

 

いずれの電力会社にしても、原発の依存比率や現状のリスクを反映して適切な価格で推移しているように見えます。電力会社が復配するまでは、購入のチャンスだと思っています。